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9 ふたりで地下街へ
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4月も終わりが近づいた頃。
家泉はすっかり暗くなった街の通りの真ん中でくしゃみをした。理容店で髪を切ってきたせいか襟足が寒い。それでも、前髪はオーダー通りの長さに整えてもらったので、家泉は満足していた。彼にとって髪の毛というものは、ふわふわの癖毛が上手くまとまればそれでいいのだ。
季節は春と言っても、まだ肌寒い日が多い。特に日が落ちてからは気温がぐっと下がり、厚手の上着は手放せなかった。
ショートコートのポケットに手を入れた家泉は、人の流れに沿って歩く。今日と明日は休みのため、時間はまだたくさんあった。気晴らしに街をぶらぶらと散策する。夜になっても飲食店やカフェは賑わっているようで、ガラス越しに見える明るい店内は楽しげに食事をする客でいっぱいだった。
「そういえば、お腹すいたな」
腕時計を見れば夜の7時はとっくに過ぎている。昼に軽くパンを食べてからは何も口にしていないことを思い出すと、急激に空腹感を覚えた。
「この付近で入れそうな店は……ん?あそこにいるのは」
周囲を見渡していた家泉の視界の中に、見覚えのある姿が入ってきた。
(あれって、間違いないよな)
地下鉄に続く階段の入口にイリヤが立っていたのだ。
職場で見る事務服ではなく、ふわりとした淡いベージュのワンピースに、ロングブーツを履いている。スラリとしているイリヤによく似合った服装で、周りの人間たちにも違和感無く溶け込んでいた。
イリヤは、家泉が近くにいることには気がついていないらしく、手持ちのバッグからスマホを取り出して画面で何かを確認している。
何をしているのか知りたくなった家泉は、思い切って声をかけてみることにした。近付いて名前を呼ぶ。
「イリヤさん」
「ひゃっ!」
びっくりした顔のイリヤが家泉を見た。
「えっ、家泉さん?なんで?ここに?」
「髪を切ったその帰りに何かごはん食べようかと思っていたら、イリヤさんが見えたから声をかけたんだけど……だめでした?」
「いっいえ!ダメではないです」
「だったら、いいけど」
「というか逆に良かった、です」
「え?」
今度は家泉が聞き返す番だった。
「どうして」
「わたし、スマホを買いに来たんですけど、地下街はあまり行ったことがなくて、アプリを見ても場所がよくわからないんです。誰かに訊こうと思っていたので家泉さんが声をかけてくれて助かりました」
「地下街?」
「はい、この階段を降りた先にあります」
イリヤが指差した方向に家泉が視線を動かす。地下鉄の入り口と思っていたものは、地下街への通路だったらしい。
「おれ、ここは地下鉄だと思ってた」
「地下街と地下鉄は同じ入り口なんです」
「へえー」
「あの、それで家泉さん。よかったら、わたしとお店を探してくれませんか?」
「おれと?でも、おれも地下街には行ったことないんです。だから道案内はできないかも」
「道案内をお願いしようとは思ってなくて。ただ、その、地下街をひとりで歩くのは緊張するので……もしも迷惑じゃなかったら」
最後の方は声がだんだんと小さくなっていったので、家泉は聞き取れなかったが、イリヤが困っていることはわかったので、すぐに首肯した。
「わかりました。おれでよかったら一緒に行きましょう」
「本当ですか?ありがとうございます」
家泉の返事にぱっと表情が明るくなったイリヤは、階段へと一歩踏み出した。
2人で階段を降りていたが、家泉が振り返ってイリヤを見る。
「そうだ。今は別に仕事中じゃないんで敬語とか要らないですよ」
「いいんですか?」
「うん。いいよ」
イリヤは戸惑った表情をしたが、少し考えた後で心を決めたらしく、頷いて返事をした。
「では、敬語を使わずにお話してみま……話をしてみるわ」
階段を降り、100メートルほど進んだ先に地下街はあった。天井にはライトが付いているせいか、予想していた以上に街全体が明るい。一見すると、大きな通路を挟んで左右に店が並んでいるためシンプルな街並みに見えるが、路地にも似た小さな道が所々に設けてあり、見た目以上に複雑な構造になっていることがうかがえる。
「思ったより明るいんだな」
天井を見上げて思ったことを口にした家泉に、イリヤも上を見た。
「この照明は吸血鬼に影響が無いように作ってあるらしいの。わたしたちは太陽以外の強い光にも弱いから」
「へえ、初めて知った。ん?てことは、うちの病院の明かりも吸血鬼用に取り換えてあるってこと?」
「病院の蛍光灯は取り換えてありますって採用初日に総務の人が説明してくれたわ」
「いつの間に取り換えたんだろ・……おれ全然知らなかった」
それから2人は話をしながら目的のモバイルショップを探し歩いた。
「お店はここから近いの?」
「アプリのナビではもう少し先みたい」
地図アプリを頼りに探しても、店はすぐに見つかりそうもなかった。なぜならほとんどの店の外観は極端に光が苦手な吸血鬼にも配慮しているせいで、薄暗い雰囲気のところが多いのだ。よほど街に慣れていないと、目当ての店を通り過ぎてしまうだろう。
通りかかる店の看板を注意深く1つずつ確認して進んでいたが、それでも途中で曲がり角を間違えてしまい、30分以上かかってようやくショップが見つかった。イリヤと家泉は共に店内に入ったが、家泉が商品をキョロキョロと見ている間に、イリヤは本体を購入して戻ってきた。
「買い物が終わったわ。行きましょ」
