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第21話:誕生日パーティー4
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罠に嵌ってくれたグレースは、ウェディングドレスでパーティーに参加した以上、途中で引くことができなかった。
新しいドレスに着替えるだけでも時間がかかるし、このまま尻尾を巻いて帰るわけにもいかない。婚約者であるグレースの居場所は、不運なことに主役のレオン殿下の隣と決まっている。
よって、会場中から冷たい視線を浴びながら、グレースは私たちの方に近づいてきた。
「どう考えても場違いな服装よ、グレース。どうしてそんなドレスで誕生日パーティーに参加したのかしら」
罠にかけた本人に煽られ、グレースの表情はピキピキと音が鳴るようにぎこちない。
「そ、そう? ダーリンと婚約するのは私だもの。ちょっと気が急いちゃったかな」
「焦りすぎね。階段で転ばないように気を付けて」
一見、とても親切な言葉に聞こえるが、これは物理的に転ぶことを心配しているわけではない。人生という階段から突き落とすから気を付けてね、という宣戦布告である。
そのことに気づいているグレースは苦笑いを浮かべるが、目は笑っていなかった。その苛立ちが感じ取れる瞳に、私はあえて目線を放り込んでいる。
厳格なローズレイ家らしく、険しい表情を浮かべて。
見つめ合う私たちの間にバチバチと火花が飛び散っている気がするが、ここはあくまでレオン殿下の誕生日パーティーだ。必要以上にグレースと言い合い、祝い事を壊すつもりはない。
しかし、嘘の情報で踊らされ、赤っ恥をかいたグレースが引き下がるわけもなかった。
「どう? 次の男は見つかった?」
私を陥れるために、平気で会場を凍らせる一言を言い放つ。
「ウォルトン家ではマナーも教えてもらえないのね。王妃教育で覚えることが多そうだわ。大変だと思うけれど、頑張ってね」
わざわざ挑発に乗る必要もないので、私は冷静に受け流す。思ってもないことを口にできるのは、グレースの運命が手に取るようにわかるからだ。
婚約者になって初めて参加するパーティーで大失態したとなれば、王妃教育はグッと厳しくなる。このまま情けない姿が増えてくれば、王妃不適合と認定され、婚約者の座から自動的に落ちるだろう。
今はウォルトン家が有利な立場にいることを認める。でも、王妃という地位は甘くない。
何とか私に恥をかかせようと必死のグレースは、レオン殿下の腕に抱きつく。
「ダーリンがいてくれれば、厳しい王妃教育でも乗り越えられるわ。私たちの愛の力でね。ね、ダーリン?」
「………」
人前でも気にすることなく甘えるグレースに対して、レオン殿下は沈黙したまま、少し険しい表情を浮かべた。
婚約者の特権と言わんばかりのグレースの行動に、さすがに私もイラッとしている。今日の主役を巻き込んでいるため、悪く言うこともできない……はずだった。
「次期王妃のグレースを支える立場になるなんて、レオン殿下も大変ね。もっと高貴な方だと思っていたわ」
悪役令嬢を誓う私が引くことはない。すでに騙しドレスまで用意して、グレースの立場を悪くさせているのだし、優等生でいる必要はないのだ。
そして、これは会場にいる貴族たちへのメッセージでもあった。
一般的に、国王を支えるために王妃が存在する。この二人の立場が入れ替わっているような発言をすることで、正当な王位継承者が蔑まれ、何者かに国が乗っ取られた状態を表していた。
国王様の容態を知らなくても、聡い者なら気づいてくれるはず。
ただし、レオン殿下の地位はグレースよりも低いのですね、とも解釈できるので、誕生日パーティーの主役に対して言う言葉ではない。
ニンマリとした笑顔を浮かべるグレースみたいに、レオン殿下を侮辱したと思う人もいるだろう。
「私たちは互いに支え合いながら生きていくの。こういう風に手を取り合ってね」
わざわざレオン殿下と恋人繋ぎをしたグレースは、見せつけるように仲良しアピールをしてくる。
しかし、好き勝手暴走するグレースに嫌気でも差したのか、レオン殿下はすぐに手をほどいた。
「離れてくれ」
レオン殿下がゆっくりと落ち着いた声を放った時、ようやく私は気づく。彼の様子がおかしいことに。
そういえば、グレースに抱き着かれてから、険しい表情をしていたわね。単純に嫌なのかと思っていたけれど、元々レオン殿下はそういう感情を表に出さないわ。レディーファーストが存在する貴族社会で、女性に見せる顔ではないもの。
ロジリーが言っていたのは、こういうことだったのね。自分の感情を必死に抑えこんでいるように見えるわ。
