「電話が鳴っているぞ！誰か電話に出ろ！」仕事をしない婚約者は偉そうに叫ぶ事は得意でセクハラパワハラモワハラ因果応報自業自得な結末にスカッ！

１話「おい！！電話が鳴っているぞ！誰か電話に出ろ！まったく！お前等聖女というのは電話も出れないのか！いいか！電話は２コール似内に出ろっ！

　プルルルルルルルルルプルルルルルル---
「おい！！電話が鳴っているぞ！！誰か電話に出ろ！！」
電話がなっても誰も出ません。
私も今結界を張っている最中なので電話になんて出れません。
皆、結界を張っているなり結界が弱まっていないか確認したりモンスターや侵略者の行動を観測したりと、
ノグナタンスコ王国聖女部の人間は皆忙しく、すぐに電話に出れないのも無理はないのです。
ただ一人を除いて。
　「おい！！電話が鳴っているぞと言っているんだ！！誰か電話に出ろと言ってるんだ！！
お前等は聖女だろうがなんだろうが馬鹿だから！！分からないのか！！
まったく！！お前等聖女というのは電話も出れないのか！！
いいか！！電話は２コール似内に出ろっ！！電話に出るのが遅い奴はな！！忙しいだの手が離せないだの！！
言い訳するがな！！仕事が遅いんだよ！！言い訳するなっ！！
今結界を張っている最中だから電話に出れない？結界を張ってる最中に他の場所から侵入されたらどうするんだ！！
仕事が出来る人間ってのはな！！同時に複数の事が出来るし！！周囲に気を張り巡らせていられるんだよ！！
周囲に気を張り巡らせる事もできない聖女が！！結界を張れるか！！」
　はぁ！？ノグナタンスコ王国王太子としての仕事なんて出来るわけもない馬鹿で勉強もしていないので本当に何の使い道もないので、
仕方なく聖女部の肩書だけの責任者としているどうしようもないボンクラ王太子が何を抜かしてるんでしょうか。
婚約者のカニハンタ・スターリッジは王太子としての仕事もせず余計な事しかせず、恥を晒すのは得意なので、
人の目に触れる事のないという理由と婚約者の私がいるのだから、私がカニハンタの面倒を見るだろうというような理由でカニハンタは聖女部に
送り込まれ、私はカニハンタの面倒を見させられているのです。
私はカニハンタのママではありません。どうして私がカニハンタの面倒を見なければならないのですか。
婚約者と言っても、聖女としての伝統だのお父様お母様は王族との繋がりを求めて私に無理矢理婚約させられただけなんですが。
国王も王妃も、どうしようもないボンクラで勉強も仕事もろくにせず遊んでばかりいる馬鹿息子を私に押し付けようとこの婚約を薦めてきたきたわけですが。