クラス転移で召喚された虐められている私。新しい仲間とざまぁしちゃうかも?

チレム

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新たなる国アガネスト帝国

4,うへぇ、いきなりお金持ちですか……

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「女神様じゃあないなら……姫様だ!頭にティアラが描かれているし、姫様だ!」

「「「おぉ!!!!!」」」

「……という事はあの二人は姫を守る騎士か?」

「た、確かに、馬や、馬車が描かれている!」

「「「おぉ!!!!!」」」

も、もう何なの?!

この人達、頭もやられちゃったのかな??治してあるはずなのに…

「ん”ん”っ!あ~、まぁ、お前らを侮っていたことを謝罪しよう。こっちに来てくれ金を渡そう……」

「私達が言うのもあれだけど、そんな金貨を500枚もそうホイホイと渡してもいいの?」

「本当は行けないが、お前らはこれからはこちらについて貰うんだ。お前らが居たらそっち系の依頼でそうそう負ける事は無いだろう。だから、その為の金だと思えば安いもんだ。」

「へ~、まぁ、仕事を貰えるならいいのだけれど。……ちなみに、裏で盾になって貰っている貴族達は、何処の階級なの?」

「公爵家が一つ、侯爵家が2つ、子爵家が4つだ。」

「結構居るのね……」

わお。

本で読んだことある階級だな。

「まぁ貴族達が貴族を殺せやら、情報を……やら色々言ってくるんでな。一つの貴族ばかりやると怪しまれてしまうからな。」

「ふーん……」

……というか、私!スキルだからって言い過ぎだよ~こんなのが素だと思われていたらどうしよう……うぅぅ……

「少なくとも、貴方達はとりあえず今の所は敵対しないでくれるのかしら?」
 
「とりあえずわな……」

「じゃあ、スキル切っていいかしら?」

「スキル?勝手にしろ。」

私は、切り替えを切って、普通の自分に戻る。

「リリー、ルルー、さっきのはやり過ぎだよぉぉ……治せなかったらどうしようかと思ったよ……」

私は2人の肩を持って前後にぶんぶん揺らす。

「あうあうあうあう…ごめんなさい。姉様。私、姉様の役に立てるのが嬉しくって……」

「あうあうあうあう…お姉ちゃんと一緒に戦えるんだって思ったらつい……」

「うぅぅ、スキルを使っていたとしても、あんな事私が2人に言うなんて……ごめんなさい……」

「「大丈夫(です)(だよ)!」」

「ありがとう……」

そんな会話を聞いていたおじ様と黒マントの人は、呆然としてる。

「お、おい。」

「は、はい!」

「お前ら、なんのスキルを使ってたんだ?」

「え、えと【切り替え】って言うスキルでその場に合わせて人格が少々変わっちゃうんです。でも、使わないと舐められるから……ごめんなさい……」

うぅぅ……やってしまった。後になって後悔する私。

「って事は今のが嬢ちゃんの素なのか?」

「は、はい……」

「……仕事は、やれるのか?」

「あ、そこら辺は大丈夫です!仕事は、ちゃんとします!【切り替え】のおかげで演技も出来ます!」

「……分かった。ほら、これが約束の金だ。」


そう言われて前に出されたのは手さげサイズの袋に入った金貨達……

 多分、これ本で読んだことのある感じだよね……下の貨幣もあるはず出し……
 私は、その中から3枚出して他は空間魔法に入れる。

「この、3枚を細く両替をお願いしたいのですが……」

「あ、あぁ。それは良いが。今のは空間魔法か?」

「え?はい……そうですけど……何か変な事しましたか?」

「空間魔法自体ちょっと珍しい位だが、ほんとお前何者なんだ?」

「な、何者と言われましても……今はまだ信用に値する人物じゃあ無いって事で……」

「……まぁ、良いだろう。」

おじ様……いや、おじさんかな?おじさんは、理解してくれたみたい。

すると、黒マントの人は小銭を持ってきてもらった。

「ほら、これが小銭だ。」

「ありがとうございます…………あの、ちょっと質問いいですか?」

「ん?何だ?」

「そ、その……私、この国の貨幣が分からなくて……」

「え?!……まぁ、お前らなら有り得る…のか?……」

 恥ずかしい……私は、異界から来たから分からなくて、2人も奴隷だったし、お金よりも物々交換が周流な村だったらしいし……

「……これが一番低い小銅貨。これが5枚あつまると銅貨1枚。この銅貨が5枚集まると小銀貨1枚。小銀貨が5枚集まると、銀貨1枚。銀貨が5枚集まると、小金貨1枚。……こっからややこしくなる。小金貨が10枚集まると金貨1枚。金貨が10枚集まると、大金貨が1枚。大金貨が100枚集まると、聖金貨1枚。」

「ややこしくないじゃないですか……」

「そうか?他のものは大抵悩むぞ。そこまで軽く言うなら問題だ。さっきの500枚の金貨。あれの貨幣を大きくすると?」

「大金貨50枚。」

「早っ!?」

まぁ、学生でしたからね。割り算をすれば簡単だよ……

「ちなみに、ジュースとか、串肉の値段っていくらなんですか?」

「……物によるが、大抵小銅貨1~2枚だ。」

……という事は小銅貨が1枚200円位なのかな?ちょっと高い……

「銅貨は、何が買えますか?」

「そうだな……銅貨が2枚程で1人が宿屋に行ける。」

銅貨1枚2000円?4000円でホテルに泊まれる……ん~安いかな?

