9 / 9
9話 はぁ?『闘技に負けたら下衆野郎の執事になる。貴方はっきりと言いましたよね』この少年、執事が似合いそうですね。絶対に似合います
しおりを挟む
---セパイラ視点過去---
「私の執事になりなさい」
はぁ?
殺してやりたい下衆野郎が本人の方から目の前に現れてくれた。
現れてくれたが、私に殺せるのか。
「殺されたくなかったらとっと消えろ。
10秒以内に私の視界から消えなければ殺すぞ下衆」
これは脅しじゃない。本当に、10秒以内に私の視界から消えなければこの下衆を殺す。
10秒が持って限界の私の我慢だ。
殺せる殺せないかどうか、殺せる確証はない。
しかし、確証だなんだより私の我慢がもう持ちそうにない。
「殺してみなさいよ、殺せるものならね」
10秒立ったと同時に、私は殺しにかかった。
私の刃は簡単に弾かれてしまった。
「のあのあののあ!殺すんじゃなかったのかしら。
ねぇ、殺してみてよ、殺すんでしょう。
口だけの雑魚だったようね。
でもいいのよ。私は貴方を執事として採用しにきたのよ。
戦闘は不向きのようだけれど、まぁいいわ。
伯爵家の執事だろうと私を殺すなんてできないもの。
でもね、貴方まだ納得していないわよね。
納得させないといけないわ。
納得させてあげるわ。
闘技」
闘技で勝って身動き取れない所を殺してやるよ下衆野郎。
家族の仇だ。
勉強してきた。知識を身につけてきた。
それでも、人間が持つ単純な感情なんてものさえも知識では抑えられない。
「闘技」
---ビノア視点---
誰かを下に付けようとしたら、闘技で勝つ事が一番手っ取り早いのです。
私は忙しい聖女なので、面倒な事をするより手っ取り早く闘技をします。
「闘技で負けた下衆野郎が身動きとれなくなった所を殺してやるよ」
はぁ、闘技なら私に勝てるとでも思っているのでしょうか。
「構わないわよ。貴方が負けたら約束通り私の執事になりなさい」
「そんな約束私はしていない」
はぁ?『闘技に負けたら下衆野郎の執事になる。貴方はっきりと言いましたよね』
まぁいいでしょう。闘技に負ければ私の執事になるしかないのですから。
「後攻がお望みでしょう。私が先攻をやってあげるわ。私のターン」
私も後攻の方がいいのですが、まぁいいでしょう。
これはこの執事が似合いそうな容姿のそこそこイケメンな少年を執事にするための闘技です。
これぐらいはしてあげないといけません。
この少年、執事が似合いそうですね。
絶対似合います。
これは私の自慢の執事になります。
「私の執事になりなさい」
はぁ?
殺してやりたい下衆野郎が本人の方から目の前に現れてくれた。
現れてくれたが、私に殺せるのか。
「殺されたくなかったらとっと消えろ。
10秒以内に私の視界から消えなければ殺すぞ下衆」
これは脅しじゃない。本当に、10秒以内に私の視界から消えなければこの下衆を殺す。
10秒が持って限界の私の我慢だ。
殺せる殺せないかどうか、殺せる確証はない。
しかし、確証だなんだより私の我慢がもう持ちそうにない。
「殺してみなさいよ、殺せるものならね」
10秒立ったと同時に、私は殺しにかかった。
私の刃は簡単に弾かれてしまった。
「のあのあののあ!殺すんじゃなかったのかしら。
ねぇ、殺してみてよ、殺すんでしょう。
口だけの雑魚だったようね。
でもいいのよ。私は貴方を執事として採用しにきたのよ。
戦闘は不向きのようだけれど、まぁいいわ。
伯爵家の執事だろうと私を殺すなんてできないもの。
でもね、貴方まだ納得していないわよね。
納得させないといけないわ。
納得させてあげるわ。
闘技」
闘技で勝って身動き取れない所を殺してやるよ下衆野郎。
家族の仇だ。
勉強してきた。知識を身につけてきた。
それでも、人間が持つ単純な感情なんてものさえも知識では抑えられない。
「闘技」
---ビノア視点---
誰かを下に付けようとしたら、闘技で勝つ事が一番手っ取り早いのです。
私は忙しい聖女なので、面倒な事をするより手っ取り早く闘技をします。
「闘技で負けた下衆野郎が身動きとれなくなった所を殺してやるよ」
はぁ、闘技なら私に勝てるとでも思っているのでしょうか。
「構わないわよ。貴方が負けたら約束通り私の執事になりなさい」
「そんな約束私はしていない」
はぁ?『闘技に負けたら下衆野郎の執事になる。貴方はっきりと言いましたよね』
まぁいいでしょう。闘技に負ければ私の執事になるしかないのですから。
「後攻がお望みでしょう。私が先攻をやってあげるわ。私のターン」
私も後攻の方がいいのですが、まぁいいでしょう。
これはこの執事が似合いそうな容姿のそこそこイケメンな少年を執事にするための闘技です。
これぐらいはしてあげないといけません。
この少年、執事が似合いそうですね。
絶対似合います。
これは私の自慢の執事になります。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
日向はび
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。
聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~
白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。
王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。
彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。
#表紙絵は、もふ様に描いていただきました。
#エブリスタにて連載しました。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる
みおな
恋愛
聖女。
女神から選ばれし、世界にたった一人の存在。
本来なら、誰からも尊ばれ大切に扱われる存在である聖女ルディアは、婚約者である王太子から冤罪をかけられ処刑されてしまう。
愛し子の死に、女神はルディアの時間を巻き戻す。
記憶を持ったまま聖女認定の前に戻ったルディアは、聖女にならず自由に生きる道を選択する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
作品お気に入り登録しときますね(^^)