「うふふふ。本当にダーリンはつれないのね。早く私を受け入れちゃえば楽なのに」
不敵な笑みを浮かべる余裕たっぷりのグレースを見れば、彼女が何かしたのは間違いない。ただ、レオン殿下は食べ物や飲み物を口にしていないし、多くの人がそれを目撃していた。
それなのに、どうしてレオン殿下だけが影響を受けているのか、まったくわからない。魔法を使ったようには思えず、毒を盛ったわけでもない……。
いや、今は考えるよりも先に、レオン殿下に助け舟を出すべきだ。思っている以上にツラそうだし、このまま放っておくわけにもいかない。
「ささやかだけれど、誕生日プレゼントに花を送っておいたわ。気休めにはなると思うの」
「えー? 花だけなんて、随分とちっぽけな贈り物ね。元婚約者が手抜きのプレゼントなんて、ダーリンもガッカリ――」
「花の寿命は短い。せっかくだから、見させてもらおう」
「ちょ、ちょっと、ダーリン!? 主役が席を離れてどうするのよ。まさか、こんな女に未練でもあるの? ずっと不仲だったくせに」
グレースに送ったものではないし、私たちの関係を理解してもらおうとも思わない。不仲だと思われたとしても、ちゃんと心は繋がっている。
だからこそ、立ち去るレオン殿下が心配で仕方がなかった。助け舟を出した身だけれど、パーティーから主役が離れる意味を知らないほど、彼は馬鹿ではない。
パーティー会場の出口にゆっくりと歩くレオン殿下の背中を見送っていると、周囲の貴族たちも驚きを隠せず、ざわつき始めている。
「どうされたのかしら。レオン殿下の様子が変よ」
「無理もないだろ。心配してくれる謙虚な元婚約者と違い、現婚約者は傲慢で自分勝手だからな」
「王妃の器を持たない婚約者……か。本当にレオン殿下はこの婚約を望んでいるのかねー」
貴族たちから向けられる眼差しを見る限り、私の意図が伝わった者も多いと思う。こんな場所でローズレイ家が敵意を表すということは、大きな意味合いを持つ。
レオン殿下の誕生日パーティーを壊したことは後ろめたい気持ちだが、王族の未来がかかっている以上、贅沢なことは言えない。
運命の本会議まで、あと半月しかないんだ。この場に居る貴族たちがローズレイ家を信頼してくれるのなら、ウォルトン家に反発して、少しでも多くの時間を作ってほしい。そうすれば、後はこっちで何とかする。
断罪するのは、ローズレイ家の仕事だから。
周囲の貴族たちから冷たい視線を浴びるグレースは、怒りに満ちた表情でキッと睨みつけてきた。
「主役を追い出すなんて、どういう神経してるの?」
「自分の服装と周りを見てから言ってもらえる? 残念だけれど、今のグレースは厚かましい聖女にしか映らないわよ」
「なっ!? 誰が厚かましい聖女よ! どう見ても可憐な乙女でしょ!?」
「ごめんなさい。出しゃばり聖女の間違いだったわね」
グレースが顔を真っ赤にして怒り始めたので、どうやら禁句だったみたいだ。ギャーギャーと大きな声で話してくるため、手が付けられそうにない。
「いいこと? 今は私が婚約者なの! 普通はもっと敬うべきでしょ!?」
「そうね。今は、グレースが婚約者ね」
だから、まずはグレースを婚約者の座から引きずり下ろし、レオン殿下を助け出さなければならない。ウォルトン家の悪事を暴くのは、後からでもできることだ。
よって、決して敬うべき対象などではない。
「忘れているようだから、もう一度警告しておくわね。必ずグレースの罪を裁きに戻って来るわ。覚悟しておくことね」
二週間前に婚約破棄された夜会と同じように宣戦布告して、私は誕生日パーティーの会場を後にするだった。
新しいドレスに着替えるだけでも時間がかかるし、このまま尻尾を巻いて帰るわけにもいかない。婚約者であるグレースの居場所は、不運なことに主役のレオン殿下の隣と決まっている。
よって、会場中から冷たい視線を浴びながら、グレースは私たちの方に近づいてきた。
「どう考えても場違いな服装よ、グレース。どうしてそんなドレスで誕生日パーティーに参加したのかしら」
罠にかけた本人に煽られ、グレースの表情はピキピキと音が鳴るようにぎこちない。
「そ、そう? ダーリンと婚約するのは私だもの。ちょっと気が急いちゃったかな」
「焦りすぎね。階段で転ばないように気を付けて」
一見、とても親切な言葉に聞こえるが、これは物理的に転ぶことを心配しているわけではない。人生という階段から突き落とすから気を付けてね、という宣戦布告である。
そのことに気づいているグレースは苦笑いを浮かべるが、目は笑っていなかった。その苛立ちが感じ取れる瞳に、私はあえて目線を放り込んでいる。
厳格なローズレイ家らしく、険しい表情を浮かべて。
