クラス転移で召喚された虐められている私。新しい仲間とざまぁしちゃうかも?

チレム

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アガネスト帝国王立魔法学園

22,お弁当の中身と誰かの視点

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それから2時間。

私達女子は、文学、武学、淑女学から選べる。

だいたいの貴族令嬢は、淑女学。

 高位貴族の中で次期世代の国を支える仕事をする者は文学。

 辺境に住んでいたり、騎士科の家で産まれたものは、武学。


 もちろん私達(特にリアと私)は、余裕なので全部入れてる。

 普通は、1時間おきに変えられるが2時間続けてやる人がほとんど。

 でも、今日私達は1時間ずつに文学と淑女学をやった。


 元クラスメイト達は、ほとんどが武学で少し文学を入れてるらしい。

はぁ……めんどくさい。

全部を入れてる私達にとっては必ず被る。


 今日は、淑女学では裁縫。文学では、歴史を学んだ。

 たまたま文学には初日だからか、あいつらは居なくて助かった。


「……えっと、じゃぁカイルの所行ってくるね。」

「行ってらっしゃい。」

「「またね~」」


私は、何となくわかるカイルの場所に向かう。

 カイルも私の方に動いているのか直ぐに合流した。

 お姉ちゃんの話だと、お姉ちゃんの加護の力で愛が深いほど出来ることが増えるらしい。


「お疲れ様、カイル。」

「あぁ。何処で食べる?」

「この前の木陰とかどうかな?」

「あ~良いな。今日のお昼は何だ?」

「ふふっ…昨日食べたハンバーグを小さくしたミニハンバーグとほうれん草って言う野菜のおひたし、甘めとしよっぱめの2種類の卵焼きとサラダにご飯だよ。」

「おぉ~!美味そうだな!早く食べてぇ……」

 お弁当の中身を言った瞬間に嬉しそうに目をキラキラさせるのが可愛くてつい笑ってしまう。

「じゃあ、早く食べるために早めに行こうか。」

「おう。」


 私達は、少し早歩きで歩いていてたまたま聞こえていた女の子に気付かなかった。

ーーーーーーーーー

「……ご飯?」

(え?今ご飯って聞こえなかった?それに美味しそうな日本の料理の名前まで………どういう事?……まさか奈々葉が居るの?でも、今のは奈々葉じゃなかった……?)

私は急いで皆が居る食堂に向かった。
    

「ねぇ!皆聞いて!」

「「「「「「「「?」」」」」」」」


 私が走りながらみんなのところに行くと、この国の王子と綺麗な双子に綺麗な人が一緒に居た。


「はーはーはーはー……」

「ちょっと落ち着きなよ。どうしたの?」


私は、息切れを治すと改めて言った。


「聞いて!あのね!私御手洗の帰りに食堂に戻ってこようとしたのよ!その帰りにたまたま聞いちゃったの!」

「「「「「「「何を?」」」」」」」

「『昨日食べたハンバーグを小さくしたミニハンバーグとほうれん草って言う野菜のおひたし、甘めとしよっぱめの2種類の卵焼きとサラダにご飯だよ。』って!」

「「「「「「「「はっ?!」」」」」」」」

「「「!!」」」(リリー、ルルー、リア)

「?」(殿下)

「絶対に日本の料理だよねっ?!」

「あぁ!一体誰がそれを言ってたんだ!?」

「もしかして、奈々葉?!」

「「「「!!」」」」(殿下、リリー、ルルー、リア)

「ううん!違かったの!さっき、殿下と挨拶していた時にその子達と来た綺麗な白銀の女の子と黒髪のイケメンの男の子!」

「もう、誰でもいい!美味い料理を食べる為なら勇者の権力を使って俺らの飯作らせようぜ!」

「まじかっ!殿下、何か知っていませんか?!」

「……えっ、はぁっ!?………………ゴホンっ……さっきから何を言っているんだ?その2人は私の専属護衛だ。日本とは何だ?」

「そうだよ~?姉ねの事を誰と間違ってるのかな~?まさか勇者様達って失礼な人達?」

「そうかもしれませんね……姉様の事をそんな事に使わせるなんて……どんだけ、殺されたいのか……」

「うん……勇者様方って噂と違わなくてガッカリ。人に何でも任せて、同い年や、下の者にあり無を言わせずに命令をするなんて……」


「「「「「「「「「「ッ!?」」」」」」」」」


何?!

