勇者の娘だからという理由で嫌われいじめられていました。婚約破棄され国外追放されたら国は滅びました。私は何も悪くないっ!私にどうしろというのよ

甘いからあげ

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1話  なんで私が学校に来てはいけないのでしょうか 。勇者の娘は故郷で嫌われいじめられています

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 勇者の娘だからという理由でいじめられ嫌われていました。
 学校に行くために外に出ても皆が私の事をじろじろと見てひそひそと言っています。
 村の皆の憎しみが伝わってきます。
 ドンレミ村の皆は私や私の家族の事を嫌っているのでしょう。
憎んでいるのでしょう。
 学校に着いても皆私に憎しみの視線や感情をあててきます。
 「モルガナ、お前よく学校に来れるな」
 今日も同じクラスのペッレーオが私をいじめてきます。
 なんで私が学校に来てはいけないのでしょうか。
 授業料は払っていますよ。
 「あら、授業料は払っていますよ。なんで私が学校に来てはいけないのでしょうか」
 本当に、理由が分かりません。
なんの正当性もない難癖ですね。
 「来るなとは言ってないぜ。ただ、まともな神経なら学校になんてこれるわけがない。
お前異常だぜ。頭おかしいのか」
 私は正常です。何もおかしいところなどありません。
どうして私にそんな酷い事が言えるのでしょう。
私の一番の友達なのに。
 他人に言われて耐えられても、ペッレーオに言われると辛いです。
ペッレーオが私に辛くあたるだけでも悲しいのです。
それなのに、よく学校に来れるなだなんて。異常だなんて。頭おかしいのかなんて。
泣いてしまいたけれど、泣けばペッレーオが辛いでしょう。
だからペッレーオの前では絶対に泣いてはいけないのです。
私を憎んでペッレーオの悲しみが紛れるならまだいいのでしょうが、紛れていないでしょう。
それなのに私が泣いてしまえばペッレーオは更に悲しくなるでしょう。
 「学校どころか、よく外に出れるよな」
外にも出れないでいると、学校にも来ないとペッレーオが心配するでしょう。
 「出れるものなのよ」
 ひきこもっていても何もよくはなりません。
 「お前さ、もう村から家族揃って出て行けよ」
 確かに、私の家族はドレミファ村の住人から嫌われています。
しかし、私達家族はドレミファ村から出ていくわけにはいかないのです。
 私はもう泣いてしまいそうです。
私はこんなに弱い少女だったのでしょうか。
私はもっと強い少女だと思っていました。
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