3 / 49
第三話・はぐれ魔導師
しおりを挟む
宿泊者に冒険者が多い宿は朝が早い。割の良い依頼と、強そうな協力者を求めて誰よりも早くギルドに行く為だ。
シュコールの冒険者は基本的にはソロ活動をする者が大半。固定のパーティを組んでいるのは昔馴染みだったり、兄弟だったりと何かしらの縁のある者同士が多い。
なので、受諾条件のある依頼を受ける為に、即興の寄せ集めパーティに日替わりでというのが当たり前。一度でも組んでみて、相性が良ければまた誘い、誘われる。当然、評判の良い冒険者は争奪戦になることも。勿論、反対もしかり。
この日替わりのパーティ参加を何度か繰り返した頃だろうか、ジークにはパタリと声が掛からなくなった。希少な魔法使いにも関わらずだ。
誘われないなら、こちらからとソロらしき人に声を掛けかけても、まるで彼のことが見えていないかのように避けられてしまう。
――俺、何か失敗した?
誰かと一緒に依頼を受けた時は、きちんと作戦に従って行動してたはず。魔法を外したこともないし、全て一撃で討伐できてる。嫌煙されるような失敗を犯してはいないつもりだ。
でも、明らかにギルド内では浮いた存在になっていた。誰もがジークとは組みたがらない。
何故だろうと不思議に思いながらもソロの依頼を探している時、同じようにボードを囲んでいる者達の中で、初日に一緒になった大剣持ちの姿を見つける。短剣使いと組んでいた男だ。初見よりも声が掛けやすいと、ジークは面識のある大男に駆け寄っていく。
「やあ、今日は後衛は必要ない?」
「お、おう……久しぶり」
彼が手に持っている依頼書をちらりと見ると、前と同じような群れの討伐案件だった。ソロ案件ではないから、これから仲間探しするんだろうか。是非一緒にと言うと、大剣持ちは勢いよく首を横に振り返す。
「いやいや、ジークが強すぎて、俺ら足手まといになるだけだしさ」
「そんなこと……」
「ほんと、俺ら、ただ見てるだけになっちまうからさ」
すまん、他を当たってくれと、逃げるように人だかりの中に消えていく。その後ろ姿を見送りながら、ジークはふぅっと溜め息をついた。彼の言葉に、全てを察した。
そうか、そういうことだったのか、と。
――1人で全部倒したらダメ、だったんだな……。
結果さえ出せば良いのかと思っていたけれど、ここでは皆で協力し合う過程が大事なようだ。倒せるやつが倒せばいいと思ってたけれど、そうじゃなかったらしい。報酬の分配の際の気まずい雰囲気はそのせいだった。そんな単純なことに、今までどうして気付かなかったんだろうか。
冒険者の街シュコールに来てから数週間。日替わりパーティの輪からは完全に外れてしまった。彼と直接組んだことがなくても、少しでも噂を耳にした者からは露骨に避けられるようになった。
諦めたように小さく溜息を吐くと、ジークはソロで出来る依頼を求めて、張り出されているボードを再び見上げる。
一人で受けられるのは単体の討伐か薬草採取か、それとも護衛依頼くらいだろうか。手頃そうなのを数枚選ぶと、受付へと向かう。割は良くはないが、数をこなせばそれなりにはなるはずだ。遠巻きに感じる微妙な視線は、これまで彼と組んだことのある冒険者達からだろうか。
森の中で完遂できる薬草採取と魔獣の討伐依頼を合わせて受けたので、ジークは生まれ育ったグラン領にある魔の森の中を歩き進んでいく。目指すのは奥深くにある洞窟。その周辺に生息すると言われる植物は麻痺などの状態異常に効く薬の材料になるらしい。
それと同時に、その洞窟に巣食っている熊型の魔獣の討伐依頼も受けてきている。魔獣の繁殖期を過ぎたばかりだから、もしかすると子供を含めた群れを相手にすることになるかもだが、親と子だけならソロでも何とかなるだろうと、この依頼に関しては受諾条件は付いていなかった。
洞窟の近くまで辿り着いてみたが、周辺には魔獣の気配は感じられ無かった。なので、目的の薬草を探っては手持ちの麻袋の中に放り込んでいく。群生とまではいかないが、数か所に固まって生息していたので、思っていた以上に採取が捗り、すぐに必要分が集まった。
「んーっ、こんなもんかな」
しゃがみ込んでの作業が終わると、腕を上げて身体を伸ばす。薬草を詰め込んだ袋の口をきゅっと結んで、背中に負う。護身用の短剣くらいしか武器を持たないジークは森の中を彷徨うには身軽な装備だった。自然との接触で擦り傷ができないよう厚めの編み上げブーツを履いて、黒のローブを羽織っている以外は完全に街歩きできそうな恰好だ。武具を誇示して大通りを闊歩している剣士達と比べれば、あまり冒険者らしくないかもしれない。