 殿下以外の綺麗な人達が凄く冷たい、冷めた目で見てくる……

怖い……


「止めなさい。ナナ嬢が聞いたら怒られると思うよ?」

「「「うっ!」」」


直ぐに止めるあの3人。

ふぅ……助かった。殿下に感謝だね……


「一体なんなんだよっ!別にいいじゃねぇかよ!」

「そうよ!私達は、勇者よ!この世界を救ってあげるのだから、1人ぐらいのちょっとしたご飯を毎日作ってもらうなんていいじゃない!」


「「「あ”ん?」」」


「「ひっ!」」

「っと言うか、その奈々葉って言う子も逃げ出して正解ね。こんな人達の中に一緒に居るなんて……」

「ホントですよ~姉ねのような方なら尚更です!」

「えぇ……ほんと可哀想……」

……そりゃ助けたかったけど、あのいじめっ子達に叶うわけないじゃん……それにご飯美味しいし。

「君達、そんなに言ってやるな。そう思ったとしても言わないのが筋だよ。ただ、勇者様方もあの物言いはナナ嬢に対して失礼な物言いだったので、許してほしい。」


「「「「「「「「すいません……」」」」」」」」


「うん、わかって貰えたようでよかったよ。」

 私達は、心の中でそのナナ嬢のご飯をどうやったら食べれるかしか無かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は、カイルとお弁当を広げ一緒に食事をする。

「うっまっ!やっぱ、ナナの料理は世界一だわ」

「大袈裟だな~と言いたい所だけどこの世界だとそれに近いかもしれないね。」

「直ぐにナナに追いついてみせるからなっ!」

「うん!ありがとう。」
  
そして私は、はっとした。

 最近ステータスを確認してなかったけど、今の自分はどうなってるの?

カイルとの差はどれぐらいなの?


「ねぇ、カイル。ステータスをお互い見せ合わない?ほら、今後の方針も決まるでしょ?」

「もぐもぐもぐもぐ…………ごくん……そうだな。」


「「ステータス」」


ステータス

如月奈々葉(きさらぎ ななは)      (15)  Lv78

職業   

 学生    暗殺者   仮侯爵家の長女  アガネスト帝国第2王子の護衛  カイルの恋人

種族    神子になりそうな者

HP 761809/761809  MP  1002795/1002799

スキル

料理   徒歩   洗う   祈り    闇隠れ   隠密  協力  体術            魅了  ショット  闇魔法      空間魔法        言語理解
妄想  切り替え  変化   愛の力  神魔法(仮)

称号

始まりの神の加護     大地神の加護   恋愛神の加護
地母神の加護        暗黒神の加護     光の神の加護
武神の加護       豊穣神の加護    綺麗にするもの    植物を生やすもの      思いのままに    解放者    聖なる姉   聖なる主人    シャドウクローの新人    暗殺者  転生者の助け人  神子になりそうな者  カイルの恋人


従魔

神獣    モナ   


仲間

・リリカ  人間  (14)

・ルルカ  人間  (14)

・ルーデリア・ネ・グラントス 転生者&人間 (15)

従者

・シン       人間   (16)

・ネルト   人間   (14)

・トリス   人間   (16)

・ハルミ  人間    (15)



ステータス

カイル      (15)  Lv29

職業     学生   暗殺者   商人

種族    人間

HP10329/10329           MP10014/10014     

スキル

暗殺術  体術   炎魔法   闇魔法   演技  愛の力

称号

シャドウクローの暗殺者   凄腕暗殺者   
奈々葉をこよなく愛する者
王立魔法学院に通うもの   奈々葉の恋人
始まりの神の加護     大地神の加護   恋愛神の加護
地母神の加護        暗黒神の加護     光の神の加護
武神の加護       遊戯神の加護    



「「……」」


はいっ?!すごい変わってるんですが?!

神子とは?!まず神子とは?! 



神子・・・神になる前の状態。神より限りなく弱いが、神に足を踏み入れている。神子状態が終わると卵状態になり、孵化すると神になる。


お、おう……

すごいなぁ……


……(放置しよう)

  
 あ、でもカイルとの恋人になっているって言うのは幸せが溢れるな~

「なぁ、ナナ。すごい加護がいっぱい着いているんだが……?」 

「それは、私の家族達だよ?加護のおかげかすごいステータスが上がりやすくなるから。……私も召喚されて1ヶ月もしないでこれよ?」

「すげぇな。」

「うん。だから一緒に神になろうね。(ニコッ)」

「っ~~//////」 

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