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俺の好きな少女のママを俺の母は殺したいぐらい嫌い。俺は俺の好きな少女のママが世界で一番怖い
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「一番怖いのは、真姫ママなんだ」
お母さんの様子が急に変わる。
「お母さん。どうしたの」
「遠野さんね」
お母さんが真姫ママの旧姓を出す。
もっとも、戸籍上は真姫ママは失踪扱いなので苗字も遠野のままなのだが。
結婚といってもそもそも水守一族なんて戸籍としては存在していない。社会から人間として認められていない存在だ。
「うん。お母さん真姫ママの事知ってるの」
「近所に住んでたから、幼稚園の頃から一緒だったわ。」
お母さんも島生まれだけど、地元は今の家からは離れた場所だ。
「欲しいものがあったら盗むし暴力はするしで、あれは子供の頃から人間と呼べるような存在ではなかったの」
「お母さんは、できるだけ関わらないようにしてああはならないようにしようとして人間になれなかった存在として見てたわ」
「いきなり酷い評価」
「これでも控えめに言ってるのよ。本当は死んで欲しかったし、人の姿をして生きてる事自体許しがたかったわ。できれば殺してやりたかった」
「家畜は役に立つけど、あれは何の役にもたたないで人間に危害を加えるだけなんだから家畜なんて上等なものじゃないわ。害獣かしら。害獣でも上等すぎるわ」
「うん、そこはそのへんでいいかな」
「小学4年生の時、あれが行方不明になった事があったの。
私は攫われて殺されればいいのにとか、池に落ちて溺れて死んでればいいのにとかあれの死を望んでたわ。
どこかで足を滑らせて足を怪我して動けなくなってどこかで餓死すればいいとかとにかく死んで欲しかった」
大人達は皆暫く探せば認めたくない現実を認めざるを得なくなるの。
きっと結界の方に行ってるんだって。大人達がそう話してたわ。
水守一族と戦う事になるなんて避けたいから、敵意を見せないように大人達が武器を持たず結界の方に行ったんですって。
遠野さんの父親も担任の先生も一緒に行ったのよ。
やっぱり、結界の手前で遠野さんは水守の一族といたらしいわ。
その時の私達より少し年上の少年と楽しそうに話してたらしいわ。
でも、少年の方は危ないし家族も心配してるから早く帰った方がいいと心配そうに話してたらしいわ」
「なんかいい子そうじゃん、その少年。大体分かってきたけどその少年って」
「水守卿。貴方がお熱の相手の父親よ。それからも遠野さんは隙を見てはその少年に会いに行くけど、担任の先生は嫌な顔一つせず何度も連れ戻しに行ってたのよ。
担任の先生はその少年のあまりの美しさに恋してしまっていたの。
「真姫パパなんて何度も見てるけどそんなにいいかな。確かにそこらで見かけるような容姿じゃないけど。んー、真姫パパの少年時代だからってそうなるかなぁ」
「それは貴方の好みがふっくらした少女だからだよ」
「ちょっとふんわりして触り心地よさそうな女の子の方が好きだなってぐらいだよ」
「お前、自覚してないのか。お前の女の好みは偏ってるぞ」
黙って聞いていた父もこのタイミングで口をはさむ。
「徹にも言われるけど誤解なんだけどなぁ。あ、話戻してよ」
「担任の先生も休みがちになって、一人で少年に会いに行くようになってたわね。しまいには二人で一緒に行くようになってたわ。
担任の先生も一緒ならいいかと周囲の大人達にはさじを投げる丁度いい理由になったんでしょうね。
周囲の大人達も疲れはてていたし、結界の前に行くのは怖い。連れ戻しに行く男性達は少なからず少年に魅力を感じひかれていたから、
いつ自分が結界の向うに行ってしまうか怖かったのよ」
「先生が、行くときは一緒に行くからその時以外は学校に行こうって言って。遠野さんも学校にも来たりしてたのよ」
「いい人じゃん先生」
「先生は良い人よ。卿に惹かれなければ、責任感も理性もあって、私もクラスの子達も大人の模範となるような人だったわ。
前から言ってたもの。yesショタコンnoタッチって」