「小銀貨は?」

「……3枚程で木製や、ちょっと安めの家具がだいたい買える。」

小銀貨1枚2万……この調子じゃ5枚ずつ大きくなるやつは、日本で言う小銭の2倍の物って考えよう……

「銀貨……」

「家畜が買えるか?」

じゅうまん……

「小金貨」

「平民の家なら7枚程で買える。」

ひゃくまん……

「き、金貨……」

「金貨18枚程度で男爵あたりの貴族の屋敷が買える。」

いっせんまん……

……あれ?私なんか凄い金額手に入れてない?

……え?

「冗談?」

「いいや、まったく……」

「……」

「……」

「……」

「……まぁ、俺らの仕事を考えてみろ。人1人殺すだけで、事によれば10枚やら20枚やら簡単に作れる。長期調査ならば金貨5枚が毎週入る。まぁ、500枚は1年あればゆうに超えれるから安心しな。」

案内してくれた男の人が言う。

「……いや、私は、おじさんの心配をしてるんです。こんな簡単にホイホイ渡しちゃいけない金額をどうして?」

「そんなの、この金はあいつの自前だし、舐め腐ってたあいつが悪い。俺らには支障はない。」

「そ、そうですか……」

…………よかった……のかな?

何についての安心かは、言わないけど、とりあえず良かった……

「さて、お前らの名前を聞こうか?」

「「「あ!」」」

 忘れてた!

「ええと、名前……は、言いませんがナナと呼んでください。」

「え~姉ねが名前言わないなら私もルルーって呼んでねー。」

「では、私もリリーと。」

ホッ、

空気読んでくれたみたい。ありがとう。

 っと言う意思を込めて、サイドにいる2人の頭を撫でる。

「あ~、その名前本名じゃ無かったんだな。お前らの関係は?」

「姉妹。」

「即答だな。ちなみに順番は?」

「私が一番上で、その次にリリー、ルルーです……」

「ほぉう……」

「ちなみに、貴方達は教えてくれませんか?」

「ん?あぁ……俺はカルド。裏世界の仕事は、主に情報屋だな。依頼主から来た依頼をお前らに提供。または、情報を回収し、それを売る。だから、秘密にする事と、しない事は前もって言ってもらわないと、知らんぞ?」

「俺はカイル。主に潜入作業(意味深)を担当している。お前らの動きを見るに俺と同じ仕事を共にするかもしれん。よろしくな。」


フムフム

カルドさんがおじ様で、カイルさんが黒マントの人です。

「……そういえばお前らフード取ったらどうだ?フードない時に合って顔が分からないんじゃ大変だぞ。」

「……おぅ。」

「……分かりました。」

「姉ね?」

「姉様?」

私とカイルは、一斉にフードを取り、顔を見せる。

「「ッ?!」」

ずくんっ……

……かっこいい……



…………
……

……え?何今のは?

 カイルは、黒髪のサラサラなショートヘアでツリ目の赤い瞳が私を見てる。肌は白く細い、でも、何処か頼りがいがある感じで……

あ、あうぅぅ……

左寄りの真ん中辺りがキュウってする……

何かな?この気持ち……

「「姉ね(様)!!」」
「カイル!!」


はっ!

私は、2人の声に気付く。

「ごめんなさい……2人とも、フード取ってもいいよ。」

その声に2人はフードを取ると目の前の2人が驚く。

「お前ら本当に姉妹か?そこのサイドの双子は姉妹とわかるが……」

「コクコク」

あ~、確かに共通な所って無いもんな……

「姉妹です。何がなんでも。義理ですが……」

「姉ね!」

「姉様!」

2人はサイドから私に抱き着いてきた。

……大丈夫だよ。私がちゃんと守るから。


「いや~そうだよなぁ……違いすぎるもんな~。」


そんなこんな話をし終わり、これからどうするかの話をする。

「お前ら、何処に住むんだ?」

「そうですね~皆さんはどうしてるんですか?」

「大半は、俺ら……そう言えばお前らに俺らのグループの名を教えてなかったな。
んん”……ようこそ《シャドウクロー》へ。新入りくん。君達は、我々に何を求む?」

「何も?あえて言うなら仕事?」

「……そうはっきり言わないでくれ。この言葉を言うのが決まりなんだ。」

「では、安定した収入?」

「……まぁ、良いか。」

結局何を言いたかったんだろうか?
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