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13.イケメンは得だよな!
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なかなか、火照りが取れないな……
さっきの殿下の笑顔は狡いと思う。
目の前に座る殿下は俺が照れて俯いてるのを嬉しそうに眺めてやがる。
「見ないでもらえます?」
「無理な相談だな」
「このやろう……誰の所為で……」
「俺の所為なのか?それは嬉しいな」
何言っても笑顔で返される。だんだんイラついてきた
「あ~~……くそ!殿下はさ……」
「ジョセフ」
「は?」
「殿下ではなく、ジョセフと呼んでくれ」
殿下の名前はジョセフィードだったよな……愛称ってやつか。
前世で妹が読んでた異世界物の小説では愛称で呼べるのは気を許した証とかなんとか……高貴な人なら限られた人、友人や恋人ぐらいしか許可しないとかいう、あの愛称呼びですかね?
………………恋人!?
いやいや!友人というか!政略結婚での相方みたいなもんだからで!
「……いや……その…………ジョセフ……さま……」
「呼び捨てで構わない。エリックだって呼び捨てだったろう?と言うか……さっきまで馴れ馴れしい話し方していたのに、何故名前だけ照れるんだ?」
「うっせぇ……!」
「……分かってるんだな。愛称呼びの意味が」
にっこり意地悪い笑みを浮かべ殿下は立ち上がると俺の横に腰かけた。
四人乗りの馬車だが、王族用とあって二人で腰かけても余裕があるのに肩と肩が触れあうほど密着してくる。
「ちょ……殿下……!」
「ジョセフだ」
近いと言おうとしたが、殿下が俺の手を取って手の平にキスをされ、息が詰まる。
「……君の名を教えてくれないか?」
色気のある顔で手の平から今度は手首に唇で触れる。
前世も今世もキスされた経験などない俺は、頭がパニックだ
「うぇ!?あ、彰だけど……!?」
「アキラ……二人きりの時は、そう呼んで構わないか?」
「すっ……好きにしろぉ!だから!はな、離れっ……!」
「アキラ……」
そんな甘ったるい声で呼ぶな!
って叫びたいのに声がでない。
殿下……ジョセフは俺を解放する気は無いようで、俺の手に手を絡め、俗にいう恋人繋ぎをしてきた。
きっと俺は茹でタコの様に真っ赤で情けない顔をしてることだろう。
「人がいる前ではアンジェと呼ばせてくれないか?」
「っ……好きにしろっ……!」
ジョセフは繋いだ手を自分の唇に寄せ、今度は俺の手の甲にキスをする
俺ってはチョロ過ぎないか?
寧ろ俺がこいつを蔑ろに出来ないのって、ジョセフが好きだったアンジェリカの影響じゃないの?
同じ魂だもんな。あり得なくはない。
アンジェリカが好きだった男に好きと言われて、まるで俺が好きみたいになってるみたいだ。
俺もジョセフには嫌悪感とかないから錯覚してるんだ……きっと……
初恋もまだな俺には辛い。
「アキラ……先程から何を考え込んでいるんだ?」
「なに考えようが俺の勝手だろ……」
「俺と居るときは俺を見てくれ」
「っ!……そ、そう言うのは女に言うもので、男の俺には効かないぞ!」
「ほう……そのわりには顔が赤いぞ」
言葉に詰まり、顔を反らした俺に、ジョセフはクスリと笑うと空いてる手で俺の赤く染まった頬を撫でてくる。
さらりと撫でる手は、くすぐったさと……
「っん……」
「ふ……アキラは敏感だな」
「ん……ちがっ……!」
熱を帯びた紫の視線と絡み、顔に垂れた髪を撫でながら後ろに流される。
俺だってお子様じゃないし、前世の時は未経験ながらも、それなりに知識はあるつもりだ。
Y・A・B・A・I!!!!
今は女の俺じゃ男の力には敵わねぇ!
いざとなったら男の急所を蹴りあげて……
やっぱ無理いいいーーーー!!!!!!!!!
俺にアソコは殴れねぇ!痛いから!半端なく!分かるだけに無理ぃ!!!
せめての抵抗に後ろにズリズリと後退るが、直ぐに端に着いて、寧ろ逆に追い詰められた気がします!
気のせいですか!?気のせいがいいです!
絶対絶命のピンチだと覚悟を決めようとしたとき、馬車がゆっくりと止まった。
どうやら着いたようだ。
「…………チッ……」
舌打ちをして不満そうなジョセフは追い詰めるために乗り出すような体勢を戻す。
外から御者の声が聞こえてきて助かったと安堵していたら、再び引き寄せられて俺の顎を持ち上げ掠めるように触れるだけのキスをされた。
「今はこれで我慢しよう。続きはまた今度だ」
そう言って不敵に微笑むジョセフの顔はヤバイぐらいかっこよかった。
これだからイケメンは!!!!
さっきの殿下の笑顔は狡いと思う。
目の前に座る殿下は俺が照れて俯いてるのを嬉しそうに眺めてやがる。
「見ないでもらえます?」
「無理な相談だな」
「このやろう……誰の所為で……」
「俺の所為なのか?それは嬉しいな」
何言っても笑顔で返される。だんだんイラついてきた
「あ~~……くそ!殿下はさ……」
「ジョセフ」
「は?」
「殿下ではなく、ジョセフと呼んでくれ」
殿下の名前はジョセフィードだったよな……愛称ってやつか。
前世で妹が読んでた異世界物の小説では愛称で呼べるのは気を許した証とかなんとか……高貴な人なら限られた人、友人や恋人ぐらいしか許可しないとかいう、あの愛称呼びですかね?
………………恋人!?
いやいや!友人というか!政略結婚での相方みたいなもんだからで!
「……いや……その…………ジョセフ……さま……」
「呼び捨てで構わない。エリックだって呼び捨てだったろう?と言うか……さっきまで馴れ馴れしい話し方していたのに、何故名前だけ照れるんだ?」
「うっせぇ……!」
「……分かってるんだな。愛称呼びの意味が」
にっこり意地悪い笑みを浮かべ殿下は立ち上がると俺の横に腰かけた。
四人乗りの馬車だが、王族用とあって二人で腰かけても余裕があるのに肩と肩が触れあうほど密着してくる。
「ちょ……殿下……!」
「ジョセフだ」
近いと言おうとしたが、殿下が俺の手を取って手の平にキスをされ、息が詰まる。
「……君の名を教えてくれないか?」
色気のある顔で手の平から今度は手首に唇で触れる。
前世も今世もキスされた経験などない俺は、頭がパニックだ
「うぇ!?あ、彰だけど……!?」
「アキラ……二人きりの時は、そう呼んで構わないか?」
「すっ……好きにしろぉ!だから!はな、離れっ……!」
「アキラ……」
そんな甘ったるい声で呼ぶな!
って叫びたいのに声がでない。
殿下……ジョセフは俺を解放する気は無いようで、俺の手に手を絡め、俗にいう恋人繋ぎをしてきた。
きっと俺は茹でタコの様に真っ赤で情けない顔をしてることだろう。
「人がいる前ではアンジェと呼ばせてくれないか?」
「っ……好きにしろっ……!」
ジョセフは繋いだ手を自分の唇に寄せ、今度は俺の手の甲にキスをする
俺ってはチョロ過ぎないか?
寧ろ俺がこいつを蔑ろに出来ないのって、ジョセフが好きだったアンジェリカの影響じゃないの?
同じ魂だもんな。あり得なくはない。
アンジェリカが好きだった男に好きと言われて、まるで俺が好きみたいになってるみたいだ。
俺もジョセフには嫌悪感とかないから錯覚してるんだ……きっと……
初恋もまだな俺には辛い。
「アキラ……先程から何を考え込んでいるんだ?」
「なに考えようが俺の勝手だろ……」
「俺と居るときは俺を見てくれ」
「っ!……そ、そう言うのは女に言うもので、男の俺には効かないぞ!」
「ほう……そのわりには顔が赤いぞ」
言葉に詰まり、顔を反らした俺に、ジョセフはクスリと笑うと空いてる手で俺の赤く染まった頬を撫でてくる。
さらりと撫でる手は、くすぐったさと……
「っん……」
「ふ……アキラは敏感だな」
「ん……ちがっ……!」
熱を帯びた紫の視線と絡み、顔に垂れた髪を撫でながら後ろに流される。
俺だってお子様じゃないし、前世の時は未経験ながらも、それなりに知識はあるつもりだ。
Y・A・B・A・I!!!!
今は女の俺じゃ男の力には敵わねぇ!
いざとなったら男の急所を蹴りあげて……
やっぱ無理いいいーーーー!!!!!!!!!
俺にアソコは殴れねぇ!痛いから!半端なく!分かるだけに無理ぃ!!!
せめての抵抗に後ろにズリズリと後退るが、直ぐに端に着いて、寧ろ逆に追い詰められた気がします!
気のせいですか!?気のせいがいいです!
絶対絶命のピンチだと覚悟を決めようとしたとき、馬車がゆっくりと止まった。
どうやら着いたようだ。
「…………チッ……」
舌打ちをして不満そうなジョセフは追い詰めるために乗り出すような体勢を戻す。
外から御者の声が聞こえてきて助かったと安堵していたら、再び引き寄せられて俺の顎を持ち上げ掠めるように触れるだけのキスをされた。
「今はこれで我慢しよう。続きはまた今度だ」
そう言って不敵に微笑むジョセフの顔はヤバイぐらいかっこよかった。
これだからイケメンは!!!!
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