後は魔獣討伐だな――洞窟へと近づいてみるが、やはり何かが居る様子では無い。巣の外に出ているだけなのか、それとも住処自体を変えてしまった後なんだろうか。
どちらにしても見つけられなかったら、翌日に持ち越しになってしまう。
困ったな、と栗色の前髪を掻き分けながら、洞窟の周辺に魔獣の痕跡が残っていないかを確認していく。糞や足跡があれば、最近までは居たかくらいは分かるはずだ。
手頃な小枝を拾って、それで草や枯葉を避けながら洞窟周りの探索していると、ジークの後ろから複数の獣の足音と唸り声が聞こえて来た。
「きたっ!」
探していた熊型の魔獣だ。二メートルもありそうな大型のは親だろう、その横には子供が3匹。子供とは言え親の半分の大きさはあるし、獰猛な唸り声を上げて今にも飛び掛からんとジークを狙っている。その鋭い爪を振り下ろされたら、一溜りもない。
だが、魔獣の親子が太い四肢でこちらへ向かって来るよりも、ジークが魔法を発動するのが早かった。紅蓮の炎が4匹を囲い、四本の炎の柱がその肢体を焼き尽くす。
横たわる魔獣の群れを見下ろして、ギルドに提出する討伐証明になりそうな部位を選別していると、親の前足の一本がピクリと動いた気がした。
「あれ、まだ生きてる?」
瀕死の状態なのは間違いないけれど、念の為に近付いて確認してみるが、さらに動く気配はない。最後の力の一絞りだったのだろうか。
ホッとして気を緩めた、まさにその時だった。真後ろから黒い大きな影がジークを覆ってきた。獣の息遣いが感じられるほどの近さまで、全く気付かなかった。
「なっ?!」
もう片方の親だろうか。先に倒した物よりもさらに大きな魔獣は、太い前足の鋭い爪をジークの頭めがけて振り下ろしてくる。
油断――敗因はそれ以外に無い。視界に入っていた4匹を討伐することしか考えていなかった。そして、彼が魔法を放つ余裕が無くなるほどに、接近させてしまった。
意地になってソロで行動した自分が悪かったんだ。もうダメだとジークが諦めた時、不思議な鳴き声が耳に入ってきた。
「にゃーん」
初めて聞いた可憐な声に意識を奪われた、次の瞬間のことだった。彼を襲おうと前足を上げていたはずの、大型の魔獣が視界から消える。獣が居たはずの場所には、黒い消し炭だけが転がっていた。
シュコールの冒険者は基本的にはソロ活動をする者が大半。固定のパーティを組んでいるのは昔馴染みだったり、兄弟だったりと何かしらの縁のある者同士が多い。
なので、受諾条件のある依頼を受ける為に、即興の寄せ集めパーティに日替わりでというのが当たり前。一度でも組んでみて、相性が良ければまた誘い、誘われる。当然、評判の良い冒険者は争奪戦になることも。勿論、反対もしかり。
この日替わりのパーティ参加を何度か繰り返した頃だろうか、ジークにはパタリと声が掛からなくなった。希少な魔法使いにも関わらずだ。
誘われないなら、こちらからとソロらしき人に声を掛けかけても、まるで彼のことが見えていないかのように避けられてしまう。
――俺、何か失敗した?
誰かと一緒に依頼を受けた時は、きちんと作戦に従って行動してたはず。魔法を外したこともないし、全て一撃で討伐できてる。嫌煙されるような失敗を犯してはいないつもりだ。
でも、明らかにギルド内では浮いた存在になっていた。誰もがジークとは組みたがらない。
何故だろうと不思議に思いながらもソロの依頼を探している時、同じようにボードを囲んでいる者達の中で、初日に一緒になった大剣持ちの姿を見つける。短剣使いと組んでいた男だ。初見よりも声が掛けやすいと、ジークは面識のある大男に駆け寄っていく。
「やあ、今日は後衛は必要ない?」
「お、おう……久しぶり」
彼が手に持っている依頼書をちらりと見ると、前と同じような群れの討伐案件だった。ソロ案件ではないから、これから仲間探しするんだろうか。是非一緒にと言うと、大剣持ちは勢いよく首を横に振り返す。
「いやいや、ジークが強すぎて、俺ら足手まといになるだけだしさ」
「そんなこと……」
「ほんと、俺ら、ただ見てるだけになっちまうからさ」
すまん、他を当たってくれと、逃げるように人だかりの中に消えていく。その後ろ姿を見送りながら、ジークはふぅっと溜め息をついた。彼の言葉に、全てを察した。
そうか、そういうことだったのか、と。
――1人で全部倒したらダメ、だったんだな……。
結果さえ出せば良いのかと思っていたけれど、ここでは皆で協力し合う過程が大事なようだ。倒せるやつが倒せばいいと思ってたけれど、そうじゃなかったらしい。報酬の分配の際の気まずい雰囲気はそのせいだった。そんな単純なことに、今までどうして気付かなかったんだろうか。