「もう?他には見なくていいの?」
「大丈夫」
「じゃあ、出ようか」
家泉はすっかり暗くなった街の通りの真ん中でくしゃみをした。理容店で髪を切ってきたせいか襟足が寒い。それでも、前髪はオーダー通りの長さに整えてもらったので、家泉は満足していた。彼にとって髪の毛というものは、ふわふわの癖毛が上手くまとまればそれでいいのだ。
季節は春と言っても、まだ肌寒い日が多い。特に日が落ちてからは気温がぐっと下がり、厚手の上着は手放せなかった。
ショートコートのポケットに手を入れた家泉は、人の流れに沿って歩く。今日と明日は休みのため、時間はまだたくさんあった。気晴らしに街をぶらぶらと散策する。夜になっても飲食店やカフェは賑わっているようで、ガラス越しに見える明るい店内は楽しげに食事をする客でいっぱいだった。
「そういえば、お腹すいたな」
腕時計を見れば夜の7時はとっくに過ぎている。昼に軽くパンを食べてからは何も口にしていないことを思い出すと、急激に空腹感を覚えた。
「この付近で入れそうな店は……ん?あそこにいるのは」
周囲を見渡していた家泉の視界の中に、見覚えのある姿が入ってきた。
(あれって、間違いないよな)
地下鉄に続く階段の入口にイリヤが立っていたのだ。
職場で見る事務服ではなく、ふわりとした淡いベージュのワンピースに、ロングブーツを履いている。スラリとしているイリヤによく似合った服装で、周りの人間たちにも違和感無く溶け込んでいた。
イリヤは、家泉が近くにいることには気がついていないらしく、手持ちのバッグからスマホを取り出して画面で何かを確認している。
何をしているのか知りたくなった家泉は、思い切って声をかけてみることにした。近付いて名前を呼ぶ。
「イリヤさん」
「ひゃっ!」
びっくりした顔のイリヤが家泉を見た。
「えっ、家泉さん?なんで?ここに?」
「髪を切ったその帰りに何かごはん食べようかと思っていたら、イリヤさんが見えたから声をかけたんだけど……だめでした?」
「いっいえ!ダメではないです」
「だったら、いいけど」
「というか逆に良かった、です」
「え?」
今度は家泉が聞き返す番だった。
「どうして」
「わたし、スマホを買いに来たんですけど、地下街はあまり行ったことがなくて、アプリを見ても場所がよくわからないんです。誰かに訊こうと思っていたので家泉さんが声をかけてくれて助かりました」
「地下街?」
「はい、この階段を降りた先にあります」
イリヤが指差した方向に家泉が視線を動かす。地下鉄の入り口と思っていたものは、地下街への通路だったらしい。
「おれ、ここは地下鉄だと思ってた」
「地下街と地下鉄は同じ入り口なんです」
「へえー」
「あの、それで家泉さん。よかったら、わたしとお店を探してくれませんか?」
「おれと?でも、おれも地下街には行ったことないんです。だから道案内はできないかも」
「道案内をお願いしようとは思ってなくて。ただ、その、地下街をひとりで歩くのは緊張するので……もしも迷惑じゃなかったら」
最後の方は声がだんだんと小さくなっていったので、家泉は聞き取れなかったが、イリヤが困っていることはわかったので、すぐに首肯した。
「わかりました。おれでよかったら一緒に行きましょう」
「本当ですか?ありがとうございます」
家泉の返事にぱっと表情が明るくなったイリヤは、階段へと一歩踏み出した。
2人で階段を降りていたが、家泉が振り返ってイリヤを見る。
「そうだ。今は別に仕事中じゃないんで敬語とか要らないですよ」
「いいんですか?」
「うん。いいよ」
イリヤは戸惑った表情をしたが、少し考えた後で心を決めたらしく、頷いて返事をした。
「では、敬語を使わずにお話してみま……話をしてみるわ」
階段を降り、100メートルほど進んだ先に地下街はあった。天井にはライトが付いているせいか、予想していた以上に街全体が明るい。一見すると、大きな通路を挟んで左右に店が並んでいるためシンプルな街並みに見えるが、路地にも似た小さな道が所々に設けてあり、見た目以上に複雑な構造になっていることがうかがえる。
「思ったより明るいんだな」
天井を見上げて思ったことを口にした家泉に、イリヤも上を見た。
「この照明は吸血鬼に影響が無いように作ってあるらしいの。わたしたちは太陽以外の強い光にも弱いから」
「へえ、初めて知った。ん?てことは、うちの病院の明かりも吸血鬼用に取り換えてあるってこと?」
「病院の蛍光灯は取り換えてありますって採用初日に総務の人が説明してくれたわ」
「いつの間に取り換えたんだろ・……おれ全然知らなかった」
それから2人は話をしながら目的のモバイルショップを探し歩いた。
「お店はここから近いの?」
「アプリのナビではもう少し先みたい」
地図アプリを頼りに探しても、店はすぐに見つかりそうもなかった。なぜならほとんどの店の外観は極端に光が苦手な吸血鬼にも配慮しているせいで、薄暗い雰囲気のところが多いのだ。よほど街に慣れていないと、目当ての店を通り過ぎてしまうだろう。
通りかかる店の看板を注意深く1つずつ確認して進んでいたが、それでも途中で曲がり角を間違えてしまい、30分以上かかってようやくショップが見つかった。イリヤと家泉は共に店内に入ったが、家泉が商品をキョロキョロと見ている間に、イリヤは本体を購入して戻ってきた。
「買い物が終わったわ。行きましょ」
「もう?他には見なくていいの?」
「大丈夫」
「じゃあ、出ようか」
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