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揺らぎ
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「待ってください!!」
後ろからいきなり腕をつかまれた。
あんまり強い力でつかまれたので前に進もうとしていた足がよろけた。
小柄なこの子のどこにこんな力があるんだと、半分感心しながら振り向いた。
「何?」
「あ、えっと…
その好きな人とはもう付き合ってるんですか!?」
イタイところをつかれた。
「ないけど」
「だったら!あたし諦めませんから!!」
だからどこにそんなガッツがあるんだ。
おとなしそうな子に見えるのに。
「え、いや困…」
「じゃあまた!!」
そういい残してダッシュで行ってしまった。
静けさが戻り、俺はあまりに早い展開にその場に立ち尽くす。
…。
言い逃げかよ。
なんか調子狂うな…。
次の日、学校が終わりいつものようにまっすぐ家に帰ろうとすると、下駄箱に……いた。
例の子。
「一緒に帰ってもいいですか?」
「無理」
俺は即答した。
そのくりっとした大きい目、それに雰囲気というか系統かな?
なんだか……真由に似ていて、困惑する。
「なんでですか!?
付き合ってないなら、いいじゃないですか!」
無視して歩く俺に小さな歩幅で一生懸命ついてくる。
しまいには
「ひゃっ」
転ぶもんだから仕方ない。
「大丈夫か?」
呆れながら手を差し出した。
後ろからいきなり腕をつかまれた。
あんまり強い力でつかまれたので前に進もうとしていた足がよろけた。
小柄なこの子のどこにこんな力があるんだと、半分感心しながら振り向いた。
「何?」
「あ、えっと…
その好きな人とはもう付き合ってるんですか!?」
イタイところをつかれた。
「ないけど」
「だったら!あたし諦めませんから!!」
だからどこにそんなガッツがあるんだ。
おとなしそうな子に見えるのに。
「え、いや困…」
「じゃあまた!!」
そういい残してダッシュで行ってしまった。
静けさが戻り、俺はあまりに早い展開にその場に立ち尽くす。
…。
言い逃げかよ。
なんか調子狂うな…。
次の日、学校が終わりいつものようにまっすぐ家に帰ろうとすると、下駄箱に……いた。
例の子。
「一緒に帰ってもいいですか?」
「無理」
俺は即答した。
そのくりっとした大きい目、それに雰囲気というか系統かな?
なんだか……真由に似ていて、困惑する。
「なんでですか!?
付き合ってないなら、いいじゃないですか!」
無視して歩く俺に小さな歩幅で一生懸命ついてくる。
しまいには
「ひゃっ」
転ぶもんだから仕方ない。
「大丈夫か?」
呆れながら手を差し出した。
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