「実の妹を殺したひきこもり聖女には婚約破棄を告げてやる」無実の罪で婚約破棄された聖女は心が壊れひきこもる。今更助けてくれと言われてももう遅い

甘いからあげ

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1話 「辞めてお姉様!ごめんなさい!」はぁ?”やれるものならやってみなさいよ”と言ったのは貴女よね。今更謝っても辞めるわけがありません

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 「お姉様って、勉強と戦いと結界を張るしか取り柄がないのね」
 はぁ、人が勉強してるのに、なんなのでしょうか。
わざわざ妹のロイリーエが挑発に来ます。
殺されたいのでしょうか。
 「そうね。訓練も欠かしていないから、今ここで貴女を殺す事もできるわよロイリーエ。
殺されたくなかったら、財布の中身置いて逃げ帰りなさい」
 ロイリーエのような馬鹿に怒っても1カッパーにもなりません。
それよりも、慰謝料を貰いましょう。
傷つきました。
ロイリーエに侮辱され心無い言葉を投げつけられ、とても痛く苦しいんです。
この傷は、生涯癒える事はないでしょう。
それでも、生きていくしかありません。
痛みにも耐え苦しみにも耐え、生きていくのです。
私は人格者なので、それが出来ます。
 「はぁ?やれるものならやってみなさいよ。お姉様に渡すお金なんて1カッパーもないわ」
 は、はぁー!?酷くないですか。
謝りもしない悪びれもしない。慰謝料も渡さない。誠意も見せない。
ロイリーエにはずっと虐げられてきましたが、流石の私ももう我慢の限界です。
私の中の何かがぷつりときれてしまいました。
 ロイリーエの手足の骨を折ります。
 「ぎぃやぁぁぁぁ!痛いぃぃ!辞めてお姉様!ごめんなさい!ロイリーエが悪かったわ!」
 はぁ?”やれるものならやってみなさいよ”と言ったのは貴女よねロイリーエ。
今更謝っても辞めるわけがありません。
もう遅いのよロイリーエ。貴女は殺すわ。
ロイリーエ、貴女は私を平気で傷つけ私を虐げて喜んできましたね。
私のものをなんでも欲しがって奪ってきましたね。
病弱でも何でもないのに、ずっと病弱なふりをしてきましたね。
ロイリーエ、貴女は病弱なんかじゃないのよ。
ただの仮病の自称病弱なだけよ。
 「辞めて!!もう辞めて!!二度とお姉様を馬鹿にしたりしないから!!」
 ロイリーエが辞めてという度に、ロイリーエに虐げられてきた日々を思い出してしまいます。
忘れたいのに、記憶から消したいのに。
ロイリーエに虐げられた日々はどうしても忘れる事は出来ないようです。
『もう辞めて』今まで、私は数億回、数百兆回言ってきましたよね。
ロイリーエ、貴女は今まで一度でも私が辞めてと言って辞めた事があったかしら。
ありませんね。
なので、私も貴女が『もう辞めて』と言っても辞めません。
人の骨を折るのって楽しいですね。
ロイリーエは私の事を散々傷つけてきました。
もっとロイリーエの骨を折ってあげましょう。
いくら折っても折っても、ロイリーエが私を傷つけてきた事に比べれば生ぬるいのです。
神経を靭帯を傷つけてあげましょう。
全てロイリーエが悪いのですから。

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