3 / 6
第3話 娘は父親の真実を知った。
しおりを挟む
「ほ、本当ですか?」
「そうなのです」
王立学園の寮で暮らす私に王妃である伯母様から王宮の私室へ来るように呼び出された。
そして1ヶ月前に勇者であるお父様が王国を捨て、剣姫のカリーナさんと共にハンブルグ聖国に向かったと聞かされたのだ。
「一体なぜお父様は?」
「知りません。妹(アントネット)を悲しませ、国を捨てるなぞ所詮は貧乏貴族ですね。
恩知らずが」
王妃である伯母は吐き捨てる様に言った。
養子で公爵家に入ったお父様。
確かにお父様の実家は地方の男爵家だが世界を救った勇者にあんまりな言い方だ。
「マリア、お前は違います。高貴なるタリスカー公爵家の血を引いてますからね」
慌ててフォローする伯母、だが自分の実家を(高貴)と言う馬鹿な貴族意識だけは決して忘れないんだ。
「お父様の実家は?」
気掛かりなのはお父様の実家、お父様と2回しか行った事がない。(母は来なかった)
だが優しいお祖父様とおばあ様の治める美しい男爵領は楽しい記憶だ。
「ハンブルグ聖国に併合されました」
「そうなんですか?」
「あんな辺境の田舎領、惜しくもありません、こちらからくれてやりますとも」
強がりだ。
本当は王国に逆らった見せしめの為血祭りに上げたかった筈だ。
しかし遠方なのでろくに兵が出せないのだろう。
ハンブルグ聖国がバックに着いたのなら尚更だ。
「それで私を呼んだ訳をお聞かせ下さい」
下らない愚痴に付き合う気は無い。
寮から直接王宮に呼び出したんだ。
私が母と直接触されたら何かと不味いのだろう。
「マリア、ロワンドを連れ戻しなさい」
「連れ戻す?」
このババア...いや伯母様、勇者であるお父様を呼び捨てだと?
「今なら罪を不問にするとでも言えば、喜んで帰って来るでしょう」
「はあ...」
こいつ馬鹿だ。
伯爵令嬢で剣姫のカリーナさんと亡命したのに娘の私が行ってホイホイ帰って来ると思っているのか?
「それが叶わぬなら賢者ハリスを連れ帰りなさい」
「ハリス様を?」
なんでハリス様を連れ帰るになるのだ?
賢者ハリス様はハンブルグ聖国の重鎮、今や国の中枢に位置する立場だ。
私ごときが行ってどうなると?
「マリア、貴女は我が妹アントネット譲りの美貌が有ります。
靡かない男等いないはず」
「はあ...」
馬鹿もここまで行けば呆れるしかない。
私はまだ12歳だ。
賢者ハリス様は確か26歳、色気も無い小娘が行ってどうこうできる訳が無いだろう。
それに私は2年前王宮で賢者ハリス様に御会いした事がある。
その時感じたのだ。
ハリス様は恐らく....女性だ。
漂う雰囲気、お父様を見つめる愛とおしそうな目、同じ女だから分かる。
賢者ハリス様はお父様を愛していると。
「どうしました?」
考え込む私にババア(王妃)が小首を傾げる。
あの時一緒に王宮で会った筈なのに気づかなかったのか?
「畏まりました、では1度実家に戻り旅の準備を」
長く話していると頭が痛くなる。
とにかくこの場を早く去ろう。
「その必要はありません、このまま行くのです」
「え?」
なんとまあ無茶な事を、寮から着の身着のまま来ている私にそのまま旅立てと?
実家に戻り母と会う事がそんなに不味いのだろうか。
「せめて1度寮に戻り私物だけでも」
「仕方ありませんね、1度だけですよ。
明日にでも出発なさい」
溜め息を吐きながら了承するババア。
良かった、お父様との思い出の品や宝物は全て寮の自室に持ち込んである。
「ありがとうございます」
胸糞悪いが頭を下げて王宮を後にした。
「なにこれ...」
寮の自室に戻った私は部屋の惨状に絶句する。
中はメチャメチャに荒らされ、お父様の実家から贈られた宝石類が全て奪い去られていた。
価値の無いと判断した指輪やネックレスが床に散乱している。
それはお父様が旅の途中で買い求めてくれた物。
どちらかといえば残された物の方が私には宝物だった。
「手紙が...」
しかし破り捨てられたお父様からの手紙に心が痛む。
旅の途中で私を気遣い書かれた手紙にこんな真似をするなんて。
その場に崩れ落ち泣きじゃくってしまった。
「ん?」
残された私物を鞄に詰めていると部屋の外に人の気配が、確認しなくても分かる。
王国の連中だ。
身内の私まで見張るとは本当に腐った奴等だ。
私の部屋を荒らしたのもこいつらだろう。
「さて、どうするかな」
外の奴等は私までハンブルグ聖国に亡命しないために見張るのが役目だ。
これでは自由に身動きが取れない。
「おや?」
机に置かれていた手紙に気付く。
今朝は無かったので私が不在の時間に届いた物だろう。
それより手紙から僅かな魔力を感じる。
常人には分からないだろう。
しかし魔術が人一倍優れている私には確かに分かった。
「これは...」
手紙は封を切られ中を見られた後があった。
中は王立学園の成績表だ。
一見は...
