29 / 35
終幕 パティシエは二度奇跡を起こす
第26話 悪意
しおりを挟む
二人のスイーツが出来上がったのは六時少し前だった。
エクレアとアップルパイ。それぞれに試食する。甘いものには──と、先輩は紅茶を入れてくれた。家庭科室内に漂っていた甘い匂いとは別に、紅茶特有の香りが充満する。
いつの間にか窓の外は夕闇に染まっていて、室内の明かりが余計に目立った。
「いただきますー」
古川先輩のエクレアはシュー生地がさっくりふわふわで、カスタードクリームも濃厚で美味しかった。一口サイズで、食べやすいし、みじん切りにしたピスタチオなどチョコの上にトッピングされているのがまたいい。
「んん、美味しいッス!」
「貴方にそう言ってもらえると嬉しいわ。じゃあ、次はあなたのアップルパイね」
「はい。どうぞッス」
古川先輩は紅茶を含んでから、切り分けたアップルパイを口に運んだ。サクッとしたパイ生地に程よい甘さのカスタードクリーム、そして林檎の触感。
「あ、美味しい。……それに、うん。とっても温かい。さすがです」
「へへっ、そう言ってもらえると嬉しいッス!」
オレはアップルパイを切り分けて、持ち帰りできるように紙皿に乗せてラップをしていく。古川先輩から保冷剤をもらえたのがよかった。
「孝太郎くんは食べないの?」
「さっき一切れなら食べたッスよ。それにオレのスイーツを食べて喜んでくれる人がたくさんいるンで、どっちかというと、そう言う人たちに食べてもらった方が嬉しいッス」
にい、って笑うと古川先輩もつられて笑ってくれた。
「貴方のそう言う所が、お菓子作りに現れているのね」
「そ、そうッスかね?」
オレは古川先輩と話が出来て、今までずっと靄のようにぼんやりと考えていた目標みたいなものが明確になった気がした。
──今後の課題。《アヤカシ》が作ったスイーツを《アヤカシ》が食べて「美味しい」と言ってもらえるようにすること。爺ちゃんに新しい目標が出来たって相談してみよう。
「あの、先輩。さっきの話なんすけど──」
ふとオレは古川先輩に声をかけてあることに気付いた。彼女の後ろに見える時計の時刻──現在五時五十五分。六時まであと五分しかない。
「あばばばばば! しまった」
「孝太郎くん?」
オレは大慌てでカバンと持ち帰り用の袋を手にする。先に後片付けをしておいて正解だった。
「す、すみません! この後用事があったのをすっかり忘れていて! ええっと、あの、改めてまた!」
古川先輩が何か言いかけていたが、オレはその言葉を聞く余裕がなく家庭科室を飛び出す。今から屋上に向かえば、ギリギリ間に合うかもしれない。
オレは薄暗い階段を駆け上がった。
***
昼休みだけ食事スペースとして屋上に入ることが出来る。
薄暗い中、オレは屋上のドアノブを回すと施錠はされておらず、すんなりとドアは開いた。
「ギリギリになってごめん!」
オレがそう言って屋上に足を踏み入れると──
暗がりの中、誰かが立っていた。豆狸の林だと思ってオレはゆっくりと歩み寄る。
ババババッ──と遠くからヘリが飛んでいる音が聞こえてきた。近くまで来ているようだったが、たいして気にしていなかった。
「孝太郎くん……その……」
「林?」
「……あの……、その……」
栗色の髪の少年──林は急に座り込んで震えていた。
オレはその反応に驚きつつも近寄った瞬間──
「ご、ごめんなさい!!」
いきなり林に両肩を掴まれて、空へと吹き飛ばされた。
「ふぁ、あああああああああああああ!」
人間じゃ不可能な怪力──それは《アヤカシ》だからこそ軽々となせる業なのだろう。オレの体は屋上に設置されたフェンスを軽々と超えて、宙を舞う。
半瞬、屋上にスポットライトが当たったかのように明るくなった。
「……!」
スローモーションにぐるりと屋上と、泣きはらした林の顔が見えた。そして次との瞬間、オレは重力に引っ張られて落下する──はずだった。
あまりにも衝撃的だったせいかオレの耳には全く届いていなかった。いや、シャットアウトされていた、という方が正しいのかもしれない。そもそも急に屋上にスポットライトが当たったことも不可解だ。
だが、その理由はすぐに理解する。
いつの間にか校舎上空にヘリが二台ほど旋回していたのだ。
そしてオレはネットのようなものに包まれて──ヘリの人たちに保護された。いや、どちらかというと捕獲された感じだった。
***
ヘリの人たちに助けられた──というよりはそう仕向けたのだろう。オレを確保すると、ヘリは学校から素早く撤退していった。
ヘリの中は、薄暗く駆動音こそすれ耳が痛くなるような音は聞こえなかった。
──誘拐? なんて大胆な……。いや、でも昔一反木綿と一緒に遊んでどこか遠くに行ったとき……ってあの時とは全然状況が違うし! に、人間に連れ去られたんだ……よな?
