憧れていた敏腕社長からの甘く一途な溺愛 ~あなたに憧れて入社しました~

瀬崎由美

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第四十話・Rシーン

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 いつもは翻弄されてばかりなのに今は主導権を握っているつもりで、熱を帯びた彼の目を見つめながら私は彼の上で腰を前後に揺らす。彼の色っぽい熱視線が私を煽り、さらに興奮させてくる。私の中で肉棒と蜜壁が擦れて起こる刺激で感じ、彼が堪えるように声を絞り出すのが愛おしくて、私は夢中になって彼から視線を外さずに動き続ける。彼の口が私の名前を呼ぶだけで、子宮がキュンと反応してしまう。

「あぁ、乙葉……」

 悠斗さんが下唇を噛んで快感を逃そうとしているのに気付き、私はそれを邪魔するように彼の唇を自分の物で塞いでしまう。ならばと気を紛らわすために激しく舌を絡めてキスをしてきた後、悠斗さんは私のブラウスと下着を剥ぎ取って二つの乳房を両手で包み込んで揺らし始める。彼のものが私の中でさらに大きさを増し、中から圧してくる強さに蜜道がビクビクと痙攣する。

「ああんっ、すごい……」

 挿入されているだけで頭がおかしくなりそうなほど体がビリビリと気持ちよくて、私は彼の肩に手を置きながら身体を反り返らせる。彼が腰を押し上げると、さらに強い快感を感じ、私はもう我慢できなくなって喘ぎ声を上げる。快楽に襲われば襲われるほど、無意識に腰が動いて止まらない。その蜜道の痙攣からの刺激に悠斗さんも顔を歪ませているようだった。彼が感じてくれているのがとてつもなく嬉しくて愛おしい。
 何度も達してくったりした私は、彼の首に腕を回して身体をギュッと密着させる。今は少しの動きでも簡単にイッてしまいそうだった。だから身体の興奮を抑えようと動きを止めたつもりだったのに、悠斗さんが私の両腿を抱えてソファーから立ち上がろうとする。一旦抜いて離れてしまうのかと思ったのに、彼のものは中に入って繋がったままだ。

「ええっ?」

 驚いて悠斗さんの顔を見ると、彼は口角を上げてニヤッと意地悪な笑みを浮かべていた。私の中に挿入したまま、ソファーの上へと私の身体を横たえる。さっきまでとは真逆の体位になり、彼に覆い被さられた状態へと変わってしまった。そのままの体勢で、シャツのボタンを上から外して脱ぐと、中に着ていたTシャツ姿になった悠斗さんは下からぐいっと肉棒をさらに押し上げるように腰を動かし始める。さっきまでとは全く違う場所が強く擦られ、私の口は淫猥な声を出してしまう。

「あっ、あっ、あんっ!」

 短い喘ぎを繰り返す私のことを、悠斗さんは満足気な目で見ている。ずっと主導権を私に握られていたのが悔しかったのか、彼の動きに合わせて私が啼き声を上げると満足気に目を細めている。

「もっと乙葉が気持ち良くなって」

 挿れたまま手を花蕾へと伸ばしてきて、腰を動かしながら同時に蕾の先を撫でて揺らしていく。中からも外からも攻められて、私はさらに大きな声で啼く。もうどの刺激で感じているのかすら分からない。身体中が彼に翻弄されて、全身の感覚がおかしくなりそうだった。首筋に舌先でぺろりと舐められただけで、ビクっと身体を震わせて反応してしまう。

「ああんっ、悠斗さん……」

 彼の背中に腕を伸ばして抱き付いて、その身体の熱さに彼も興奮しているのを感じ取る。耳のすぐ傍から聞こえてくる、荒い息遣いと官能の吐息。彼のよく通る低い声が私の耳元へ熱い息と共にくすぐってくる。
 花蕾に触れていた指がぐっと強めに押された時、私は蜜道の奥を大きく震えさせる。その激しい振動に触発されたように悠斗さんの腰が早い速度で前後に動かされ、蜜道の中を勢いよく擦って回り、私は声にならない声を上げる。そして、ぐいっと最奥まで押し入れられた肉棒が私の中で小さく震えるのを感じた。蕾から手を離し、私のことを両腕でキュッと抱き寄せた悠斗さんが、恥ずかしそうに照れ笑いする。

「今日の乙葉があまりにも色っぽくって、我慢できなかった」

 頬や耳元に繰り返し口付けながら、私の上で悠斗さんも力尽きたようにぐったりと身体を横たえている。彼の長身では足がはみ出ていてちょっと窮屈そうだったけれど、私の身体を落ちないようにしっかりとガードしてくれていた。その状態でしばらく二人でソファーで抱き合ってじゃれていた時、悠斗さんが私の肩に触れてから心配そうに言う。

「ごめん、ここじゃ寒かったよな」

 私の肩が異様に冷たくなっていたらしく、腕やお腹にも手を当てて体温を確認していく。「平気」と答えても、私の肩や腕を手で温めるように擦り始めた。でもそれではあまり変わらなかったみたいで、私の身体を起き上がらせてから手を握って移動を促してくる。

「シャワーを浴びて身体を温めた方がいい。おいで」

 そう悠斗さんに強制的に促されしまったから、私は全裸で浴室へと向かうことになる。彼自身はTシャツを着てスラックスを履いたままなのが何だかちょっとズルい。
 セパレートタイプの浴室は洗い場も含めてとても広かった。さきに浴室暖房をつけておけばよかったと悔しそうに言いながら、悠斗さんはちゃんと温まってお湯になったのを確認してから私の身体にシャワーを浴びせてくれる。普段彼が使っているというボディタオルはちょっと硬めで慣れてないと痛いかもと、彼はボディソープを手に直接取って、私の身体の上を撫でていく。

「じ、自分で洗えるんだけど……」
「たまには、これくらいさせて欲しい」

 彼の大きな手が背中から順に慎重に身体中を撫で回していくのを、私は恥ずかしさで俯きながらも大人しく受け入れる。
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