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好きな女の子と清く正しくお喋りしただけで家族会議。家族会議中俺の傍を離れず一言も発言しない幼馴染♂
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好きな女の子と清く正しくお喋りしただけで家族会議。家族会議中俺の傍を離れず一言も発言しない幼馴染♂。俺が好きな女の子とお喋りしてる時ももう少し静かにしてくれないか
家に帰ると両親も揃って居間にいた。
「また、水守の住処に行ってたのか」
部屋に逃げる前にお父さんから先に声をかけられる
「うん」
「うんじゃないでしょう。他に何か言う事はないの」
うんなんかじゃだめだ。当然だ。母に指摘される。
俺は気まずくて弁明しようにも俺に正当性がないので言葉に困る。
「ごめんなさい」
「謝られても、意味はない。せめて何が悪かったかだけでも言いなさい」
父がまっとうな事を言う。親が毒親でとか言い訳できたらいいなと思った事は多い。
親に非があればそれを言い訳にして逃げてふてくされられる。
でも俺の両親は親とし大人としてまっとうな事しか言わないし、しない。何不自由なく育てられ両親に愛されて育っている。
悪いのは全部俺だ。両親に非のみつけようがない。
「あそこに行くなと言われてるのに行った事」
「徹君はお前についていかないと行けない。それで徹君にもしもの事があったらどうする」
「俺の責任になる」
「責任だ?お前なんかになんの責任が取れると思ってるんだ。中学生に何かあってお前に責任とれるわけないだろうが」
俺がうぬぼれた事を言って余計に父を怒らせる。今は父が怒ってるので夫に任せているが、母も俺のうぬぼれた発言に
かなり怒っているようだ。
「子供にしては多い小遣い貰ってるからって、そんなもので一人死んだ責任は取れないぞ」
親から貰う小遣いは子供の小遣いとして普通の額だ。
友達と親から貰う小遣いの額を話しても、そんなもんだよなという額だ。
子供にしては多い小遣いというのは色んな所から貰っている支援金だ。
何かあればチートスキルを使って戦えという事なのだが、その戦う相手の所に会いに行っているのだ。
誰がどう考えてもおかしい。
「チートスキル持ちだからって島民の希望だってもてはやされてガキ大将やってそれでうぬぼれてるわけだお前は」
「その通りだよ」
チートスキルを持っていても徹が死ねば蘇生なんてできないし、そもそも蘇生魔法なんてない。魔力を2倍にしても魔法というのは
そこまで強力なものではない。
「徹君のご両親がどれだけ不安に思われてるかも、今のお前には分からないだろう」
なんとなくは想像できても、中学生の俺にはっきりと本当の事は分からない。チートスキルが使えても俺は子供だ。
徹は俺の部屋で寝泊まりしてるし、俺が徹の家に行けば、徹も家族と会えるのだ。徹の家はすぐ近所なのだから。
それなのに俺は遠くの好きな少女には危険なのに会いに行く。凄くかってなやつだ。
「それにその真姫。ええいっ名前を呼ぶのもおぞましいその化け物はお前を殺すかもしれないんだぞ」
父が本当におぞましそうに言う。
「化け物じゃないよ。真姫ちゃんは人間だ」
「どうだかな。結界の向うが本当にどうなっているかなんて分からない。結界の向うに行けば本当は化け物かもしれない。人間の見た目をした化け物か。
何故人間がモンスターを従えさせられる。人間にそんな事はできはしない」
父の発言に恐怖する。考えないようにして逃げていた事だ。人間世界から見えてる真姫ちゃんの姿は本当の姿なのだろうか。
本当は真姫ちゃんが怖いのだ。本当は化け物の姿をしているのかもしれない。人間を食らうのかもしれない。
真姫ちゃんのママとも話すし、自決した両親の話なんて出せないが、真姫ちゃんのママは幸せそうだ。
夫とも仲良く、俺の前でもいちゃつきすぎなぐらいの夫婦で子供達に囲まれて、幸せそうだ。本人も幸せだと言っている。
「卿(けい)と一緒になってよかったわ。貴方もこちらにいらっしゃいな。真姫の事が好きなんでしょ」
私だって卿との結婚やこちらに来るのを悩んだりもしたわ。でも卿と結婚して良かったわ。していなかったら今でも後悔してるでしょうね」
以前真姫ママに言われた言葉だ、その時俺はぞっとして恐ろしくて徹の手を引っ張って逃げ出した。何故この人は両親が自分のせいで自決してこんなに
幸せそうにしていられるのだろう。この人は正気なのか。そんな事怖くて聞けなかった。今まで一番怖かった時だ。
それは本当に人間世界から嫁いで行った遠野美加恵なのか。俺は人間世界にいた頃の美加恵さんを知らない。
本当に本人の意思で結界の向うに嫁に行ったのか。攫われて行って、殺されるのが怖くて本当の事は言わず幸せそうにしているだけだったとしたら。
あの発言が同じ人間のものとは思えない。もし俺が結界の向うに行って真姫ちゃんと結婚して両親が自決すれば、それで良かったなんて
言えるわけがない。
俺にとって結界の向うで今の所一番怖い存在が、真姫ママなのだ。
「お父さんお母さん。俺、怖いんだ。真姫ちゃんは好きだけど結界の向うで俺達とは違う常識や倫理観で育ってるから、怖いんだ。
何かが違うんじゃないかって」
「人の世界から離れて法律も届かない場所で一族だけで過ごす連中なんて怖くて当然だ。もうあそこには行くんじゃないぞ」