《アヤカシ》ならヘリを使うことはないはず、とオレはそう推理する。
「手荒な真似してごめんな。ちょっとキミと取引したくてね」
ネットから出されるとオレは手足を縛られることもなく、座席を勧められた。カバンと白蛇様に渡す予定の袋は無事だった。
向かい席に座る男は二十代で、中肉中背。黒くて長い前髪だが、その隙間からうかがえるのは、琥珀色の瞳。
どこかであったような──人だった。
「……そのために、林を脅迫したッスか?」
「あー、うん。そうだな。ちょっとお願いした感じ」
悪びれもせず、男は愉快そうにそう答えた。
「キミみたいな《アヤカシ》のことを頭から信用している子に、現実を教えてあげようと思ってさ」
悪意に満ちた顔を見て、オレは眼前にいる人間の方が化物のように思えた。
「取引」と言っていたけど、それすら嘘っぽい。
「十二年前、この世界は《アヤカシ》のせいでメチャクチャになった。こんな歪で、不合理な世界に作り替えられたというのに、誰もそれを口にはせずに享受している。ボクはね、《アヤカシ》がこの世から全部消えればいいと思っているんだ。もちろん、《先祖返り》した兄もろともね」
それはゾッとするほど凍り付いた殺意と、狂人的な思想だった。ただただ危険だという事がわかる。
「なんで、そんなに《アヤカシ》を嫌うッスか……です」
「あんな人外のモノと分かり合えるなんて、キミは本気で思っているの? キミのお父さんもさ、《アヤカシ》がいなければ店を継げたかもしれないのに」
「は?」
父さんの名前が出た瞬間、オレは相手の男を睨んだ。
「ああ、何も知らないんだ。まあ、知っていたら《アヤカシ》のためにスイーツを作ろうだなんて思わないよね」
父さんかがなぜ店を継がなかったのか。
小さい頃に聞いたことがあった。そしたら「柄じゃない」と言っていた。
爺ちゃんも「アイツには向かなかったんだろう」と──だからそれを信じて疑わなかった。でも、事実は違うというのだろうか?
「……まあ、アイツらが見えるようになったのは十二年前だけど、それ以前から、《アヤカシ》が見える人間はいた。そして人間とあの化物どもとの間で抗争が起こり──君のお父さんはそれを鎮めるために、《味覚》をとある《アヤカシ》に献上したんだ」
味覚。それはパティシエにとって大事なものだ。
それを失ったら、店を継ぐどころか何を食べても「美味しい」とは思えなくなる。
──だから父さんは「美味しい」と言わなくなった?
オレは俯きながら憶測と邪推が入り乱れる。それを見越してなのか、男はさらに言葉を続けた。
「その献上した相手というのは、あの丘にいる白蛇だとか」
エクレアとアップルパイ。それぞれに試食する。甘いものには──と、先輩は紅茶を入れてくれた。家庭科室内に漂っていた甘い匂いとは別に、紅茶特有の香りが充満する。
いつの間にか窓の外は夕闇に染まっていて、室内の明かりが余計に目立った。
「いただきますー」
古川先輩のエクレアはシュー生地がさっくりふわふわで、カスタードクリームも濃厚で美味しかった。一口サイズで、食べやすいし、みじん切りにしたピスタチオなどチョコの上にトッピングされているのがまたいい。
「んん、美味しいッス!」
「貴方にそう言ってもらえると嬉しいわ。じゃあ、次はあなたのアップルパイね」
「はい。どうぞッス」
古川先輩は紅茶を含んでから、切り分けたアップルパイを口に運んだ。サクッとしたパイ生地に程よい甘さのカスタードクリーム、そして林檎の触感。
「あ、美味しい。……それに、うん。とっても温かい。さすがです」
「へへっ、そう言ってもらえると嬉しいッス!」
オレはアップルパイを切り分けて、持ち帰りできるように紙皿に乗せてラップをしていく。古川先輩から保冷剤をもらえたのがよかった。
「孝太郎くんは食べないの?」
「さっき一切れなら食べたッスよ。それにオレのスイーツを食べて喜んでくれる人がたくさんいるンで、どっちかというと、そう言う人たちに食べてもらった方が嬉しいッス」
にい、って笑うと古川先輩もつられて笑ってくれた。
「貴方のそう言う所が、お菓子作りに現れているのね」
「そ、そうッスかね?」
オレは古川先輩と話が出来て、今までずっと靄のようにぼんやりと考えていた目標みたいなものが明確になった気がした。
──今後の課題。《アヤカシ》が作ったスイーツを《アヤカシ》が食べて「美味しい」と言ってもらえるようにすること。爺ちゃんに新しい目標が出来たって相談してみよう。
「あの、先輩。さっきの話なんすけど──」
ふとオレは古川先輩に声をかけてあることに気付いた。彼女の後ろに見える時計の時刻──現在五時五十五分。六時まであと五分しかない。
「あばばばばば! しまった」
「孝太郎くん?」
オレは大慌てでカバンと持ち帰り用の袋を手にする。先に後片付けをしておいて正解だった。
「す、すみません! この後用事があったのをすっかり忘れていて! ええっと、あの、改めてまた!」
古川先輩が何か言いかけていたが、オレはその言葉を聞く余裕がなく家庭科室を飛び出す。今から屋上に向かえば、ギリギリ間に合うかもしれない。
オレは薄暗い階段を駆け上がった。
***
昼休みだけ食事スペースとして屋上に入ることが出来る。
薄暗い中、オレは屋上のドアノブを回すと施錠はされておらず、すんなりとドアは開いた。
「ギリギリになってごめん!」
オレがそう言って屋上に足を踏み入れると──
暗がりの中、誰かが立っていた。豆狸の林だと思ってオレはゆっくりと歩み寄る。
ババババッ──と遠くからヘリが飛んでいる音が聞こえてきた。近くまで来ているようだったが、たいして気にしていなかった。
「孝太郎くん……その……」
「林?」
「……あの……、その……」
栗色の髪の少年──林は急に座り込んで震えていた。
オレはその反応に驚きつつも近寄った瞬間──
「ご、ごめんなさい!!」
いきなり林に両肩を掴まれて、空へと吹き飛ばされた。
「ふぁ、あああああああああああああ!」
人間じゃ不可能な怪力──それは《アヤカシ》だからこそ軽々となせる業なのだろう。オレの体は屋上に設置されたフェンスを軽々と超えて、宙を舞う。
半瞬、屋上にスポットライトが当たったかのように明るくなった。
「……!」
スローモーションにぐるりと屋上と、泣きはらした林の顔が見えた。そして次との瞬間、オレは重力に引っ張られて落下する──はずだった。
あまりにも衝撃的だったせいかオレの耳には全く届いていなかった。いや、シャットアウトされていた、という方が正しいのかもしれない。そもそも急に屋上にスポットライトが当たったことも不可解だ。
だが、その理由はすぐに理解する。
いつの間にか校舎上空にヘリが二台ほど旋回していたのだ。
そしてオレはネットのようなものに包まれて──ヘリの人たちに保護された。いや、どちらかというと捕獲された感じだった。
***
ヘリの人たちに助けられた──というよりはそう仕向けたのだろう。オレを確保すると、ヘリは学校から素早く撤退していった。
ヘリの中は、薄暗く駆動音こそすれ耳が痛くなるような音は聞こえなかった。
──誘拐? なんて大胆な……。いや、でも昔一反木綿と一緒に遊んでどこか遠くに行ったとき……ってあの時とは全然状況が違うし! に、人間に連れ去られたんだ……よな?
《アヤカシ》ならヘリを使うことはないはず、とオレはそう推理する。
「手荒な真似してごめんな。ちょっとキミと取引したくてね」
ネットから出されるとオレは手足を縛られることもなく、座席を勧められた。カバンと白蛇様に渡す予定の袋は無事だった。
向かい席に座る男は二十代で、中肉中背。黒くて長い前髪だが、その隙間からうかがえるのは、琥珀色の瞳。
どこかであったような──人だった。
「……そのために、林を脅迫したッスか?」
「あー、うん。そうだな。ちょっとお願いした感じ」
悪びれもせず、男は愉快そうにそう答えた。
「キミみたいな《アヤカシ》のことを頭から信用している子に、現実を教えてあげようと思ってさ」
悪意に満ちた顔を見て、オレは眼前にいる人間の方が化物のように思えた。
「取引」と言っていたけど、それすら嘘っぽい。
「十二年前、この世界は《アヤカシ》のせいでメチャクチャになった。こんな歪で、不合理な世界に作り替えられたというのに、誰もそれを口にはせずに享受している。ボクはね、《アヤカシ》がこの世から全部消えればいいと思っているんだ。もちろん、《先祖返り》した兄もろともね」
それはゾッとするほど凍り付いた殺意と、狂人的な思想だった。ただただ危険だという事がわかる。
「なんで、そんなに《アヤカシ》を嫌うッスか……です」
「あんな人外のモノと分かり合えるなんて、キミは本気で思っているの? キミのお父さんもさ、《アヤカシ》がいなければ店を継げたかもしれないのに」
「は?」
父さんの名前が出た瞬間、オレは相手の男を睨んだ。
「ああ、何も知らないんだ。まあ、知っていたら《アヤカシ》のためにスイーツを作ろうだなんて思わないよね」
父さんかがなぜ店を継がなかったのか。
小さい頃に聞いたことがあった。そしたら「柄じゃない」と言っていた。
爺ちゃんも「アイツには向かなかったんだろう」と──だからそれを信じて疑わなかった。でも、事実は違うというのだろうか?
「……まあ、アイツらが見えるようになったのは十二年前だけど、それ以前から、《アヤカシ》が見える人間はいた。そして人間とあの化物どもとの間で抗争が起こり──君のお父さんはそれを鎮めるために、《味覚》をとある《アヤカシ》に献上したんだ」
味覚。それはパティシエにとって大事なものだ。
それを失ったら、店を継ぐどころか何を食べても「美味しい」とは思えなくなる。
──だから父さんは「美味しい」と言わなくなった?
オレは俯きながら憶測と邪推が入り乱れる。それを見越してなのか、男はさらに言葉を続けた。
「その献上した相手というのは、あの丘にいる白蛇だとか」
0
あなたにおすすめの小説
あやかし甘味堂で婚活を
一文字鈴
キャラ文芸
調理の専門学校を卒業した桃瀬菜々美は、料理しか取り柄のない、平凡で地味な21歳。
生まれる前に父を亡くし、保育士をしながらシングルで子育てをしてきた母と、東京でモデルをしている美しい妹がいる。
『甘味処夕さり』の面接を受けた菜々美は、和菓子の腕を美麗な店長の咲人に認められ、無事に採用になったのだが――。
結界に包まれた『甘味処夕さり』は、人界で暮らすあやかしたちの憩いの甘味堂で、和菓子を食べにくるあやかしたちの婚活サービスも引き受けているという。
戸惑いながらも菜々美は、『甘味処夕さり』に集まるあやかしたちと共に、前向きに彼らの恋愛相談と向き合っていくが……?
黄泉津役所
浅井 ことは
キャラ文芸
高校入学を機にアルバイトを始めようと面接に行った井筒丈史。
だが行った先は普通の役所のようで普通ではない役所。
一度はアルバイトを断るものの、結局働くことに。
ただの役所でそうではなさそうなお役所バイト。
一体何をさせられるのか……
【完結】御刀さまと花婿たち
はーこ
キャラ文芸
【第9回キャラ文芸大賞エントリー中】
刀の神さまを待ち受けていたのは、ひとびとを苦しめるあやかし退治、そして弟と元主と生みの親からの溺愛学園生活!?
現代日本のとある島。神社の蔵で目を覚ました少女・鼓御前(つづみごぜん)は、数百年の時をへて付喪神となった御神刀だった。
鼓御前の使命はひとつ。島にはびこる悪しきあやかしを斬ること。そのためには、刀をふるう覡(かんなぎ)と呼ばれる霊力者の存在が必要不可欠なのだという。
覡とは、あやかしに対抗する武装神職者のこと。しかし鼓御前のもとに集まった三人の覡候補は、かつて同じ刀であった弟、持ち主であった戦国武将、鼓御前を生み出した刀鍛冶が転生した男たちで。
鼓御前は彼らとともに、覡を養成する学び舎へ通うことになる。
ひとと刀は片時も離れず、寄り添うもの。まるで夫婦のように。個性豊かな『花婿候補』たちにかこまれながら、鼓御前は闘い、そしてひとのこころ──恋を知る。
時をこえて想いが花ひらく、現代和風ファンタジー。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体などとは関係ありません。
※他サイトにて公開中の作品を、コンテスト用に大幅改稿したものです。
※掲載しているイラストはすべて自作です。
大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
菱沼あゆ
キャラ文芸
華族の三条家の跡取り息子、三条行正と見合い結婚することになった咲子。
だが、軍人の行正は、整いすぎた美形な上に、あまりしゃべらない。
蝋人形みたいだ……と見合いの席で怯える咲子だったが。
実は、咲子には、人の心を読めるチカラがあって――。
火輪の花嫁 ~男装姫は孤高の王の夢をみる~
秦朱音|はたあかね
キャラ文芸
王を中心に五家が支配する、綺羅ノ国。
五家に覡(かんなぎ)として仕える十六夜家の娘、久遠(くおん)は、幼い頃から男として育てられてきた。
都では陽を司る日紫喜家の王が崩御し、素行の悪さで有名な新王・燦(さん)が即位する。燦の后選びに戦々恐々とする五家だったが、燦は十六夜家の才である「夢見」を聞いて后を選ぶと言い始めた。そして、その夢見を行う覡に、燦は男装した久遠を指名する。
見習いの僕がこの国の后を選ぶなんて、荷が重すぎる――!
久遠の苦悩を知ってか知らずか、燦は強引に久遠を寝室に呼んで夢見を命じる。しかし、初めて出会ったはずの久遠と燦の夢には、とある共通点があって――?
謎に包まれた過去を持ち身分を隠す男装姫と、孤独な王の恋と因縁を描く、和風王宮ファンタジー。
※カクヨムにも先行で投稿しています
後宮薬師は名を持たない
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
祓い姫 ~祓い姫とさやけし君~
白亜凛
キャラ文芸
ときは平安。
ひっそりと佇む邸の奥深く、
祓い姫と呼ばれる不思議な力を持つ姫がいた。
ある雨の夜。
邸にひとりの公達が訪れた。
「折り入って頼みがある。このまま付いて来てほしい」
宮中では、ある事件が起きていた。
オヤジ栽培〜癒しのオヤジを咲かせましょう〜
草加奈呼
キャラ文芸
会社員である草木好子《くさきよしこ》は、
毎日多忙な日々を送り心身ともに疲れきっていた。
ある日、仕事帰りに着物姿の女性に出会い、花の種をもらう。
「植物にはリラックス効果があるの」そう言われて花の種を育ててみると……
生えてきたのは植物ではなく、人間!?
咲くのは、なぜか皆〝オヤジ〟ばかり。
人型植物と人間が交差する日常の中で描かれる、
家族、別れ、再生。
ほんのり不思議で、少しだけ怖く、
それでも最後には、どこかあたたかい。
人型植物《オヤジ》たちが咲かせる群像劇(オムニバス)形式の物語。
あなたは、どんな花《オヤジ》を咲かせますか?
またいいオヤジが思いついたらどんどん増やしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる