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クリスマスケーキのように甘い12月
12月26日(金)23:54
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ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい。
マジでどうしよう。今でも、ドキドキが止まらなくて、涙が目に溜まっている状態で、もう、放心状態。
しかも、今日で、アルコール摂取3日目……。あー、太っちゃうかも。顔も鏡で確認したけど、何か恋のパワーかしんないけど、顔が浮腫んでいなかった。
今日は、会社の忘年会というより、編集部の忘年会が仕事帰りにあって、あのクリスマスパーティーの翌日だから、自由参加で、編集部の全員が全員、集まっているわけでもなかったけど、藤堂さんがくるから、と百地さんも参加しにきた。もちろん私も参加してきた。
けど、ちょっと気まずい。
うちの編集部には、鬼頭巡に好感度を持っている人達がいるから。
酔っ払った藤堂さんを初めて見たなあ。目がとろーんとしていて、いつもと違う雰囲気だった。
藤堂さんは雪崩れ込んで、なんかちょっと項垂れていた。
あのー、先程の「忘年会だが場所を弁えて慎みたまえ」とキリッとしていっていた人とは、同一人物には見えないんですけど。
そのあと、クリスマスの残り香があったのか、藤堂さんがグイグイ話しかけてきて、周りの編集部の人達は、どんちゃん騒ぎをしていたのね。だから、実質、精神的に二人きりな状態になって、いつもの藤堂さんとの距離がめちゃくちゃ近くて、アルコールのせいで余計に、私の顔は赤くなっていたんだと、思う。
だから、その……、良い雰囲気になって、藤堂さんは、どんどん顔を近づけてきて、最終的にはキスができるぐらいの顔の距離の近さになって……。
え? この時の私、口、臭くなかった?! 大丈夫?! と思いつつも、私は藤堂さんに、「藤堂さん、お酒に酔いすぎですよ。いつもの藤堂さんらしくありません! 周りを見てくださいってば!」というと、藤堂さんは今まで見たこともないはにゃんとした、デレた顔をしつつも、色気があって、「いつもの俺らしくしないようにしているのは、篠田だろ……」と言いながら、私の唇にキスをしてこようとした。
唇が触れそうになる寸前に、私も良いが覚めて、顔を逸らして、弱気な声で、か細く、精一杯の声で、「今の曖昧な関係でそういうことをするのは、いや、です……」といって、「あ、ごめんなさいっ! 酔い覚ましに外の空気を吸いに行ってきますっ!」と立ち上がって、藤堂さんを放置して、店の外に5分間だけ出て、クリスマスが終わっても撤去していないイルミネーションを、ボケーっと眺めていた。
そのあとは百地さんに呼び出されて戻ったけど、藤堂さんの顔は、少し赤くて唇も充血したかのように赤く、目も潤んでいた。すごく色っぽかった。
忘年会代のお金を払って、その日の夜は久しぶりにタクシーを呼んだんだけど、タクシーに乗ろうとしたら、藤堂さんが、「来年もよろしくな」と腕を掴んでいってきて、私は、照れて俯いて、「はい……」と答えたまま、タクシーに乗り込んだ。
未だにこの放心状態から解放されないでいる。
マジでどうしよう。今でも、ドキドキが止まらなくて、涙が目に溜まっている状態で、もう、放心状態。
しかも、今日で、アルコール摂取3日目……。あー、太っちゃうかも。顔も鏡で確認したけど、何か恋のパワーかしんないけど、顔が浮腫んでいなかった。
今日は、会社の忘年会というより、編集部の忘年会が仕事帰りにあって、あのクリスマスパーティーの翌日だから、自由参加で、編集部の全員が全員、集まっているわけでもなかったけど、藤堂さんがくるから、と百地さんも参加しにきた。もちろん私も参加してきた。
けど、ちょっと気まずい。
うちの編集部には、鬼頭巡に好感度を持っている人達がいるから。
酔っ払った藤堂さんを初めて見たなあ。目がとろーんとしていて、いつもと違う雰囲気だった。
藤堂さんは雪崩れ込んで、なんかちょっと項垂れていた。
あのー、先程の「忘年会だが場所を弁えて慎みたまえ」とキリッとしていっていた人とは、同一人物には見えないんですけど。
そのあと、クリスマスの残り香があったのか、藤堂さんがグイグイ話しかけてきて、周りの編集部の人達は、どんちゃん騒ぎをしていたのね。だから、実質、精神的に二人きりな状態になって、いつもの藤堂さんとの距離がめちゃくちゃ近くて、アルコールのせいで余計に、私の顔は赤くなっていたんだと、思う。
だから、その……、良い雰囲気になって、藤堂さんは、どんどん顔を近づけてきて、最終的にはキスができるぐらいの顔の距離の近さになって……。
え? この時の私、口、臭くなかった?! 大丈夫?! と思いつつも、私は藤堂さんに、「藤堂さん、お酒に酔いすぎですよ。いつもの藤堂さんらしくありません! 周りを見てくださいってば!」というと、藤堂さんは今まで見たこともないはにゃんとした、デレた顔をしつつも、色気があって、「いつもの俺らしくしないようにしているのは、篠田だろ……」と言いながら、私の唇にキスをしてこようとした。
唇が触れそうになる寸前に、私も良いが覚めて、顔を逸らして、弱気な声で、か細く、精一杯の声で、「今の曖昧な関係でそういうことをするのは、いや、です……」といって、「あ、ごめんなさいっ! 酔い覚ましに外の空気を吸いに行ってきますっ!」と立ち上がって、藤堂さんを放置して、店の外に5分間だけ出て、クリスマスが終わっても撤去していないイルミネーションを、ボケーっと眺めていた。
そのあとは百地さんに呼び出されて戻ったけど、藤堂さんの顔は、少し赤くて唇も充血したかのように赤く、目も潤んでいた。すごく色っぽかった。
忘年会代のお金を払って、その日の夜は久しぶりにタクシーを呼んだんだけど、タクシーに乗ろうとしたら、藤堂さんが、「来年もよろしくな」と腕を掴んでいってきて、私は、照れて俯いて、「はい……」と答えたまま、タクシーに乗り込んだ。
未だにこの放心状態から解放されないでいる。
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