「エクストラ解除」
手紙に最高位の解除魔術を施すと表面に書かれた文字が動き出す。
本来書かれていた内容に戻り出した。
「え?」
書かれた内容に思わず声が。
しかし大きな声は出せない。
外の奴等に気づかれては厄介だ。
手紙はお父様からの物とカリーナさんの物、そして聖女ケリー様と賢者ハリス様の4通だった。
お父様の手紙には今回の事に対するお詫び、そして私の幸せを祈る内容で細やかな心使いが私の心を満たした。
(お父様....)
余り顔を会わす事が無かった親子だけどこんなに愛されていたんだ。
熱い涙が頬を伝った。
次はカリーナさんの手紙を...
(なんですって!)
あらかじめ自分に消音の呪文をしていて良かった。
そうで無かったら口から大声が発っせられていただろう。
母が不義を...
内容は母がヌークと長年に渡って不倫関係にある事。
屋敷の連中は全て知りながらお父様に黙っていた事。
そもそもお父様と母の結婚そのものが王国によって仕組まれていた等が書かれていた。
ヌーク、騎士団長を勤めるだけあって剣の腕は立つ。
いつもお父様の不在時屋敷に入り浸っていた男。
イヤらしい笑みをいつも浮かべ貴族の醜聞に何度も出て来ていた。
何度も離婚を繰り返し今は独身。
母に何度も言った。
お父様の不在時にヌークを家に上げるのは止めてと。
聞き入れて貰え無かった。
だから私は王立学園の寮に入ったんだ。
(あんな奴は母じゃない。単なる色欲の獣だ)
カリーナさん手紙を読み終えそう思った。
(次はケリー様の手紙と)
ケリー様の手紙はお父様と運命の再会を果たせましたとか、
お父様の離婚はハンブルグ聖教会で認められホッとした等、世界最大の聖教会の教皇と思えない内容だった。
それだけケリー様はお父様が好きと言う事か。
ケリー様の世間の評価と解離を感じた。
(次はハリス様ね)
ハリス様の手紙は、勇者の処遇を知った世界中の国々がバンサロン王国に魔王討伐の報奨金や魔物討伐の報酬の支払を全て止める事を決めたと書かれていた。
報奨金は一旦全てハンブルグ聖教会を通じて支払れるからお父様とカリーナさんの2人分を止められたら王国は大打撃だ。
(成る程...)
これで納得した。
『お父様を連れ戻せ、賢者ハリス様を連れて来い』
全て金の為か...
ん?
ハリス様の手紙の最後に決意されましたらお使い下さいと書かれている。
これは...
裏側に書かれていたのは魔方陣。
一目で分かった、これは転移の魔方陣。
行き先はハンブルグ聖国。
転移の魔方陣に掛かる魔力は膨大、私の全ての魔力でも足りない。
それを手紙の裏側に蓄え、更に擬装の魔術まで。
底知れぬハリス様の実力、いやハンブルグ聖国の実力に驚く。
「つまり私を逃がしてくれるのね」
消音の魔術が切れて言葉が声になり口から出るが構わない。
ハンブルグ聖国はバンサロン王国と一戦を交えるつもりだ。
その為に私を王国から逃がそうと...
お父様は知らないだろう。
そんな事になると分かっていたら亡命まではしなかった筈だ。
「カリーナさん、ありがとう」
亡命の手引きをしたのは多分カリーナさん。
彼女は心底お父様を愛していたから。
あれほどの美貌で結婚もせずお父様の近くに居る事を選んだのだから。
「ケリー様、ハリス様、本当にありがとう」
穢れた血を引く私の為に...
