こんなはずじゃなかった

B介

文字の大きさ
71 / 137

合同合宿です。

しおりを挟む
先程の睡蓮の行為による滾る熱を発散する為、男達はビーチバレーを行っていた。
睡蓮は森脇先輩と食後のデザートのかき氷を食している。

ビーチバレーを見学していると、2年VS1年のようだ。

なんだかんだ、皆運動神経いいな。

「森脇先輩はやらなくていいんですか?」

かき氷を食べ終わっても座って見ている森脇先輩に声をかけた。

俺は調子にのって、特大にしちゃったんだけどね! 

「僕、スポーツは苦手だから。」

「そうなんですか?」
小柄だし、速そうだけどな。

「走るのは得意だと思ってたんだけどね。この学校入って上には上がいたよ。」

クスッと笑う森脇先輩。

「確かに化け物ばかりですよね。」

ホラ、プロ並みのサーブを打つ西園寺。

「そんな化け物に勝つ、睡蓮が1番の化け物だけどね。」

化け物って酷いな。

「じゃあ、俺の弱点教えましょうか?」

えっ!!っと森脇先輩が驚いた顔をする。

「弱点??そんなのあるの?」

「ありますよ!実は…」

「実は?」
ゴクリと森脇先輩が唾を飲み込む。

あまりに真剣な顔を笑ってしまった。

俺が、笑った事に、森脇先輩は騙されたと、頬を膨らませて怒ってしまった。

「先輩!すみません!あまりに真剣だから!ハハッ!実は俺、球技苦手なんですよ。」

俺の発言にえっ!と目を丸くした。

「でも、卓球やテニス、野球とかってお姉さんが…」

「ああ、何か、物使っての球技なら何とか。後個人戦?野球もバッターボックス立てば一対一でしょ?チームプレイで、直接、ボールをどうにかするやつ、どっちに集中していいか、わからなくて…。だから、バレーボール、サッカー、バスケは下手くそです。ドッチボールは逃げる事だけ集中すればいけます!」

キリッと真剣な顔をする睡蓮に森脇は笑った。

「誰にでも苦手なものはあります!でも楽しんだもの勝ちですよ?」
ふふっ!って笑うと、森脇先輩も頷いた。

森脇先輩は立ち上がると、振り向いて、睡蓮に挑戦的に笑う。

「じゃあ、本当に苦手か見せて見て!?」

睡蓮はニヤッと笑い、一気に残りのかき氷を食べて、キーンとくる頭を押さえて立ち上がる。

「よし!どっちが下手か勝負です!先輩!」

駆けていく先輩は楽しそうだった。

「おー!!森脇!来たか!今、生意気な一年をボコボコにしているとこだ!」

珍しく、テンション高い西園寺が手招きする。
森脇は嬉しそうに、頷いた。

「何!?点差ちょっとでしょ!こっちには睡蓮が来たんだ!面倒くさい先輩方をけちょんけちょんにしてやる!」

鼻息荒く言う圭介。

すると森脇先輩はニンマリ笑いながら叫んだ。

「睡蓮は、チームプレイのバレー、バスケ、サッカーは苦手らしいよ!!」

「あー!!先輩言うなよ?何となくでやろうとしたのに!!」

森脇先輩の裏切りに頬を膨らます。

すると周りがニヤリと笑った。

「ほう…お前に苦手なものがあるとは…これは色々日頃のものを返さないとな…」
ニヤリと笑う西園寺。

「なるほど、個人プレー専門か…睡蓮、テメエこれから覚えとけよ?ビーチフラッグの時みたいに言ってみろよ!なんでも聞いてやるってよ?」
悪役も真っ青な笑顔の兵藤。

「睡蓮、知っていますか?二学期は体育祭と球技大会、文化祭ですよ。」
白樺先輩が眼鏡を持ち上げながら言う。

「いやー!なるほど!睡蓮!俺睡蓮が悔しくて震える姿、想像すると、勃起しそう!」

圭介!!お前味方だろう!!

「確かに、勉強でも今回負けましたし、一度挫折する睡蓮見たいですね。なあ、豪。」

「ああ。見たい。」
よ、洋一郎!?豪?

そして、白樺先輩からサーブが来た、林が拾い、圭介がトス。

ま、まさか!

「いけ、睡蓮!!」

こ、こいつら!

必死にボールを見て、飛び、どこに打つか考えていたら…

スカッ……

俺は真っ赤になりながら、羞恥に震える。

周りも笑いを堪えて震えていた。

くそ~…ひ、ひどい!!

我慢出来ないというように、森脇先輩が声を出して笑う。

「あはは!!睡蓮、睡蓮が空振りするなんて!!」

すると、皆、プハッと吹き出した。

「本当に、苦手だとは!!あはは!」
二階堂まで!?

田島、小川先輩も笑いやがって!

兵藤、西園寺なんて声が出ないほど笑っている。

圭介、豪など砂場を転がりやがって。

「スイスイ、真っ赤で可愛い!!」
キララキ先輩はキラキラした瞳で見てくる。

櫟原先輩も笑っていた、口を大きく開けて笑うとこ初めて見たわ。

でも、皆笑い過ぎじゃねえか?

俺は頬をパンパンに膨らませた。

「もう!やらねえ!!」
しおりを挟む
感想 62

あなたにおすすめの小説

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜?? ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。 みんなから嫌われるはずの悪役。  そ・れ・な・の・に… どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?! もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣) そんなオレの物語が今始まる___。 ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...