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79.嫉妬深い兄と可愛い弟
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「……レオン何故ココに居る?」
「兄上、公務お疲れ様です」
顔を顰めているジョセフにレオナルド殿下は微笑んだ。
「温室で散歩してましたら、アンジェリカ嬢と会いまして…兄上の大切なお方です。1人で放っておくことなど出来ませんよ。ですので兄上が来るまではと僕がご一緒させていただきました」
ね?っと同意を求めるように俺を見て無邪気に微笑んでるレオナルド殿下に俺は曖昧に笑い返した。
結局レオナルド殿下にはジョセフに転生者だと言わないでほしいと頼まれ、頷くしかなかった。
まあ王族には勝てませんからね。今の俺の立場だと。
此処で誰かに見つかってはあらぬ疑いをかけられる可能性もあると言われウッドデッキまで戻って来たのだが、椅子に座り一息ついて暫くして従者を連れてジョセフがやってきたので結局あれ以上聞き出すことは敵わなかった。
それにしても、さっきはあんなに不安そうに震えていたのに切り替えの早さが半端ない。王族や貴族は皆こうなのか!?
俺もこうやって切り替えられるようにならないといけないのか!?
内心冷や汗をかきつつ顔は引き攣ってるであろうが笑顔を向けた。
レオナルド殿下と話を終え一応納得したジョセフが俺に振り返った。
「アンジェ待たせてしまい、すまなかった」
「お忙しいと分かっていながら予定時刻よりもだいぶ早く来てしまった私がいけなかったのです。むしろ妨げになりませんでしたでしょうか?」
「いいや。逆に早く君に会いたくていつも以上に捗ったよ。それに君も今日会うことを楽しみしていてくれたのだと思えて嬉しくなった」
「…っ!」
相変わらずこっぱずかしい事、平気で言うよなこいつ…
それに、久し振りに見たキラキラスマイルやばい。
頬に熱が集まるのを感じ恥ずかしくて少し俯いた時、入り口がある方から人の呼ぶ声が聞こえてきた。
声のする方を見ながら「見つかってしまったか」とレオナルド殿下が呟いたので、彼の従者が探しに来たのだろう。
「アンジェリカ嬢ともう少しお話がしたかったのですが…あんまり居ると兄上の機嫌が悪くなってしまいそうですし、丁度お迎えも来てしまいましたので邪魔者は退散しますね」
そう言ってレオナルド殿下は腰を上げてジョセフに軽く礼をしてから顔を上げた時にぱっちり目線が合い俺は慌てて立ち上がり淑女の礼をとった。
「レオナルド殿下ご一緒してくださり有難うございました。あの……」
「いいえ、楽しい時間でした」
それ以上言わせないとばかりに俺の言葉を遮り、軽く微笑んでから踵を返し振り向くこともなく言ってしまった。
見えなくなり少ししてから遠くで嘆きを含んだ声が聞こえてきたので従者と合流したのだろう。
とりあえず緊張から解放されてホッと一息ついてるとジョセフがと溜息をついた。
「レオンにも困ったものだ。たまに従者や護衛を捲いてしまうんだ」
「そ…そうなんですね~」
それはたぶん一人になって日本の歌を歌う為だろうな何て言えるわけもなく、レオナルド殿下と入れ替わるように来た侍女さんが淹れてくれた紅茶を口を付けた。
ジョセフも紅茶を一口飲んだ後、侍従と侍女を下がらせ、人の気配がなくなってから俺の手を取り優しく握った。
「アンジェ、本当にレオンと何ともなかったのか?」
不安そうにこちらを見てくるジョセフに呆れた視線を向ける。
まさかコイツ自分の弟にまで嫉妬してやがるのか?それか俺を疑っているのか?
聞こえてきた歌声を辿って行ったら、そこには第二王子レオナルド殿下がいてレオナルド殿下も転生者でしたなんて言えないし、言えない事だらけでモヤモヤしてるって言うのにジョセフには疑われてイラッとした俺はニッコリと満面の笑みを向けた。
「もちろん、なにもありません。ですが、レオナルド殿下は素敵な方ですね」
「!?」
驚愕の顔をしたジョセフを見て少しすっきりした。
因みに敬語なのは人を下がらせたと言っても密室ではないので、いつ誰が来るか分からないので念のためだ。
ジョセフもそのつもりで俺をアンジェと呼んでいるんだろう。
「ジョセフと正反対で…でもレオナルド殿下はジョセフと似てるから………ジョセフが見せない顔するからジョセフと重なって…可愛いなー…って……」
真っ赤になってるであろう顔を俯いて隠し―――たかったけどそれはジョセフに阻まれた。
ジョセフは握っていた俺の手を引き寄せ唇に柔らかいものが触れた。
突然の事で固まってしまった俺にお構いなしにジョセフは啄むように繰り繰り返し解放された時は息も絶え絶えになっていた。
「すごく嬉しいよアキラ…」
微笑み俺を抱きしめ耳元で囁く。
ちょ‼ドサクサに紛れて耳食むのヤメテえええええ!!