俺はうんとまでは言えないが、お父さんの発言に少し恐怖が安らぐ。俺の恐怖する感情がおかしくはなく当然な事だと認めてくれたから。
俺は人間世界で俺が育った価値観倫理観の中にいると認識できたから。
が、すぐにもっと大きな恐怖に支配される。
家に帰ると両親も揃って居間にいた。
「また、水守の住処に行ってたのか」
部屋に逃げる前にお父さんから先に声をかけられる
「うん」
「うんじゃないでしょう。他に何か言う事はないの」
うんなんかじゃだめだ。当然だ。母に指摘される。
俺は気まずくて弁明しようにも俺に正当性がないので言葉に困る。
「ごめんなさい」
「謝られても、意味はない。せめて何が悪かったかだけでも言いなさい」
父がまっとうな事を言う。親が毒親でとか言い訳できたらいいなと思った事は多い。
親に非があればそれを言い訳にして逃げてふてくされられる。
でも俺の両親は親とし大人としてまっとうな事しか言わないし、しない。何不自由なく育てられ両親に愛されて育っている。
悪いのは全部俺だ。両親に非のみつけようがない。
「あそこに行くなと言われてるのに行った事」
「徹君はお前についていかないと行けない。それで徹君にもしもの事があったらどうする」
「俺の責任になる」
「責任だ?お前なんかになんの責任が取れると思ってるんだ。中学生に何かあってお前に責任とれるわけないだろうが」
俺がうぬぼれた事を言って余計に父を怒らせる。今は父が怒ってるので夫に任せているが、母も俺のうぬぼれた発言に
かなり怒っているようだ。
「子供にしては多い小遣い貰ってるからって、そんなもので一人死んだ責任は取れないぞ」
親から貰う小遣いは子供の小遣いとして普通の額だ。
友達と親から貰う小遣いの額を話しても、そんなもんだよなという額だ。
子供にしては多い小遣いというのは色んな所から貰っている支援金だ。
何かあればチートスキルを使って戦えという事なのだが、その戦う相手の所に会いに行っているのだ。
誰がどう考えてもおかしい。
「チートスキル持ちだからって島民の希望だってもてはやされてガキ大将やってそれでうぬぼれてるわけだお前は」
「その通りだよ」
チートスキルを持っていても徹が死ねば蘇生なんてできないし、そもそも蘇生魔法なんてない。魔力を2倍にしても魔法というのは
そこまで強力なものではない。
「徹君のご両親がどれだけ不安に思われてるかも、今のお前には分からないだろう」
なんとなくは想像できても、中学生の俺にはっきりと本当の事は分からない。チートスキルが使えても俺は子供だ。
徹は俺の部屋で寝泊まりしてるし、俺が徹の家に行けば、徹も家族と会えるのだ。徹の家はすぐ近所なのだから。
それなのに俺は遠くの好きな少女には危険なのに会いに行く。凄くかってなやつだ。
「それにその真姫。ええいっ名前を呼ぶのもおぞましいその化け物はお前を殺すかもしれないんだぞ」
父が本当におぞましそうに言う。
「化け物じゃないよ。真姫ちゃんは人間だ」
「どうだかな。結界の向うが本当にどうなっているかなんて分からない。結界の向うに行けば本当は化け物かもしれない。人間の見た目をした化け物か。
何故人間がモンスターを従えさせられる。人間にそんな事はできはしない」
父の発言に恐怖する。考えないようにして逃げていた事だ。人間世界から見えてる真姫ちゃんの姿は本当の姿なのだろうか。
本当は真姫ちゃんが怖いのだ。本当は化け物の姿をしているのかもしれない。人間を食らうのかもしれない。
真姫ちゃんのママとも話すし、自決した両親の話なんて出せないが、真姫ちゃんのママは幸せそうだ。
夫とも仲良く、俺の前でもいちゃつきすぎなぐらいの夫婦で子供達に囲まれて、幸せそうだ。本人も幸せだと言っている。
「卿(けい)と一緒になってよかったわ。貴方もこちらにいらっしゃいな。真姫の事が好きなんでしょ」
私だって卿との結婚やこちらに来るのを悩んだりもしたわ。でも卿と結婚して良かったわ。していなかったら今でも後悔してるでしょうね」
以前真姫ママに言われた言葉だ、その時俺はぞっとして恐ろしくて徹の手を引っ張って逃げ出した。何故この人は両親が自分のせいで自決してこんなに
幸せそうにしていられるのだろう。この人は正気なのか。そんな事怖くて聞けなかった。今まで一番怖かった時だ。
それは本当に人間世界から嫁いで行った遠野美加恵なのか。俺は人間世界にいた頃の美加恵さんを知らない。
本当に本人の意思で結界の向うに嫁に行ったのか。攫われて行って、殺されるのが怖くて本当の事は言わず幸せそうにしているだけだったとしたら。
あの発言が同じ人間のものとは思えない。もし俺が結界の向うに行って真姫ちゃんと結婚して両親が自決すれば、それで良かったなんて
言えるわけがない。
俺にとって結界の向うで今の所一番怖い存在が、真姫ママなのだ。
「お父さんお母さん。俺、怖いんだ。真姫ちゃんは好きだけど結界の向うで俺達とは違う常識や倫理観で育ってるから、怖いんだ。
何かが違うんじゃないかって」
「人の世界から離れて法律も届かない場所で一族だけで過ごす連中なんて怖くて当然だ。もうあそこには行くんじゃないぞ」
俺はうんとまでは言えないが、お父さんの発言に少し恐怖が安らぐ。俺の恐怖する感情がおかしくはなく当然な事だと認めてくれたから。
俺は人間世界で俺が育った価値観倫理観の中にいると認識できたから。
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