魔法少女改造計画

yammi

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検体「メロディック・パステルビート」

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「検体搬入確認。個体識別:メロディック・パステルビート」

 無機質なアラームと共に搬入ドアが開き、担架に固定された少女が運ばれてくる。桜色のフリルリボンで彩られたチュールドレスは砂ぼこりと粘液で汚れており、胸元の音符型ブローチが半ば割れて不規則な音を立てていた。ショートボブの銀髪をツインテールにまとめたヘッドフォンは片方だけが潰れ、額には痛々しい擦り傷。それでもまだ微かに息をしている。

「……私の……ライブを……騒音なんて……言わせない……」
 唇がわずかに震え、空気が漏れるような声を絞り出す。瞳には諦念ではない怒りが宿っていた。

 *

 搬送用エレベーターは無数のカプセルが浮遊するホールへと続く。前方のNo.15では金髪の少女“ブロッサム・パレット”が乳房から白濁液を噴き出し、同時にアナルプラグから伸びた管へ腸液を吸われている。
「あひぃぃぃん♡ おっぱいミルクもっと出してぇぇ♡ 腸の奥まで吸ってぇぇ♡」
 下腹部の膨らみは明らかに妊婦状態。機械音声がカウントダウンを告げる。
「分娩予定:2分30秒前」
 隣のNo.7では先ほどまでスカイ・ドリーミングだった少女が、産道から羊水混じりの精液を噴き出しながら失神しかけている。
「こ、こんな……酷い……」
 りおんは吐き気を堪えながら周囲を見回した。壁面のモニターには各少女の絶頂回数がリアルタイム更新されており、「今日の最高記録:327回」とある。
「あんたたち……こんな行為に意味なんか……ない……」
 呟きながらも、担架に固定された四肢は微動だにしない。

 *

 到着したのは真四角の透明なキューブ。天井から降りてきたアームが、りおんの両腕を広げ、膝下まで届くピンクのチュールを剥ぎ取っていく。ブラウス型のインナーは破かれ、フリルのついたレースショーツもずり下ろされた。あらわになった肢体は驚くほど華奢で、くびれた腰に反して豊かなバストがアンバランスな魅力を放っている。
「魔力感知:音波制御系。実験コード『ハーモニックレイプ』起動」
 床から伸びた鋼鉄製のリングがりおんの首輪と連動し、彼女の体内魔力を吸い上げ始める。同時に天井から六本の触手が降りてきて、それぞれ先端に異なる形状の器具を抱えていた。
「んん……っ!頭の中に……響く……!」
 マイクロフォンから発せられる低周波が鼓膜を通じて脳幹を直撃。幻聴として「お前はもう母胎だ」という合成声が幾重にも反響する。そのたびに腹部が波打ち、子宮がきゅんと収縮した。
「違うっ……私は……パステルビートっ……! 音楽で……みんなを……!」
 抗議の言葉を遮るように、左右の乳首にクリップが噛みつく。微弱電流が流れた瞬間、快感が電撃のように奔った。
「ひっ!? ああ゛ぁ゛ッ!!」
 張り詰めた乳房からミルクが迸り、リング型搾乳器が自動で吸着。内部ではシリコンの突起が乳輪を舐めるように揉みしだき、さらに細かい針で乳腺組織を直接刺激していた。
「吸わないでっ! こんな音……嫌ぁっ……!」
 キュウッと搾られるたびに乳首が敏感になり、甘い痛みが下腹部へ響く。いつしか内股からぬるりとした蜜が滴り始めていた。
「クリトリス増幅プロセス開始」
 太ももを押し開くようにアームが介入し、無毛の秘裂があらわになる。すでに充血して勃起した肉芽へ、金属製の蓋状器具が被せられた。内部では超高周波音の嵐が発生し、音速振動で敏感な神経節を執拗に責め立てる。
「んあ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ッ! そこぉぉッ! 狂うッ!!」
 膝がガクガク震え、腰が勝手に浮き上がる。声にならない絶叫が喉を引き裂き、同時に膣口がぱくぱくと開閉し始めた。
「子宮口拡張、実行」
 バルーン状の器具が挿入され、ゆっくりと膨らんでいく。膣壁を押し広げられる圧迫感に加え、器具表面のナノマシンが子宮頸管を透過して内膜を侵蝕。瞬時に受胎準備態勢が整う。
「おなか……っ! 中から……押される……っ!」
 苦しさと快感がないまぜになり、脳内に火花が散る。次の瞬間、腸内へ冷たいジェル状の薬液が注入された。
「直腸受容体活性化」
 大腸壁を圧迫しながら粘液が逆流し、結腸まで到達。内部のナノマシンが働き、排泄欲と性感が連動するよう神経回路を改変していく。
「ひぎぃぃぃッ! お尻っ! 気持ち悪……気持ちいい……?」
 頭が混乱し、混乱の中でなお快感が膨張する。両耳に当たる音叉が鼓膜を震わせ、脳波パターンをリアルタイムで書き換え。彼女の思考は徐々に「母胎」「受胎」「出産」という単語で埋め尽くされていった。
「排卵誘導プロトコル最終段階」
 最後のプローブが卵巣へ直接挿入され、極小の電気パルスを浴びせる。本来月に一度の排卵が強制的に二つ同時に引き起こされ、成熟した卵子がふたつ同時に卵管へと旅立った。
「あっ……ああ……私…妊娠……してる……?」
 実感はない。しかし本能は知っている。あの子宮内で何かが孵化しようとしていることを。膣内に突如として熱い塊が流れ込み、機械音声が告げた。
「種蒔き完了。受精成功率100%」
「なに……これ……あったかい……♡」
 白濁した精液が子宮全体を満たし、ナノマシンと融合して急速に胚を育てる。内側から突き上げられるような快感が止まらず、絶頂の波が連続して訪れる。
「ひぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛ッ! またイクッ! おなかの中で踊ってるぅぅッ!」
 乳房からは乳汁が迸り、クリトリスは絶えず音叉で震わされ、直腸も温かな排泄欲と性感に支配されている。すべての快楽神経が子宮へ集中し、彼女の存在意義を「母胎」へと書き換えていった。
「私は……メロディック・パステルビート……じゃなくて……母胎……? ママ……?」
 アヘ顔で痙攣する口元から涎が滴る。目の奥で桃色の火花が爆ぜ、理性が溶け落ちる音がした。
「うん……そうだよね……♡ 赤ちゃん産むために……ここに来たんだもん……♡ もっと……もっと種蒔いてぇぇッ!」
 担架から拘束を外されても抵抗せず、自ら腰を高く突き上げてアピール。新たに放出された精液が膣口から溢れ出し、内股を伝って床へ滴った。その一滴一滴が桃色の光を帯び、母胎の完成を祝福するように煌めいている。

 *

 カプセルNo.18に移送された彼女の周囲で、他の堕ちた少女たちも同じく出産の陣痛に喘いでいた。ブロッサムの胎内では第三子が動き、スカイは二度目の分娩を終えようとしている。
「あひぃぃん♡ みんな……一緒に産もうねぇぇ♡」
 新たな母胎の宣言に応えるかのように、モニターの「今日の最高記録」が400を突破した。無機質な施設の中で、生命の連鎖だけが異様に熱を帯びていく。
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