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1話 婚約破棄告げられました。妹を虐めてませんし、妹と両親に虐められていたのは私です
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「エミリナ、お前に婚約破棄を告げてやる」
貴族が集まるパーティで婚約者の王太子オーガスに告げられましたが、驚くこともできません。
私の物を奪う妹マリエットとオーガスが人目を憚らずいちゃついてるのだから、誰でも察するでしょう。
「お姉様、婚約破棄されちゃったわね~可哀想~。まぁでも~自業自得よね。
お姉様ってブスだもの」
妹に近づき、告げてあげる。
「あぁ!?誰がブスかしら」
ブスは貴方よとは言えない。私はブスではないが、妹の容姿は誰が見ても素晴らしいと認めざるをえない。
ここでブスは貴方よなんて言ってしまえば、ブスと言われて悔しいからただ単にオウム返ししているだけという事になる。
私はブスですよと認める事になってしまう。
「まぁ、品のないお姉様です事」
妹はわざとらしく怯えた仕草をしてオーガスの後ろに隠れる。
貴方が私に怯えるタマですか。
「ふん。正体を現したな。お前はそうやって妹のマリエットを虐めていたんだろう」
今の状況、ブスって言われた私の方が虐められてるように見えるの方が普通じゃないかしら。
「私がマリエットを虐めていたですって?あるわけないでしょう。私がマリエットと両親に虐められていたぐらいよ」
「はんっ。虐められていたなど言うだけなら誰でもできるな」
マリエットが私に虐められていたというのも言ってるだけなんですが?
まぁあんな厚顔無恥な発言は誰にもできるというわけじゃないでしょうがね。
虐めていた姉に虐められていたなんて言えるクズ、そうはいないわよ。
「これを見ても言うだけと言えるかしらね」
腹部が見えるようにドレスを破る。
傷だらけの腹部が露出される。
「その傷がマリエットとお前の両親に付けられたとでも言いたいのか」
「マリエットはこの傷をつけてないわ。私の両親よ」
「証拠はあるのか。その程度の傷、男爵令嬢なら仕事や決闘でつけたのではないか」
その程度の傷?腹部だけでもこれ以上傷をつけられる所がないのに、この傷がその程度と言えるとは。
無理を通すにしても無理があるでしょうに。
この傷のつけ方は仕事や決闘の傷の付き方ではない事も分からないのかしら。
貴族が集まるパーティで婚約者の王太子オーガスに告げられましたが、驚くこともできません。
私の物を奪う妹マリエットとオーガスが人目を憚らずいちゃついてるのだから、誰でも察するでしょう。
「お姉様、婚約破棄されちゃったわね~可哀想~。まぁでも~自業自得よね。
お姉様ってブスだもの」
妹に近づき、告げてあげる。
「あぁ!?誰がブスかしら」
ブスは貴方よとは言えない。私はブスではないが、妹の容姿は誰が見ても素晴らしいと認めざるをえない。
ここでブスは貴方よなんて言ってしまえば、ブスと言われて悔しいからただ単にオウム返ししているだけという事になる。
私はブスですよと認める事になってしまう。
「まぁ、品のないお姉様です事」
妹はわざとらしく怯えた仕草をしてオーガスの後ろに隠れる。
貴方が私に怯えるタマですか。
「ふん。正体を現したな。お前はそうやって妹のマリエットを虐めていたんだろう」
今の状況、ブスって言われた私の方が虐められてるように見えるの方が普通じゃないかしら。
「私がマリエットを虐めていたですって?あるわけないでしょう。私がマリエットと両親に虐められていたぐらいよ」
「はんっ。虐められていたなど言うだけなら誰でもできるな」
マリエットが私に虐められていたというのも言ってるだけなんですが?
まぁあんな厚顔無恥な発言は誰にもできるというわけじゃないでしょうがね。
虐めていた姉に虐められていたなんて言えるクズ、そうはいないわよ。
「これを見ても言うだけと言えるかしらね」
腹部が見えるようにドレスを破る。
傷だらけの腹部が露出される。
「その傷がマリエットとお前の両親に付けられたとでも言いたいのか」
「マリエットはこの傷をつけてないわ。私の両親よ」
「証拠はあるのか。その程度の傷、男爵令嬢なら仕事や決闘でつけたのではないか」
その程度の傷?腹部だけでもこれ以上傷をつけられる所がないのに、この傷がその程度と言えるとは。
無理を通すにしても無理があるでしょうに。
この傷のつけ方は仕事や決闘の傷の付き方ではない事も分からないのかしら。
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※※※
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前書きの
マリエットと妹は、オーガスと妹では
ないでしょうか?