守ってあげます!!

吉野ゆき

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凌が鍵を開けると、屋上から心地いい風が吹き抜けてきた。

「わ、いい風」

思わず口をついて出た言葉に、ひろかが相槌を打つ。

「ほんと、気持ちいいね」


「そう?僕ちょっと寒いかも…」

「凌ってほんと軟弱!」

「うぅ…」

ガックリと肩を落とす凌を、ひろかが「身長は高いのにね~」とケラケラと笑う。


姫乃達は適当な場所に腰を下ろした。


ひろかがお弁当の包みを広げると、姫乃はそこに現れた物に目を奪われた。


じゅ、重箱!?


パカッとフタを取ると、煌びやかな料理の数々。


あんなの、運動会でも見たことないんですけど。

ひろかって、もしかしていいとこのお嬢様?


ちらりとおかずを取り分けているひろかを盗み見た。


「あぁ、これね~。
お昼に重箱持ってくる女子高生なんかいないし恥ずかしいって言ってるのに、勝手に持たされるんだ~」

姫乃の視線に気付いたひろかは、困ったように笑った。


なるほど。
決して太っているわけでもないのに肉付きのいい、男が喜びそうなそのスタイルは、きっと食べ物がいいからね。

ひろかを舐めるように見つめたあと、姫乃は自分のぺったんこな胸に視線を向けてため息をついた。
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