「実の妹を殺したひきこもり聖女には婚約破棄を告げてやる」無実の罪で婚約破棄された聖女は心が壊れひきこもる。今更助けてくれと言われてももう遅い

甘いからあげ

文字の大きさ
2 / 5

2話 「お姉様の事を憎んでたわけでも嫌いなわけでもないわ。仕方ないのよ。男爵家に産まれたお姉様の妹として。本当はこんな事したくなかったの」

しおりを挟む
 「だめよ。辞めないわ。ロイリーエ、貴女は今まで私が『辞めて』と言って辞めたかしら。
辞めなかったわよね。
なので、私も辞めません。
自業自得よざまぁ(笑)」
 私は正論を述べました。ロイリーエは、これでもまだ言い訳をするのでしょうか。
言い訳はよくありませんよロイリーエ。
 「でも、仕方ないじゃない。お姉様を自殺に追い込まないと、ハーゼ男爵家の家督継承権はお姉様が持っているのだから。
お姉様が家督を継承する前にお姉様を自殺させなければいけなかったの」
 「はぁ?」
 あの、そんな言い訳が通用するとでも思ってるのでしょうか。
言い訳にもなっていません。
せめて言い訳として成り立つ言い訳をして下さい。
なんて自己中心的な考えなのでしょう。
自分が家督を継承するためなら、お姉様を自殺に追い込んでも、虐げても傷つけても何でも奪ってきても、
それでいいというのでしょうか。
そんな道理はありません。
ロイリーエ、貴女は本当に人間なのですか。
人の心というものがあるのですか。
『でも』私はこの言葉を使う人間が一番許せません。
貴女はその一番許せない発言をしたのよロイリーエ。
それだけの覚悟があって言った言葉なのかしら。
 「お姉様の事を憎んでたわけでも嫌いなわけでもないわ。
でも、仕方ないのよ。男爵家に産まれたお姉様の妹として。
本当はこんな事したくなかったの」
 はぁ、でもでもだって。貴女が何を思って私を虐げ傷つけてきたかなんて関係ありません。
貴女は私を虐げ傷つけてきたのです。
そこに、理由も感情もなんの関係もありません。
少し人の痛みというのを教えてあげましょう。
 ロイリーエを投げてあげました。
 「ろいっっりぃーろいえりぃーえ」
 痛みでまともに喋る事もできないようです。
ロイリーエは肩の痛みでうずくまっています。
情けないですね。
肩甲骨が折れたのでしょう。
まぁ、肩甲骨を折るつもりで投げたのですから。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます

七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。 「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」 そう言われて、ミュゼは城を追い出された。 しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。 そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。

しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。

十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。

あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。 宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。 対極のような二人は姉妹。母親の違う。 お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。 そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。 天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。 生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。 両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。 だが……。運命とは残酷である。 ルビアの元に死神から知らせが届く。 十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。 美しい愛しているルビア。 失いたくない。殺されてなるものか。 それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。 生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。 これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。

使い捨て聖女の反乱

あんど もあ
ファンタジー
聖女のアネットは、王子の婚約者となり、瘴気の浄化に忙しい日々だ。 やっと浄化を終えると、案の定アネットは聖女の地位をはく奪されて王都から出ていくよう命じられるが…。 ※タイトルが大げさですがコメディです。

捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています

h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。 自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。 しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━? 「おかえりなさいませ、皇太子殿下」 「は? 皇太子? 誰が?」 「俺と婚約してほしいんだが」 「はい?」 なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。

追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている

潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後

澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。 ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。 ※短いお話です。 ※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

聖女を追い出しても平気だと思っていた国の末路

藤原遊
ファンタジー
聖女が国を去った日、神官長は分かっていた。 この国は、彼女を軽く扱いすぎたのだと。 「聖女がいなくても平気だ」 そう言い切った王子と人々は、 彼女が“何もしていない”まま国が崩れていく現実を、 やがて思い知ることになる。 ――これは、聖女を追い出した国の末路を、 静かに見届けた者の記録。

処理中です...