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チートスキルは好きな女の子から貰った。お父さん、俺人として生きるよ
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「授業中、卿の魅力について先生が語りだしたのよ。あんな美しい少年は人間界にはいないって」
「授業中にそんな話されてどんな反応になるの」
「皆反応に困ってたわ」
「そしたらね、先生が急に首を絞められたように苦しみだしたの」
「首を絞められたって、魔法でそんな事はできないんじゃないかな」
「ええ、魔法でそんな事ができるのかは分からないけど、私もその場に居合わせた皆もあれを疑ったわ。先生が卿の事を語るから、嫉妬、疎ましく
思って何かをしてるんじゃないかって。クラスの男子の一人が『クズ、先生に何もしてないだろうな』ってあれを殴ったら、少し先生の様子が楽になったから、
私も皆もこれはあれの仕業なんだって思って。
あれを殴って蹴ったわ『先生を殺したらお前を殺すぞ』『気に入らない事があったら暴力を行うなんて、それじゃ人間じゃない』
『檻の中で餌も貰えず餓死がお前にはお似合いなんだよ人と呼ぶには遠い遠野』って、皆口々に言いながらね。そうしたら先生が首を絞められてる様子がなくなって、皆に止めるように言ったのよ。
騒ぎをかけつけて他の先生達も来て、その場は収まったんだけど。遠野さんはそれから学校に来なくなったわ」
魔法ではなく、気の力でもそんな事はできしない。
「でもそれじゃまるでチートスキルで何かしてるような」
「ええ、おそらくチートスキルでしょうね」
お母さんが俺の方を見つめて言う。真姫ママがチートスキルを持ってるという事ではなく、俺の事に対して言ってるのは分かる。
「あれはその時までそんな事できなかったわ。今までも自分の手で誰かの首を絞めるような事をしていたようなやつだもの。
目に見えずに誰かの首を絞める事ができる。そんな事が幼稚園の事からできるなら、幼稚園の頃から何度も使ってたはずよ。
でも、目に見えずに誰かの首が絞められるなんて小4のその時が始めてだった」
お母さんが俺をじっと見つめてくる。目をそらしたいが、そらしても無駄だ。お母さんが俺に言いたい事言わせたい事も分かってる。
「ああ、真姫パパからチートスキルを貰ったんじゃないかな」
逃げられない。
「あなたがチートスキルを使えるようになったのはどうして」
逃げようがない。
「真姫ちゃんに貰ったんだよ」
本当の事を言うしかない。
黙って話を聞いていたお父さんが立ち上がり、俺を殴る。
殴られて当然だ。俺が悪い。
「お前、それじゃ人間である事を捨てるようなものじゃないか」
お父さんは怒っている。当然だ。
「俺の息子は人間を捨てたのか。お前は人間か。水守の手先か」
「俺は人間だよ」
俺は人間だ。人間でいたい。人間を辞めはしない」
真姫ちゃんの事は好きだし双眼鏡じゃなくてもっと近くで直接見たいし触ったり肌の柔らかさも知りたい。もっと色んなことをしたい。
それでも、俺は人間で、真姫ちゃん達とは倫理観が違う。
もし真姫ちゃんが人間に害を加えるならその時は、俺は真姫ちゃんとも戦わなければいけない。
「チートスキルは確かに真姫ちゃんに貰った。でもそれで人間を辞めたわけじゃない」
「その言葉信じるぞ。息子が人間を辞めたなんて嫌だからな」
ああ、本当だよ。俺は人として生きる。
「授業中にそんな話されてどんな反応になるの」
「皆反応に困ってたわ」
「そしたらね、先生が急に首を絞められたように苦しみだしたの」
「首を絞められたって、魔法でそんな事はできないんじゃないかな」
「ええ、魔法でそんな事ができるのかは分からないけど、私もその場に居合わせた皆もあれを疑ったわ。先生が卿の事を語るから、嫉妬、疎ましく
思って何かをしてるんじゃないかって。クラスの男子の一人が『クズ、先生に何もしてないだろうな』ってあれを殴ったら、少し先生の様子が楽になったから、
私も皆もこれはあれの仕業なんだって思って。
あれを殴って蹴ったわ『先生を殺したらお前を殺すぞ』『気に入らない事があったら暴力を行うなんて、それじゃ人間じゃない』
『檻の中で餌も貰えず餓死がお前にはお似合いなんだよ人と呼ぶには遠い遠野』って、皆口々に言いながらね。そうしたら先生が首を絞められてる様子がなくなって、皆に止めるように言ったのよ。
騒ぎをかけつけて他の先生達も来て、その場は収まったんだけど。遠野さんはそれから学校に来なくなったわ」
魔法ではなく、気の力でもそんな事はできしない。
「でもそれじゃまるでチートスキルで何かしてるような」
「ええ、おそらくチートスキルでしょうね」
お母さんが俺の方を見つめて言う。真姫ママがチートスキルを持ってるという事ではなく、俺の事に対して言ってるのは分かる。
「あれはその時までそんな事できなかったわ。今までも自分の手で誰かの首を絞めるような事をしていたようなやつだもの。
目に見えずに誰かの首を絞める事ができる。そんな事が幼稚園の事からできるなら、幼稚園の頃から何度も使ってたはずよ。
でも、目に見えずに誰かの首が絞められるなんて小4のその時が始めてだった」
お母さんが俺をじっと見つめてくる。目をそらしたいが、そらしても無駄だ。お母さんが俺に言いたい事言わせたい事も分かってる。
「ああ、真姫パパからチートスキルを貰ったんじゃないかな」
逃げられない。
「あなたがチートスキルを使えるようになったのはどうして」
逃げようがない。
「真姫ちゃんに貰ったんだよ」
本当の事を言うしかない。
黙って話を聞いていたお父さんが立ち上がり、俺を殴る。
殴られて当然だ。俺が悪い。
「お前、それじゃ人間である事を捨てるようなものじゃないか」
お父さんは怒っている。当然だ。
「俺の息子は人間を捨てたのか。お前は人間か。水守の手先か」
「俺は人間だよ」
俺は人間だ。人間でいたい。人間を辞めはしない」
真姫ちゃんの事は好きだし双眼鏡じゃなくてもっと近くで直接見たいし触ったり肌の柔らかさも知りたい。もっと色んなことをしたい。
それでも、俺は人間で、真姫ちゃん達とは倫理観が違う。
もし真姫ちゃんが人間に害を加えるならその時は、俺は真姫ちゃんとも戦わなければいけない。
「チートスキルは確かに真姫ちゃんに貰った。でもそれで人間を辞めたわけじゃない」
「その言葉信じるぞ。息子が人間を辞めたなんて嫌だからな」
ああ、本当だよ。俺は人として生きる。
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