冒険者の街シュコールに来てから数週間。日替わりパーティの輪からは完全に外れてしまった。彼と直接組んだことがなくても、少しでも噂を耳にした者からは露骨に避けられるようになった。
諦めたように小さく溜息を吐くと、ジークはソロで出来る依頼を求めて、張り出されているボードを再び見上げる。
一人で受けられるのは単体の討伐か薬草採取か、それとも護衛依頼くらいだろうか。手頃そうなのを数枚選ぶと、受付へと向かう。割は良くはないが、数をこなせばそれなりにはなるはずだ。遠巻きに感じる微妙な視線は、これまで彼と組んだことのある冒険者達からだろうか。
森の中で完遂できる薬草採取と魔獣の討伐依頼を合わせて受けたので、ジークは生まれ育ったグラン領にある魔の森の中を歩き進んでいく。目指すのは奥深くにある洞窟。その周辺に生息すると言われる植物は麻痺などの状態異常に効く薬の材料になるらしい。
それと同時に、その洞窟に巣食っている熊型の魔獣の討伐依頼も受けてきている。魔獣の繁殖期を過ぎたばかりだから、もしかすると子供を含めた群れを相手にすることになるかもだが、親と子だけならソロでも何とかなるだろうと、この依頼に関しては受諾条件は付いていなかった。
洞窟の近くまで辿り着いてみたが、周辺には魔獣の気配は感じられ無かった。なので、目的の薬草を探っては手持ちの麻袋の中に放り込んでいく。群生とまではいかないが、数か所に固まって生息していたので、思っていた以上に採取が捗り、すぐに必要分が集まった。
「んーっ、こんなもんかな」
しゃがみ込んでの作業が終わると、腕を上げて身体を伸ばす。薬草を詰め込んだ袋の口をきゅっと結んで、背中に負う。護身用の短剣くらいしか武器を持たないジークは森の中を彷徨うには身軽な装備だった。自然との接触で擦り傷ができないよう厚めの編み上げブーツを履いて、黒のローブを羽織っている以外は完全に街歩きできそうな恰好だ。武具を誇示して大通りを闊歩している剣士達と比べれば、あまり冒険者らしくないかもしれない。
後は魔獣討伐だな――洞窟へと近づいてみるが、やはり何かが居る様子では無い。巣の外に出ているだけなのか、それとも住処自体を変えてしまった後なんだろうか。
どちらにしても見つけられなかったら、翌日に持ち越しになってしまう。
困ったな、と栗色の前髪を掻き分けながら、洞窟の周辺に魔獣の痕跡が残っていないかを確認していく。糞や足跡があれば、最近までは居たかくらいは分かるはずだ。
手頃な小枝を拾って、それで草や枯葉を避けながら洞窟周りの探索していると、ジークの後ろから複数の獣の足音と唸り声が聞こえて来た。
「きたっ!」
探していた熊型の魔獣だ。二メートルもありそうな大型のは親だろう、その横には子供が3匹。子供とは言え親の半分の大きさはあるし、獰猛な唸り声を上げて今にも飛び掛からんとジークを狙っている。その鋭い爪を振り下ろされたら、一溜りもない。
だが、魔獣の親子が太い四肢でこちらへ向かって来るよりも、ジークが魔法を発動するのが早かった。紅蓮の炎が4匹を囲い、四本の炎の柱がその肢体を焼き尽くす。
横たわる魔獣の群れを見下ろして、ギルドに提出する討伐証明になりそうな部位を選別していると、親の前足の一本がピクリと動いた気がした。
「あれ、まだ生きてる?」
瀕死の状態なのは間違いないけれど、念の為に近付いて確認してみるが、さらに動く気配はない。最後の力の一絞りだったのだろうか。
ホッとして気を緩めた、まさにその時だった。真後ろから黒い大きな影がジークを覆ってきた。獣の息遣いが感じられるほどの近さまで、全く気付かなかった。
「なっ?!」
もう片方の親だろうか。先に倒した物よりもさらに大きな魔獣は、太い前足の鋭い爪をジークの頭めがけて振り下ろしてくる。
油断――敗因はそれ以外に無い。視界に入っていた4匹を討伐することしか考えていなかった。そして、彼が魔法を放つ余裕が無くなるほどに、接近させてしまった。
意地になってソロで行動した自分が悪かったんだ。もうダメだとジークが諦めた時、不思議な鳴き声が耳に入ってきた。
「にゃーん」
初めて聞いた可憐な声に意識を奪われた、次の瞬間のことだった。彼を襲おうと前足を上げていたはずの、大型の魔獣が視界から消える。獣が居たはずの場所には、黒い消し炭だけが転がっていた。
0
あなたにおすすめの小説
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる