殿下、貴方が愛している私の妹は結界魔法なんて使えませんよ。だから言ったじゃないですか。今更戻ってくれと言われても今更もう遅い!ざまぁ!

甘いからあげ

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4話  私はチワチョコラを置いて逃げ出しました。 チワチョコラが生きる気なんてない事が分かっていながら

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 「まぁあの格ゲーの男の娘キャラの時はまだ良かったわ。
でも貴方の性的指向が段々変わっていって。
悪化していったと言うべきよね。
あのソシャゲの男の娘キャラはどうかと思うわよ。
あれはもう体が男性寄りじゃないの。
そういうのどうなの。
私そういうの分からないわ。
男性の顔をして体が細身な女性キャラを私は好きにならないし、分からないのよそういうの。
そういうのって女性の顔を見て興奮してるのか、男性寄りの体を見て興奮してるのかで違ってくるわよね。
それに貴方はブラウザゲームの男の娘キャラの事も好きになってやっていたいじゃない。
あれって声優は男性なんでしょう。
あの声で興奮してたらそれはつまり貴方って殿方が好きって事になるんじゃないかしら」
 「私もよく分かっていないんだ。分かるのは俺はゲイじゃないって事と、やはり男の娘キャラが好きだと言う事だ。
いいから早く逃げるぞ」
 そうですね。この話はすぐに収まりがつく話ではないでしょう。
今はとにかく逃げないといけませんね。
 「いいや、お前はゲイなんだよチワチョコラ」
 !フェイリア第一執事ココナツ・コールクリッジ!
 「私はゲイじゃない。貴様と一緒にするな。
貴様もゲイというわけではないだろう。
ただ男の娘キャラが好きなだけだ。
確かに私達は子供の頃からゲイだゲイだと言われてきた。
幼い少年が男の娘キャラが好きなんてからかわれて否定されて当然。
いじめの対象になって当然。
それでも私も貴様も男の娘キャラを好きでいた。
変わった事といえば、貴様はゲイだゲイだという周囲の言葉に流され
自分をゲイと自認する事で楽になっただけだ。
逃げるな。貴様はゲイじゃない」
 そういうものなんでしょうか。
ネットで”ゲイなんだよ””ゲイじゃん””それってようするにゲイでは”なんだといったような会話がよくありますが、
彼等はゲイなんでしょうか。
 「俺はゲイだ!!」
 ゲイなんですか。そういうの今はいいんで、とにかく逃げましょう。
。。。しかし、そういうわけにも行きませんね。
誰かさんが長々と男の娘キャラを好きなのはどうだとかチワチョコラって名前が変だとか話していたせいで
ココナツ直属の兵隊に囲まれてしまいました。
 「俺もお前もゲイだ!!2次元とはいえ男の娘キャラを好きになるのはゲイなんだよ!!
それを証明してやる!!闘技だ!!
闘技を受けるなら兵隊達はこの場に待機させてやる」
 「仕方ないな。私もお前もゲイではないが、この状況やるしかないな。
主、あんたは逃げろ」
 「いいぜいいぜぇ。俺との闘技を受けるなら闘技中お前の主を兵隊に追わせはしない」
 「チワチョコラ!!駄目よ、この闘技勝ってもフェイリアやフェイリアの家来達に囲まれるわ」
 「囲まれる前に勝って私も逃げる。後で殴るって言っただろう。絶対に後で殴ってやる。こんな所で死にはしないさ」
 チワチョコラを置いていくわけにはいきません。
チワチョコラは私の弟分も同然。
男爵令嬢が弟分置いて逃げるなんて。
 「早く行け主。他に方法はない。
2人でこの数を相手にするよりは私の生存率も高くなる。
私を助けたければ今は逃げてくれ。
それに、この戦いはココナツを救うためでもある」
 ”ご主人様、チワチョコラは顔は変だが言ってる事は真っ当なんだぜ。
今は主だけで逃げた方がチワチョコラを助ける事にもなる”
 「なるあす、約束通り貴様も地面に叩きつけてやるからな」
 私はチワチョコラを置いて逃げ出しました。
チワチョコラが生きる気なんてない事が分かっていながら。
 「闘技」
 「闘技」



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