「さようなら!!」
魔方陣を発動させる。
眩い光が私を包んだ。
「糞!」
「やめろ!」
異変に気づいた見張りが部屋の扉を蹴破り中に入って来たがもう遅い。
私の身体はもう実態を失っている。
「戦場で会いましょう!」
視界から消え行く見張りに叫んだ。
「そうなのです」
王立学園の寮で暮らす私に王妃である伯母様から王宮の私室へ来るように呼び出された。
そして1ヶ月前に勇者であるお父様が王国を捨て、剣姫のカリーナさんと共にハンブルグ聖国に向かったと聞かされたのだ。
「一体なぜお父様は?」
「知りません。妹(アントネット)を悲しませ、国を捨てるなぞ所詮は貧乏貴族ですね。
恩知らずが」
王妃である伯母は吐き捨てる様に言った。
養子で公爵家に入ったお父様。
確かにお父様の実家は地方の男爵家だが世界を救った勇者にあんまりな言い方だ。
「マリア、お前は違います。高貴なるタリスカー公爵家の血を引いてますからね」
慌ててフォローする伯母、だが自分の実家を(高貴)と言う馬鹿な貴族意識だけは決して忘れないんだ。
「お父様の実家は?」
気掛かりなのはお父様の実家、お父様と2回しか行った事がない。(母は来なかった)
だが優しいお祖父様とおばあ様の治める美しい男爵領は楽しい記憶だ。
「ハンブルグ聖国に併合されました」
「そうなんですか?」
「あんな辺境の田舎領、惜しくもありません、こちらからくれてやりますとも」
強がりだ。
本当は王国に逆らった見せしめの為血祭りに上げたかった筈だ。
しかし遠方なのでろくに兵が出せないのだろう。
ハンブルグ聖国がバックに着いたのなら尚更だ。
「それで私を呼んだ訳をお聞かせ下さい」
下らない愚痴に付き合う気は無い。
寮から直接王宮に呼び出したんだ。
私が母と直接触されたら何かと不味いのだろう。
「マリア、ロワンドを連れ戻しなさい」
「連れ戻す?」
このババア...いや伯母様、勇者であるお父様を呼び捨てだと?
「今なら罪を不問にするとでも言えば、喜んで帰って来るでしょう」
「はあ...」
こいつ馬鹿だ。
伯爵令嬢で剣姫のカリーナさんと亡命したのに娘の私が行ってホイホイ帰って来ると思っているのか?
「それが叶わぬなら賢者ハリスを連れ帰りなさい」
「ハリス様を?」
なんでハリス様を連れ帰るになるのだ?
賢者ハリス様はハンブルグ聖国の重鎮、今や国の中枢に位置する立場だ。
私ごときが行ってどうなると?
「マリア、貴女は我が妹アントネット譲りの美貌が有ります。
靡かない男等いないはず」
「はあ...」
馬鹿もここまで行けば呆れるしかない。
私はまだ12歳だ。
賢者ハリス様は確か26歳、色気も無い小娘が行ってどうこうできる訳が無いだろう。
それに私は2年前王宮で賢者ハリス様に御会いした事がある。
その時感じたのだ。
ハリス様は恐らく....女性だ。
漂う雰囲気、お父様を見つめる愛とおしそうな目、同じ女だから分かる。
賢者ハリス様はお父様を愛していると。
「どうしました?」
考え込む私にババア(王妃)が小首を傾げる。
あの時一緒に王宮で会った筈なのに気づかなかったのか?
「畏まりました、では1度実家に戻り旅の準備を」
長く話していると頭が痛くなる。
とにかくこの場を早く去ろう。
「その必要はありません、このまま行くのです」
「え?」
なんとまあ無茶な事を、寮から着の身着のまま来ている私にそのまま旅立てと?
実家に戻り母と会う事がそんなに不味いのだろうか。
「せめて1度寮に戻り私物だけでも」
「仕方ありませんね、1度だけですよ。
明日にでも出発なさい」
溜め息を吐きながら了承するババア。
良かった、お父様との思い出の品や宝物は全て寮の自室に持ち込んである。
「ありがとうございます」
胸糞悪いが頭を下げて王宮を後にした。
「なにこれ...」
寮の自室に戻った私は部屋の惨状に絶句する。
中はメチャメチャに荒らされ、お父様の実家から贈られた宝石類が全て奪い去られていた。
価値の無いと判断した指輪やネックレスが床に散乱している。
それはお父様が旅の途中で買い求めてくれた物。
どちらかといえば残された物の方が私には宝物だった。
「手紙が...」
しかし破り捨てられたお父様からの手紙に心が痛む。
旅の途中で私を気遣い書かれた手紙にこんな真似をするなんて。
その場に崩れ落ち泣きじゃくってしまった。
「ん?」
残された私物を鞄に詰めていると部屋の外に人の気配が、確認しなくても分かる。
王国の連中だ。
身内の私まで見張るとは本当に腐った奴等だ。
私の部屋を荒らしたのもこいつらだろう。
「さて、どうするかな」
外の奴等は私までハンブルグ聖国に亡命しないために見張るのが役目だ。
これでは自由に身動きが取れない。
「おや?」
机に置かれていた手紙に気付く。
今朝は無かったので私が不在の時間に届いた物だろう。
それより手紙から僅かな魔力を感じる。
常人には分からないだろう。
しかし魔術が人一倍優れている私には確かに分かった。
「これは...」
手紙は封を切られ中を見られた後があった。
中は王立学園の成績表だ。
一見は...
