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婚約破棄ですか。ありがとうございます。
しおりを挟む「お前との婚約は破棄する」
家族を臣民を殺してきた憎い殺したい婚約者に婚約破棄を告げられる。
そうですか。こんな関係成り立つわけがないと思っていた。
家族を、臣民を殺した相手と結婚なんてお互いできるわけがない。
この少年の事は愛していないし、むしろ殺してやりたいぐらいだ。
「声が聴こえるんだよ。アントムの声がよぉ。
"あんちゃん、俺はリッジウェイ男爵子息として務めたよ。次はあんちゃんの番だ"ってよぉ。
お前は妹の声が聴こえないのか」
「聴こえないわね」
聴こえなくても自称病弱な妹の生き方・強さ・意思は見せてもらった。
何も聴こえずとも自称病弱な妹の口から1デシベルも発せられずとも言っていた。
"アントムは殺したわ。エグバートはお姉様が殺して"と。
その言葉、今更聴こえなくても消えるわけがない。
---過去
自称病弱で私の物をなんでも欲しがるな妹はいつも"私病弱だから"と言い訳をしていた。
男に人に媚びるのは上手い妹は家族からも周囲の人からも愛されていた。
「お姉様、その湾曲した短剣可愛いわね。可愛い私にぴったりよ。私に頂戴」
遠い異国から運ばれてきたククリを妹が欲しがった。
何を言ってるのかしら、これは私が手に入れたものだし、私の方が可愛い。
「私の方が可愛いからその言い分は通らないわね」
「じゃあ、どちらが可愛いか票を取りましょうよ」
妹が自信満々に敗北の道を歩む。馬鹿なのかしら。
「言うじゃない。身の程を知らせてあげるわ」
「俺はフィオレット様に一票」
執事のパトリウスが声を上げる。
「俺もフィオレット嬢だな。まぁ素材から出来が良いんだが、身なりもいいし」
バトラーのティクソンがふざけた事を抜かす。
ろくに訓練も男爵令嬢としての仕事もせず身なりは気遣っているだけで、素材としては私の方が上だ。
「身なりを取り繕ってるだけで、騙されるものね少年って」
「男爵令嬢としては身なりを気遣うのは当然の務めでしょう、お姉様。
素材で負けているんだから、せめて身なりだけでもちゃんとすればいいのにお姉様は」
「やんのかてめぇ」
「どちらが可愛いかの勝負をやんのってるのでしょうお姉様。
勝ち目がないから武力勝負に逃げるのかしら」
「身なりに関しても気を使うよう注意してますよエミリッサ様」
「お前は口の利き方を知りなさい、執事のくせして」
パトリウスは執事だというのに敬語も知らない。
「執事なんて強ければいいんですよ。要は使用人で一番強いのが執事ですからね」
馬鹿って勉強しないからいつまでも馬鹿なのよね。
こんな馬鹿と話してたら終わりがない。放っておこう。
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※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
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1ページの文字数は少な目です。
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