王子に婚約破棄されたチートスキルで魔力1000倍聖女の私を追放はせずに聖女の仕事はそのまま続けろって言われたので魔王軍に入って外道に復讐する

甘いからあげ

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妹のワッフルまで食べようとしたらママにお尻ぺんぺんされた。これって虐待だよね。体罰反対

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 「王都って言っても学校も行きたくないし、勉強したい事もやりたい仕事もないよ」
 「にっかり卵の仕事もあるわよ。貴方好きでしょ、にっかり卵のワッフル」
 美味しいよね。妹とも一緒に食べたよ。妹の分まで食べようとしてママにお尻ぺんぺんされたよ。
虐待だよ。毒親。私って世界1不幸。でもこれ言ったらペッシェがまた怒りそう。ペッシェはパパママが私の事を虐待なんてしていないって言う。
誰も分かってくれない私世界1可哀想。
 「給料安くて労働時間長そう。にっかり卵のワッフルは好きだし美味しいけど、作りたいわけじゃないし」
 「まぁ、給料や労働時間は否定できないわね。でも貴方食べるの好きでしょ。食べれる機会もあるかもしれないでしょ」
 「毎日商品食べ放題ならいいんだけどなぁ」
 「そんなわけないでしょう」
 「針子とかまぁ何かあるだろうが、文字の読み書き計算ができるんだから何か仕事あるだろ」
 「俺も勉強は好きじゃなかったし、魔王軍と戦うのに勉強なんて必要ないだろって思ってた。
剣術の本を読む事もできるし、モンスターの弱点を書いたメモ書きなんかも読めるし
怪我して戦えなくなっても読み書き計算が出来れば何か生きながらえられるかもしれない。
今は勉強させてくれた両親に感謝してるよ」
 そんなものなのかな。じゃあ私も探すならそんな仕事がいいかな。働く気がまずないけど。
 「ラテン語で滅びの龍の事も書かれてるみたいだが、俺ラテン語までは読めないし」
 「滅びの龍に殺されたらチートスキル持って異世界転生できるんだよ
チートスキル私も欲しいなぁ。金銀財宝を好きなだけ出せるとかそんなチートスキルが欲しい」
 「現世を生きてくれ」
 「私はラテン語読めるけど、滅びの龍の話なんて読んでもねぇ。それより魔王軍の方が現実の脅威よ」
 「俺も滅びの龍なんて本当に来るかどうか実在したのかも分からない存在より魔王軍の方がとにかく優先だな」
 「滅びの龍はいるよ。ラテン語にもギリシャ語にもケルト人のシャーマンの伝承にも滅びの龍は出てきて、
共通してる点もあるんだ。赤い瞳苦痛を伴わず人間を消滅させる。人類を滅ぼしたいと言われてるんだけど
滅びの龍に殺された者がチートスキルを持って異世界転生するんだから、滅びの龍ってぽんこつ萌えってのも
共通して書かれてるんだよ。旧約聖書にも滅びの龍らしき存在が書かれているんだ。存在しないわけがない
滅びの龍に消滅された人間が滅びの龍を殺すためのチートスキルを持って異世界転生するって記述も多いから、本当にぽんこつ萌えだよね」
 急に後ろからベゼッセが興奮した早口でまくしたてる。
 「おう、相変わらず滅びの龍の話となると来てくれるな」
 「こんにちは。ベゼッセ、今日も早口ね。唾飛ばさないでね」
 「聖子君、チートスキル欲しいのかい。チートスキルは滅びの龍に消滅された人の無念や後悔願望に合わせて
得られるという話が共通してるからね。金銀財宝を好きなだけ出したいっていうのが聖子君の心からの願いなら
本当に敵うかもしれないよ」
 「叶って欲しくないんだがな。縁起でもない事言ってくれるな」
 「貴方、金銀財宝って所から聞いてたの。走ってきてすぐ早口で喋りだしたんだから、貴方の聴力どうなってるの」
 「滅びの龍の話なら1km離れてても聞こえるよね、ベゼッセは」
 「人間、好きな事ならそういうものだよ。だから聖子君も好きな事なら夢中になれるんじゃないかな」
 「好きな事でも聴力は強化されないわよ」
 「んー、そういうものなのかなぁ」
 「それじゃ、僕は行くよ」
 「あ、もう行くの」
 ベゼッセがどこかへと走り去っていく。ベゼッセはいつもどこから来てどこへ行くんだろうか。
 「それでもよ。好きな事と言ってもベゼッセの場合はお金になる事やっているかというとねぇ」
 「好きな事でもいくら夢中になっても金にならなければそれはただの趣味だもんな」
 「あれ、なんか話変わってきた」
 「まぁあいつなら何言語できるんだってやつだし、聖書にも詳しいし知識で稼げるだろうからな」
 「ベゼッセ本人にそんな気がないでしょうね。
滅びの龍に民衆が興味を持つのは平和な時代だし今滅びの龍の知識が幾らあってもお金にならないわ」
 「好きな事ならなんでも良いって事じゃないなやっぱり。くっちゃ寝は金にならないし、金がなければ食う物も手に入らないし
寝る場所も手に入らない」
 「なんかベゼッセが来てなんの話か分からなくなってきた」
 「滅びの龍ですでに脱線してたしな」

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