「……っ…じょせ…やぁ…」
「俺と重ねるほど俺を想ってくれてたんだなんてすごく嬉しい」
ジョセフが向ける熱視線から逃れたくてジョセフの肩に顔を押し付けた。
「兄上、公務お疲れ様です」
顔を顰めているジョセフにレオナルド殿下は微笑んだ。
「温室で散歩してましたら、アンジェリカ嬢と会いまして…兄上の大切なお方です。1人で放っておくことなど出来ませんよ。ですので兄上が来るまではと僕がご一緒させていただきました」
ね?っと同意を求めるように俺を見て無邪気に微笑んでるレオナルド殿下に俺は曖昧に笑い返した。
結局レオナルド殿下にはジョセフに転生者だと言わないでほしいと頼まれ、頷くしかなかった。
まあ王族には勝てませんからね。今の俺の立場だと。
此処で誰かに見つかってはあらぬ疑いをかけられる可能性もあると言われウッドデッキまで戻って来たのだが、椅子に座り一息ついて暫くして従者を連れてジョセフがやってきたので結局あれ以上聞き出すことは敵わなかった。
それにしても、さっきはあんなに不安そうに震えていたのに切り替えの早さが半端ない。王族や貴族は皆こうなのか!?
俺もこうやって切り替えられるようにならないといけないのか!?
内心冷や汗をかきつつ顔は引き攣ってるであろうが笑顔を向けた。
レオナルド殿下と話を終え一応納得したジョセフが俺に振り返った。
「アンジェ待たせてしまい、すまなかった」
「お忙しいと分かっていながら予定時刻よりもだいぶ早く来てしまった私がいけなかったのです。むしろ妨げになりませんでしたでしょうか?」
「いいや。逆に早く君に会いたくていつも以上に捗ったよ。それに君も今日会うことを楽しみしていてくれたのだと思えて嬉しくなった」
「…っ!」
相変わらずこっぱずかしい事、平気で言うよなこいつ…
それに、久し振りに見たキラキラスマイルやばい。
頬に熱が集まるのを感じ恥ずかしくて少し俯いた時、入り口がある方から人の呼ぶ声が聞こえてきた。
声のする方を見ながら「見つかってしまったか」とレオナルド殿下が呟いたので、彼の従者が探しに来たのだろう。
「アンジェリカ嬢ともう少しお話がしたかったのですが…あんまり居ると兄上の機嫌が悪くなってしまいそうですし、丁度お迎えも来てしまいましたので邪魔者は退散しますね」
そう言ってレオナルド殿下は腰を上げてジョセフに軽く礼をしてから顔を上げた時にぱっちり目線が合い俺は慌てて立ち上がり淑女の礼をとった。
「レオナルド殿下ご一緒してくださり有難うございました。あの……」
「いいえ、楽しい時間でした」
それ以上言わせないとばかりに俺の言葉を遮り、軽く微笑んでから踵を返し振り向くこともなく言ってしまった。
見えなくなり少ししてから遠くで嘆きを含んだ声が聞こえてきたので従者と合流したのだろう。
とりあえず緊張から解放されてホッと一息ついてるとジョセフがと溜息をついた。
「レオンにも困ったものだ。たまに従者や護衛を捲いてしまうんだ」
「そ…そうなんですね~」
それはたぶん一人になって日本の歌を歌う為だろうな何て言えるわけもなく、レオナルド殿下と入れ替わるように来た侍女さんが淹れてくれた紅茶を口を付けた。
ジョセフも紅茶を一口飲んだ後、侍従と侍女を下がらせ、人の気配がなくなってから俺の手を取り優しく握った。
「アンジェ、本当にレオンと何ともなかったのか?」
不安そうにこちらを見てくるジョセフに呆れた視線を向ける。
まさかコイツ自分の弟にまで嫉妬してやがるのか?それか俺を疑っているのか?
聞こえてきた歌声を辿って行ったら、そこには第二王子レオナルド殿下がいてレオナルド殿下も転生者でしたなんて言えないし、言えない事だらけでモヤモヤしてるって言うのにジョセフには疑われてイラッとした俺はニッコリと満面の笑みを向けた。
「もちろん、なにもありません。ですが、レオナルド殿下は素敵な方ですね」
「!?」
驚愕の顔をしたジョセフを見て少しすっきりした。
因みに敬語なのは人を下がらせたと言っても密室ではないので、いつ誰が来るか分からないので念のためだ。
ジョセフもそのつもりで俺をアンジェと呼んでいるんだろう。
「ジョセフと正反対で…でもレオナルド殿下はジョセフと似てるから………ジョセフが見せない顔するからジョセフと重なって…可愛いなー…って……」
真っ赤になってるであろう顔を俯いて隠し―――たかったけどそれはジョセフに阻まれた。
ジョセフは握っていた俺の手を引き寄せ唇に柔らかいものが触れた。
突然の事で固まってしまった俺にお構いなしにジョセフは啄むように繰り繰り返し解放された時は息も絶え絶えになっていた。
「すごく嬉しいよアキラ…」
微笑み俺を抱きしめ耳元で囁く。
ちょ‼ドサクサに紛れて耳食むのヤメテえええええ!!
「……っ…じょせ…やぁ…」
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ジョセフが向ける熱視線から逃れたくてジョセフの肩に顔を押し付けた。
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