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新しい日常
しおりを挟む今日から龍崎と早乙女が順番に家庭教師をしてくれることになっている。
理数系は龍崎が担当して、文系は早乙女が担当と分担された。
初日の今日は龍崎が担当だ。
「恵美様、先ずは理解度を知りたいので、テストからさせて頂きますね。」
最初からテストとは厳しい。
しかし、指導してもらうには仕方ない事だろう。
テストは終了し、その場で龍崎はテストを確認する。
そして、テストの採点をしながら、見るみる表情が厳しくなってくるではないか。
(…これは…ちょっと嫌な予感…)
少しして、ゆっくりと溜息をついた龍崎は、私を見ながら片眉を上げた。
「恵美様、今日から基礎を徹底的にやり直しましょう!言っておきますが、私は厳しいですよ。覚悟してください。」
「ギャー!!」
夕食前に2時間、夕食後3時間、しっかりスケジュールは作られてしまった。
もしも、受験までに進捗が間に合わなければ、さらに時間を増やすそうだ。
確かに、自分の言葉の通り龍崎は厳しかった。
何度も同じ問題を間違えるとデコピンが飛んでくる。
かなり恐い先生だ。
しかし、間違えず出来た時には、一緒に喜んでくれる。
笑顔でで頭を撫でられると、なんだかとても嬉しくなった。
翌日は早乙女が家庭教師の日だ。
龍崎のように、表面上は厳しくないが笑顔でチクリと痛い所を突かれるのは精神的にかなりダメージを負う。
笑いながら、目が怒っているのだ。
ただ、早乙女も出来た時には満面の笑みで喜んでくれる。
私は単純なのか、心臓がドクンと鳴り、とても嬉しい気持ちでいっぱいになる。
龍崎と早乙女の家庭教師はどちらも教え方が上手で甲乙つけがたい。
お母さんが言っていた通り、かなり優秀な家庭教師でもあった。
しかし、神宮寺家のお嬢様として学ぶことは勉強ばかりでは無いのだ。
礼儀作法、お茶、お花、日本舞踊、社交ダンスなどかなりの量になる。
これらの習い事もは、すべて龍崎と早乙女が教えることが出来るという。
何事も完璧な二人なのだ。
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