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本気で実家を追い出されそうなう
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「話ぐだついてきたし、解散するか。どうせ食っちゃ寝するだけなら考えといてくれよ」
「そうね。私達は貴方の事が好きで心配なのよ。忘れないでね」
私は家に帰った。家に帰ると仕事を終えた両親が待ち構えていた。
「働きもしねぇでどこほっつき歩いてたんだ。いや、お前の事だからほっつき歩いていたというよりどこで寝転がってたか」
「農民が嫌なら別の事でもいいのよ。貴方がちゃんと生きて行けるならそれで良いんだから。頼むからママとパパを安心させて」
私そんなに心配かけてるかな。
「ペッシェは王都に行って薬草師見習いやるんだって」
「あら、いいじゃない。ペッシェちゃんは勉強も頑張ってるし、薬草好きだし立派な薬草師になって欲しいわね」
「ペッシェちゃんなら大丈夫だろう。きっとなれるさ。村総出で宴だなこりゃ」
「本当に友達に恵まれてて貴方幸せなのよ。貴方が仮病で寝てるからお尻ひっぱたいて叩き起こそうかと思ってたら
薬草持ってきてくれたものね。流行り病かもしれないって、死人も出てるって心配してたのよ」
「私腫れるようなビンタされたんだよ」
「腫れてななんてなかったし貴方が悪いわよ」
「エルモも王都で王国軍に入って魔王軍と戦うんだって」
「エルモ君もついに王国軍に入るのか。魔王軍と戦うのは不安だが、無事を祈るしかないな」
「入隊テストに受かったらだけだけどね」
「エルモ君なら受かるだろう。こんな状況だからな」
「もう村の外でさぼってたらだめよ。村の外でさぼって寝っ転がっててモンスターに追いかけられても貴方を守ってくれた
エルモ君もいなくなるんですもの」
「エルモがね、3人で王都に行くってのもいいだろ。できれば2人とも離れたくないしって。寂しがりやさんだよね」
「へぇ。エルモ君がついに動いたか」
パパがにやついて言う。気持ち悪い。
「2人と離れたくないのは本当だろうけど、もっとはっきり言えばいいのにねぇエルモ君も。まぁ少しは前進したのかしら」
「で、なんて返事したんだ」
「王都行ってもやりたい事もないって言った」
「王都で何かやればいいじゃないか」
「そうよ。どうせ今何もしない無駄飯ぐらいなんだもの」
「2人からも同じような事言われたよもう」
「よし、2人が王都に行く時になっても働いてなかったら追い出すか」
「え、本気?部屋を借りるにもお金がないし食べるものもないよ」
「ああ、本気だ」
本気で言ってるらしい。
「働きなさい。このまま無為に過ごさせるわけには行かない。パパとママもずっとお前を養って守ってはやれない」
ママに抱きしめられる。ママの服の感触も好き。ママの抱きしめる時の力加減も体に当たる部分の感触も好き。
「ねぇ、いい加減に分かって頂戴。パパもママも年老いていく事に心配になるのよ。貴方より先に年老いて働けなくなるんだから。
貴方より先に死ぬのよ」
ママが泣いてる。
「パパもママも働いてくれないならお金も食べ物もなくなるよ。ママが料理してくれなきゃ美味しくないよ」
「料理だって教えてあげるって前から言ってるでしょ。料理の手伝いしなさいって言っても食べるばっかりで」
「料理かぁ」
「料理もしなさい。ママが料理できなくなってもママと同じ味を食べれるのよ」
「それはいいかも」
「ママが死んでもママの味を食べればママの事思い出せるわよ。貴方の子供にも食べさせてあげるのよ」
「私子供いないよ」
「そうね。子供はだいぶ話飛ばしたわね。その前に貴方一人が生きていけるようにしないといけないんだから」
「そうね。私達は貴方の事が好きで心配なのよ。忘れないでね」
私は家に帰った。家に帰ると仕事を終えた両親が待ち構えていた。
「働きもしねぇでどこほっつき歩いてたんだ。いや、お前の事だからほっつき歩いていたというよりどこで寝転がってたか」
「農民が嫌なら別の事でもいいのよ。貴方がちゃんと生きて行けるならそれで良いんだから。頼むからママとパパを安心させて」
私そんなに心配かけてるかな。
「ペッシェは王都に行って薬草師見習いやるんだって」
「あら、いいじゃない。ペッシェちゃんは勉強も頑張ってるし、薬草好きだし立派な薬草師になって欲しいわね」
「ペッシェちゃんなら大丈夫だろう。きっとなれるさ。村総出で宴だなこりゃ」
「本当に友達に恵まれてて貴方幸せなのよ。貴方が仮病で寝てるからお尻ひっぱたいて叩き起こそうかと思ってたら
薬草持ってきてくれたものね。流行り病かもしれないって、死人も出てるって心配してたのよ」
「私腫れるようなビンタされたんだよ」
「腫れてななんてなかったし貴方が悪いわよ」
「エルモも王都で王国軍に入って魔王軍と戦うんだって」
「エルモ君もついに王国軍に入るのか。魔王軍と戦うのは不安だが、無事を祈るしかないな」
「入隊テストに受かったらだけだけどね」
「エルモ君なら受かるだろう。こんな状況だからな」
「もう村の外でさぼってたらだめよ。村の外でさぼって寝っ転がっててモンスターに追いかけられても貴方を守ってくれた
エルモ君もいなくなるんですもの」
「エルモがね、3人で王都に行くってのもいいだろ。できれば2人とも離れたくないしって。寂しがりやさんだよね」
「へぇ。エルモ君がついに動いたか」
パパがにやついて言う。気持ち悪い。
「2人と離れたくないのは本当だろうけど、もっとはっきり言えばいいのにねぇエルモ君も。まぁ少しは前進したのかしら」
「で、なんて返事したんだ」
「王都行ってもやりたい事もないって言った」
「王都で何かやればいいじゃないか」
「そうよ。どうせ今何もしない無駄飯ぐらいなんだもの」
「2人からも同じような事言われたよもう」
「よし、2人が王都に行く時になっても働いてなかったら追い出すか」
「え、本気?部屋を借りるにもお金がないし食べるものもないよ」
「ああ、本気だ」
本気で言ってるらしい。
「働きなさい。このまま無為に過ごさせるわけには行かない。パパとママもずっとお前を養って守ってはやれない」
ママに抱きしめられる。ママの服の感触も好き。ママの抱きしめる時の力加減も体に当たる部分の感触も好き。
「ねぇ、いい加減に分かって頂戴。パパもママも年老いていく事に心配になるのよ。貴方より先に年老いて働けなくなるんだから。
貴方より先に死ぬのよ」
ママが泣いてる。
「パパもママも働いてくれないならお金も食べ物もなくなるよ。ママが料理してくれなきゃ美味しくないよ」
「料理だって教えてあげるって前から言ってるでしょ。料理の手伝いしなさいって言っても食べるばっかりで」
「料理かぁ」
「料理もしなさい。ママが料理できなくなってもママと同じ味を食べれるのよ」
「それはいいかも」
「ママが死んでもママの味を食べればママの事思い出せるわよ。貴方の子供にも食べさせてあげるのよ」
「私子供いないよ」
「そうね。子供はだいぶ話飛ばしたわね。その前に貴方一人が生きていけるようにしないといけないんだから」
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