「そんなに良い人でも思えなくなってきたな」
「誰だってよくない願望や感情はあるものよ。皆そんな願望や感情を持ちながら、抑えて人間社会で人間として生きてくの。
それを出来るから、そんな所も踏まえて、素敵な大人だったわ」
お母さんの様子が急に変わる。
「お母さん。どうしたの」
「遠野さんね」
お母さんが真姫ママの旧姓を出す。
もっとも、戸籍上は真姫ママは失踪扱いなので苗字も遠野のままなのだが。
結婚といってもそもそも水守一族なんて戸籍としては存在していない。社会から人間として認められていない存在だ。
「うん。お母さん真姫ママの事知ってるの」
「近所に住んでたから、幼稚園の頃から一緒だったわ。」
お母さんも島生まれだけど、地元は今の家からは離れた場所だ。
「欲しいものがあったら盗むし暴力はするしで、あれは子供の頃から人間と呼べるような存在ではなかったの」
「お母さんは、できるだけ関わらないようにしてああはならないようにしようとして人間になれなかった存在として見てたわ」
「いきなり酷い評価」
「これでも控えめに言ってるのよ。本当は死んで欲しかったし、人の姿をして生きてる事自体許しがたかったわ。できれば殺してやりたかった」
「家畜は役に立つけど、あれは何の役にもたたないで人間に危害を加えるだけなんだから家畜なんて上等なものじゃないわ。害獣かしら。害獣でも上等すぎるわ」
「うん、そこはそのへんでいいかな」
「小学4年生の時、あれが行方不明になった事があったの。
私は攫われて殺されればいいのにとか、池に落ちて溺れて死んでればいいのにとかあれの死を望んでたわ。
どこかで足を滑らせて足を怪我して動けなくなってどこかで餓死すればいいとかとにかく死んで欲しかった」
大人達は皆暫く探せば認めたくない現実を認めざるを得なくなるの。
きっと結界の方に行ってるんだって。大人達がそう話してたわ。
水守一族と戦う事になるなんて避けたいから、敵意を見せないように大人達が武器を持たず結界の方に行ったんですって。
遠野さんの父親も担任の先生も一緒に行ったのよ。
やっぱり、結界の手前で遠野さんは水守の一族といたらしいわ。
その時の私達より少し年上の少年と楽しそうに話してたらしいわ。
でも、少年の方は危ないし家族も心配してるから早く帰った方がいいと心配そうに話してたらしいわ」
「なんかいい子そうじゃん、その少年。大体分かってきたけどその少年って」
「水守卿。貴方がお熱の相手の父親よ。それからも遠野さんは隙を見てはその少年に会いに行くけど、担任の先生は嫌な顔一つせず何度も連れ戻しに行ってたのよ。
担任の先生はその少年のあまりの美しさに恋してしまっていたの。
「真姫パパなんて何度も見てるけどそんなにいいかな。確かにそこらで見かけるような容姿じゃないけど。んー、真姫パパの少年時代だからってそうなるかなぁ」
「それは貴方の好みがふっくらした少女だからだよ」
「ちょっとふんわりして触り心地よさそうな女の子の方が好きだなってぐらいだよ」
「お前、自覚してないのか。お前の女の好みは偏ってるぞ」
黙って聞いていた父もこのタイミングで口をはさむ。
「徹にも言われるけど誤解なんだけどなぁ。あ、話戻してよ」
「担任の先生も休みがちになって、一人で少年に会いに行くようになってたわね。しまいには二人で一緒に行くようになってたわ。
担任の先生も一緒ならいいかと周囲の大人達にはさじを投げる丁度いい理由になったんでしょうね。
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いつ自分が結界の向うに行ってしまうか怖かったのよ」
「先生が、行くときは一緒に行くからその時以外は学校に行こうって言って。遠野さんも学校にも来たりしてたのよ」
「いい人じゃん先生」
「先生は良い人よ。卿に惹かれなければ、責任感も理性もあって、私もクラスの子達も大人の模範となるような人だったわ。
前から言ってたもの。yesショタコンnoタッチって」
「そんなに良い人でも思えなくなってきたな」
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