「エクストラ解除」
手紙に最高位の解除魔術を施すと表面に書かれた文字が動き出す。
本来書かれていた内容に戻り出した。
「え?」
書かれた内容に思わず声が。
しかし大きな声は出せない。
外の奴等に気づかれては厄介だ。
手紙はお父様からの物とカリーナさんの物、そして聖女ケリー様と賢者ハリス様の4通だった。
お父様の手紙には今回の事に対するお詫び、そして私の幸せを祈る内容で細やかな心使いが私の心を満たした。
(お父様....)
余り顔を会わす事が無かった親子だけどこんなに愛されていたんだ。
熱い涙が頬を伝った。
次はカリーナさんの手紙を...
(なんですって!)
あらかじめ自分に消音の呪文をしていて良かった。
そうで無かったら口から大声が発っせられていただろう。
母が不義を...
内容は母がヌークと長年に渡って不倫関係にある事。
屋敷の連中は全て知りながらお父様に黙っていた事。
そもそもお父様と母の結婚そのものが王国によって仕組まれていた等が書かれていた。
ヌーク、騎士団長を勤めるだけあって剣の腕は立つ。
いつもお父様の不在時屋敷に入り浸っていた男。
イヤらしい笑みをいつも浮かべ貴族の醜聞に何度も出て来ていた。
何度も離婚を繰り返し今は独身。
母に何度も言った。
お父様の不在時にヌークを家に上げるのは止めてと。
聞き入れて貰え無かった。
だから私は王立学園の寮に入ったんだ。
(あんな奴は母じゃない。単なる色欲の獣だ)
カリーナさん手紙を読み終えそう思った。
(次はケリー様の手紙と)
ケリー様の手紙はお父様と運命の再会を果たせましたとか、
お父様の離婚はハンブルグ聖教会で認められホッとした等、世界最大の聖教会の教皇と思えない内容だった。
それだけケリー様はお父様が好きと言う事か。
ケリー様の世間の評価と解離を感じた。
(次はハリス様ね)
ハリス様の手紙は、勇者の処遇を知った世界中の国々がバンサロン王国に魔王討伐の報奨金や魔物討伐の報酬の支払を全て止める事を決めたと書かれていた。
報奨金は一旦全てハンブルグ聖教会を通じて支払れるからお父様とカリーナさんの2人分を止められたら王国は大打撃だ。
(成る程...)
これで納得した。
『お父様を連れ戻せ、賢者ハリス様を連れて来い』
全て金の為か...
ん?
ハリス様の手紙の最後に決意されましたらお使い下さいと書かれている。
これは...
裏側に書かれていたのは魔方陣。
一目で分かった、これは転移の魔方陣。
行き先はハンブルグ聖国。
転移の魔方陣に掛かる魔力は膨大、私の全ての魔力でも足りない。
それを手紙の裏側に蓄え、更に擬装の魔術まで。
底知れぬハリス様の実力、いやハンブルグ聖国の実力に驚く。
「つまり私を逃がしてくれるのね」
消音の魔術が切れて言葉が声になり口から出るが構わない。
ハンブルグ聖国はバンサロン王国と一戦を交えるつもりだ。
その為に私を王国から逃がそうと...
お父様は知らないだろう。
そんな事になると分かっていたら亡命まではしなかった筈だ。
「カリーナさん、ありがとう」
亡命の手引きをしたのは多分カリーナさん。
彼女は心底お父様を愛していたから。
あれほどの美貌で結婚もせずお父様の近くに居る事を選んだのだから。
「ケリー様、ハリス様、本当にありがとう」
穢れた血を引く私の為に...
「さようなら!!」
魔方陣を発動させる。
眩い光が私を包んだ。
「糞!」
「やめろ!」
異変に気づいた見張りが部屋の扉を蹴破り中に入って来たがもう遅い。
私の身体はもう実態を失っている。
「戦場で会いましょう!」
視界から消え行く見張りに叫んだ。
1
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる