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第1章 お誕生日と王様
第1話 王子様なのか?問題
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「凛空さん!」
先生の低い声にはっとした。夢を見ていたのだ。けれど、ここは家のベッドの上ではない。周囲を伺うと、笑っている同級生たちが見えた。おれは慌てて、自分が置かれた状況を把握しようと、まわりに目を配った。
おれのからだの何十倍も大きな天地創造の壁画が見えた。先が霞んで見えないくらいに高い半円の天井下には、藤色や桃色のガラスがはめ込まれている高窓がある。それから、階上廊がぐるりと巡らされている。
ここは——大聖堂だ!
(そうだ。大聖堂で明日の典礼祭の練習をしていたんだった!)
一気に現実に引き戻される。内陣と呼ばれる大理石でできた祭壇の前に、仁王立ちになっている先生は、おれを見つめていた。彼の頭の上にある鯖虎色の猫耳が立ち上がり、かなり怒っている様子が見受けられた。
「授業中ではないとはいえ、居眠りとはいい度胸ですね。凛空くん」
信者席に座って、どうやら居眠り——いや白昼夢……。ともかく心がどこか違う場所に行っていたようだ。先生に注意されることは、日常茶飯事だけれど、恥ずかしいものは恥ずかしい。
幼馴染みの風馬が茶虎柄の耳を動かしながら、ニヤニヤとこっちを見ているのがわかった。
おれは肩を竦めて、しっぽを丸めてからだを小さくする。そんなことをしても、なにも変わるわけではないけれど、つい条件反射ってやつだ。
先生は丸い眼鏡を押し上げてからため息を吐いた。
「凛空くんの歌は素晴らしいです。しかし、その妄想癖というか、空想癖というか。時々、心ここにあらずになってしまうのは玉に瑕ですよ」
「——す、すみません」
「いいですか。キミは明日、十八歳になるのでしょう? 十八歳と言えば、大人の仲間入り。いつまでも、おじいさまであるリガード卿の手を煩わせてはいけませんよ。春には学校を卒業して、自立しなければならないのです。立派な大人として振る舞うためにも、しっかりとしなければいけません」
(なんだよ。じいさん、じいさんってさ)
じいさん——とは、おれを育ててくれた人のことだ。元々、おれは孤児だったそうだ。それを、この町の評議員であるじいさんが拾い上げてくれた。
じいさんはこの町では、たった一人の人間族だけれど、みんなから信頼されている人でもある。だから先生の口からは、すぐに「じいさん」の名前が飛び出す。おれは、それが面白くない。
おれたちは猫族だ。町の住民たちは、みんな頭の上に猫の耳を生やしているし、腰のあたりからは長いしっぽが生えている。色や毛の長さは親の特徴を受け継ぐそうだが、おれの場合は黒。耳もしっぽもまるで鴉の羽みたいに真っ黒だったのだ。
しっぽの先がくにゃりと変な形に曲がっているのは、奇形というそうだ。お母さんのお腹の中で曲がってしまう子が、たまにいるらしい。じいさんは、おれのしっぽを「鍵しっぽ」と呼んでいた。
『鍵しっぽの子は、幸運を引っかけてくると言われている。大事にしなさい』
じいさんは、よくそう言っていたけれど、なんだかちょっと迷信じみていて、信用できない。それよりも、すらりとしたかっこいいしっぽのほうがよかったな。
おれたちのように、からだの一部に動物の特徴を宿している人たちのことを『獣人』と言う。この国には、様々な種類の獣人たちがいて、一族で町を形成して暮らしている。王様が住んでいる王都を真ん中に、その獣族の町があちらこちらに点在しているのだ。
おれたち猫族の町は、比較的温暖な西方部に位置している。猫は寒いのも暑いのも苦手だしね。ちょどいい場所なんだ。
猫族は、基本的にこの町で一生を終える。他の獣族がどうなっているのかはわからないけれど、外に出る者もいなければ、余所から来る者も受け付けない。だから、おれは猫族以外の人を見たことはない。人間族であるじいさん以外は。
同級生の中には、外の世界を見てみたいという奴が何人かいるけれど、そう簡単に許可されるはずもなく、おれたちはきっと、この町で一生を送ることになるのだ。
働くなら、別にどこでもいいじゃないか。
おれは明日。十八歳になる。十八歳と言えば、大人の仲間入りだ。学校を卒業し、それから働いて自立して生活をすることを許されるのだ。今まで育ててくれたじいさんに恩返しをする。それがおれの夢——。
先生は全体を見渡しながら言った。
「明日の典礼祭は、年に一度の大切な行事です。失敗は許されません。春には卒業をするキミたちの、最後のお仕事です。しっかりと胸を張って、その役を務めなくてはいけないのです」
先生は「ごほん」と軽く咳払いをすると、再びおれに視線を戻した。
「凛空くん。特にキミは『独唱』という大役が控えています。キミの場合、失敗することはないでしょうけれど、すぐに即興演奏を始めるのが悪い癖です。明日は町中の人たちが、私たちの演奏を聞くことになるのです。いつものお遊びとは違い、厳かな式典にふさわしい演奏をしなければなりません。楽譜通り、しっかりと歌えるようにしましょう」
「——すみません」
おれの耳は前に垂れ下がった。そんなおれの様子を見て、先生は一瞬、表情を和らげたが、口元を一文字に結ぶと、すぐに表情を硬くしてから、低く厳しい声色で続けた。
「ここのところ王国内では、不穏な便りがあちこちから届いています。北方部では熊族が、南方部では虎族が、王宮に対して暴力での政変を迫ろうとしているということです。我々もいつそんな争いに巻き込まれるかわかりません」
平和な世界しか知らないおれたちにとったら、なんだか遠いところで起きている出来事のようだ。同級生たちは、ぽかんと口を開けて先生を見上げていた。
「典礼祭は、我々の町の平和を祈る大事な一日になります。平和な日常が続くよう、祈りの気持ちを込めて歌いましょう。では、練習に戻ります。凛空くんの独唱のところから——」
伴奏係の先生が、風琴の鍵盤を押すと、お腹の底に響くような、それでいて穏やかな優しい音が響く。先生の手の動きに合わせて口を開いた。
忠実であれ
すべての苦しみは取るに足らぬこと
雨の後には祝福の花が咲く
全ての嵐は過ぎ去るだろう
忠実であれ——
この大きな大聖堂の隅々まで響き渡る音の波に溺れそうになった時、ふと視線が止まった。大聖堂の片隅に人が立っていたのだ。この町では見かけたことのない人。獣の印を有していない彼は、じいさんと同じ。そう——人間族だった。
(王子様!?)
まるでおとぎ話の挿絵に描かれているような王子様に見えた。亜麻色の髪は短く切りそろえられている。彫の深い顔。碧眼は宝石のようにきらきらと輝く。真っ白で陶器のような肌は、絹みたいにつやつやとしていて美しかった。
彼は、まるで戦いにでも行くような出で立ちだった。肩には弓矢を納めた矢筒を担ぎ、腰には長刀をぶら下げている。しかし彼を彩る装飾品は、どれをとっても気品があり、身分の高い人である——と思われた。
見間違いかも知れない。彼はまるで光に包まれているみたいに、神々しい。神様の使いかも知れない。
おれの心臓は拍動を速めた。独唱で緊張しているからではない。彼のその姿を目にしただけで、静かな湖面が風で揺られているかのように、心は波打った。
彼はまっすぐにおれを見ていた。そんなはずない。違う。いや、違わなかった。彼はおれを見ていた。その視線を見返したおれのほうが恥ずかしい気持ちになる。思わず、ぱっと視線を外す。それから、そろそろと視線を上げると、彼はまだおれのことをじっと見つめていたのだ。
(な、な、なんなんだよ!)
腰の辺りがもぞもぞとしてくる。おれの様子がおかしいことに気がついた先生が咳払いをした。おれは、はったとして先生に視線を戻す。
独唱が終わった後、再び視線を向けると、王子様はすでにそこにはいなかった。
何度か目を擦って見ても、王子様の姿は見えない。
(夜遅くまで本読んでいたから……。寝ぼけているんだよね。うん。きっと、寝ぼけているんだ……)
首を傾げてから楽譜を開くと、それは上下逆さま。慌てて正しい位置に直してから、からだを小さくした。先生がじろりとこちらを見ていたのがわかった。
先生の低い声にはっとした。夢を見ていたのだ。けれど、ここは家のベッドの上ではない。周囲を伺うと、笑っている同級生たちが見えた。おれは慌てて、自分が置かれた状況を把握しようと、まわりに目を配った。
おれのからだの何十倍も大きな天地創造の壁画が見えた。先が霞んで見えないくらいに高い半円の天井下には、藤色や桃色のガラスがはめ込まれている高窓がある。それから、階上廊がぐるりと巡らされている。
ここは——大聖堂だ!
(そうだ。大聖堂で明日の典礼祭の練習をしていたんだった!)
一気に現実に引き戻される。内陣と呼ばれる大理石でできた祭壇の前に、仁王立ちになっている先生は、おれを見つめていた。彼の頭の上にある鯖虎色の猫耳が立ち上がり、かなり怒っている様子が見受けられた。
「授業中ではないとはいえ、居眠りとはいい度胸ですね。凛空くん」
信者席に座って、どうやら居眠り——いや白昼夢……。ともかく心がどこか違う場所に行っていたようだ。先生に注意されることは、日常茶飯事だけれど、恥ずかしいものは恥ずかしい。
幼馴染みの風馬が茶虎柄の耳を動かしながら、ニヤニヤとこっちを見ているのがわかった。
おれは肩を竦めて、しっぽを丸めてからだを小さくする。そんなことをしても、なにも変わるわけではないけれど、つい条件反射ってやつだ。
先生は丸い眼鏡を押し上げてからため息を吐いた。
「凛空くんの歌は素晴らしいです。しかし、その妄想癖というか、空想癖というか。時々、心ここにあらずになってしまうのは玉に瑕ですよ」
「——す、すみません」
「いいですか。キミは明日、十八歳になるのでしょう? 十八歳と言えば、大人の仲間入り。いつまでも、おじいさまであるリガード卿の手を煩わせてはいけませんよ。春には学校を卒業して、自立しなければならないのです。立派な大人として振る舞うためにも、しっかりとしなければいけません」
(なんだよ。じいさん、じいさんってさ)
じいさん——とは、おれを育ててくれた人のことだ。元々、おれは孤児だったそうだ。それを、この町の評議員であるじいさんが拾い上げてくれた。
じいさんはこの町では、たった一人の人間族だけれど、みんなから信頼されている人でもある。だから先生の口からは、すぐに「じいさん」の名前が飛び出す。おれは、それが面白くない。
おれたちは猫族だ。町の住民たちは、みんな頭の上に猫の耳を生やしているし、腰のあたりからは長いしっぽが生えている。色や毛の長さは親の特徴を受け継ぐそうだが、おれの場合は黒。耳もしっぽもまるで鴉の羽みたいに真っ黒だったのだ。
しっぽの先がくにゃりと変な形に曲がっているのは、奇形というそうだ。お母さんのお腹の中で曲がってしまう子が、たまにいるらしい。じいさんは、おれのしっぽを「鍵しっぽ」と呼んでいた。
『鍵しっぽの子は、幸運を引っかけてくると言われている。大事にしなさい』
じいさんは、よくそう言っていたけれど、なんだかちょっと迷信じみていて、信用できない。それよりも、すらりとしたかっこいいしっぽのほうがよかったな。
おれたちのように、からだの一部に動物の特徴を宿している人たちのことを『獣人』と言う。この国には、様々な種類の獣人たちがいて、一族で町を形成して暮らしている。王様が住んでいる王都を真ん中に、その獣族の町があちらこちらに点在しているのだ。
おれたち猫族の町は、比較的温暖な西方部に位置している。猫は寒いのも暑いのも苦手だしね。ちょどいい場所なんだ。
猫族は、基本的にこの町で一生を終える。他の獣族がどうなっているのかはわからないけれど、外に出る者もいなければ、余所から来る者も受け付けない。だから、おれは猫族以外の人を見たことはない。人間族であるじいさん以外は。
同級生の中には、外の世界を見てみたいという奴が何人かいるけれど、そう簡単に許可されるはずもなく、おれたちはきっと、この町で一生を送ることになるのだ。
働くなら、別にどこでもいいじゃないか。
おれは明日。十八歳になる。十八歳と言えば、大人の仲間入りだ。学校を卒業し、それから働いて自立して生活をすることを許されるのだ。今まで育ててくれたじいさんに恩返しをする。それがおれの夢——。
先生は全体を見渡しながら言った。
「明日の典礼祭は、年に一度の大切な行事です。失敗は許されません。春には卒業をするキミたちの、最後のお仕事です。しっかりと胸を張って、その役を務めなくてはいけないのです」
先生は「ごほん」と軽く咳払いをすると、再びおれに視線を戻した。
「凛空くん。特にキミは『独唱』という大役が控えています。キミの場合、失敗することはないでしょうけれど、すぐに即興演奏を始めるのが悪い癖です。明日は町中の人たちが、私たちの演奏を聞くことになるのです。いつものお遊びとは違い、厳かな式典にふさわしい演奏をしなければなりません。楽譜通り、しっかりと歌えるようにしましょう」
「——すみません」
おれの耳は前に垂れ下がった。そんなおれの様子を見て、先生は一瞬、表情を和らげたが、口元を一文字に結ぶと、すぐに表情を硬くしてから、低く厳しい声色で続けた。
「ここのところ王国内では、不穏な便りがあちこちから届いています。北方部では熊族が、南方部では虎族が、王宮に対して暴力での政変を迫ろうとしているということです。我々もいつそんな争いに巻き込まれるかわかりません」
平和な世界しか知らないおれたちにとったら、なんだか遠いところで起きている出来事のようだ。同級生たちは、ぽかんと口を開けて先生を見上げていた。
「典礼祭は、我々の町の平和を祈る大事な一日になります。平和な日常が続くよう、祈りの気持ちを込めて歌いましょう。では、練習に戻ります。凛空くんの独唱のところから——」
伴奏係の先生が、風琴の鍵盤を押すと、お腹の底に響くような、それでいて穏やかな優しい音が響く。先生の手の動きに合わせて口を開いた。
忠実であれ
すべての苦しみは取るに足らぬこと
雨の後には祝福の花が咲く
全ての嵐は過ぎ去るだろう
忠実であれ——
この大きな大聖堂の隅々まで響き渡る音の波に溺れそうになった時、ふと視線が止まった。大聖堂の片隅に人が立っていたのだ。この町では見かけたことのない人。獣の印を有していない彼は、じいさんと同じ。そう——人間族だった。
(王子様!?)
まるでおとぎ話の挿絵に描かれているような王子様に見えた。亜麻色の髪は短く切りそろえられている。彫の深い顔。碧眼は宝石のようにきらきらと輝く。真っ白で陶器のような肌は、絹みたいにつやつやとしていて美しかった。
彼は、まるで戦いにでも行くような出で立ちだった。肩には弓矢を納めた矢筒を担ぎ、腰には長刀をぶら下げている。しかし彼を彩る装飾品は、どれをとっても気品があり、身分の高い人である——と思われた。
見間違いかも知れない。彼はまるで光に包まれているみたいに、神々しい。神様の使いかも知れない。
おれの心臓は拍動を速めた。独唱で緊張しているからではない。彼のその姿を目にしただけで、静かな湖面が風で揺られているかのように、心は波打った。
彼はまっすぐにおれを見ていた。そんなはずない。違う。いや、違わなかった。彼はおれを見ていた。その視線を見返したおれのほうが恥ずかしい気持ちになる。思わず、ぱっと視線を外す。それから、そろそろと視線を上げると、彼はまだおれのことをじっと見つめていたのだ。
(な、な、なんなんだよ!)
腰の辺りがもぞもぞとしてくる。おれの様子がおかしいことに気がついた先生が咳払いをした。おれは、はったとして先生に視線を戻す。
独唱が終わった後、再び視線を向けると、王子様はすでにそこにはいなかった。
何度か目を擦って見ても、王子様の姿は見えない。
(夜遅くまで本読んでいたから……。寝ぼけているんだよね。うん。きっと、寝ぼけているんだ……)
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