見つめ合う私たちの間にバチバチと火花が飛び散っている気がするが、ここはあくまでレオン殿下の誕生日パーティーだ。必要以上にグレースと言い合い、祝い事を壊すつもりはない。
しかし、嘘の情報で踊らされ、赤っ恥をかいたグレースが引き下がるわけもなかった。
「どう? 次の男は見つかった?」
私を陥れるために、平気で会場を凍らせる一言を言い放つ。
「ウォルトン家ではマナーも教えてもらえないのね。王妃教育で覚えることが多そうだわ。大変だと思うけれど、頑張ってね」
わざわざ挑発に乗る必要もないので、私は冷静に受け流す。思ってもないことを口にできるのは、グレースの運命が手に取るようにわかるからだ。
婚約者になって初めて参加するパーティーで大失態したとなれば、王妃教育はグッと厳しくなる。このまま情けない姿が増えてくれば、王妃不適合と認定され、婚約者の座から自動的に落ちるだろう。
今はウォルトン家が有利な立場にいることを認める。でも、王妃という地位は甘くない。
何とか私に恥をかかせようと必死のグレースは、レオン殿下の腕に抱きつく。
「ダーリンがいてくれれば、厳しい王妃教育でも乗り越えられるわ。私たちの愛の力でね。ね、ダーリン?」
「………」
人前でも気にすることなく甘えるグレースに対して、レオン殿下は沈黙したまま、少し険しい表情を浮かべた。
婚約者の特権と言わんばかりのグレースの行動に、さすがに私もイラッとしている。今日の主役を巻き込んでいるため、悪く言うこともできない……はずだった。
「次期王妃のグレースを支える立場になるなんて、レオン殿下も大変ね。もっと高貴な方だと思っていたわ」
悪役令嬢を誓う私が引くことはない。すでに騙しドレスまで用意して、グレースの立場を悪くさせているのだし、優等生でいる必要はないのだ。
そして、これは会場にいる貴族たちへのメッセージでもあった。
一般的に、国王を支えるために王妃が存在する。この二人の立場が入れ替わっているような発言をすることで、正当な王位継承者が蔑まれ、何者かに国が乗っ取られた状態を表していた。
国王様の容態を知らなくても、聡い者なら気づいてくれるはず。
ただし、レオン殿下の地位はグレースよりも低いのですね、とも解釈できるので、誕生日パーティーの主役に対して言う言葉ではない。
ニンマリとした笑顔を浮かべるグレースみたいに、レオン殿下を侮辱したと思う人もいるだろう。
「私たちは互いに支え合いながら生きていくの。こういう風に手を取り合ってね」
わざわざレオン殿下と恋人繋ぎをしたグレースは、見せつけるように仲良しアピールをしてくる。
しかし、好き勝手暴走するグレースに嫌気でも差したのか、レオン殿下はすぐに手をほどいた。
「離れてくれ」
レオン殿下がゆっくりと落ち着いた声を放った時、ようやく私は気づく。彼の様子がおかしいことに。
そういえば、グレースに抱き着かれてから、険しい表情をしていたわね。単純に嫌なのかと思っていたけれど、元々レオン殿下はそういう感情を表に出さないわ。レディーファーストが存在する貴族社会で、女性に見せる顔ではないもの。
ロジリーが言っていたのは、こういうことだったのね。自分の感情を必死に抑えこんでいるように見えるわ。
「うふふふ。本当にダーリンはつれないのね。早く私を受け入れちゃえば楽なのに」
不敵な笑みを浮かべる余裕たっぷりのグレースを見れば、彼女が何かしたのは間違いない。ただ、レオン殿下は食べ物や飲み物を口にしていないし、多くの人がそれを目撃していた。
それなのに、どうしてレオン殿下だけが影響を受けているのか、まったくわからない。魔法を使ったようには思えず、毒を盛ったわけでもない……。
いや、今は考えるよりも先に、レオン殿下に助け舟を出すべきだ。思っている以上にツラそうだし、このまま放っておくわけにもいかない。
「ささやかだけれど、誕生日プレゼントに花を送っておいたわ。気休めにはなると思うの」
「えー? 花だけなんて、随分とちっぽけな贈り物ね。元婚約者が手抜きのプレゼントなんて、ダーリンもガッカリ――」
「花の寿命は短い。せっかくだから、見させてもらおう」
「ちょ、ちょっと、ダーリン!? 主役が席を離れてどうするのよ。まさか、こんな女に未練でもあるの? ずっと不仲だったくせに」
グレースに送ったものではないし、私たちの関係を理解してもらおうとも思わない。不仲だと思われたとしても、ちゃんと心は繋がっている。
だからこそ、立ち去るレオン殿下が心配で仕方がなかった。助け舟を出した身だけれど、パーティーから主役が離れる意味を知らないほど、彼は馬鹿ではない。
パーティー会場の出口にゆっくりと歩くレオン殿下の背中を見送っていると、周囲の貴族たちも驚きを隠せず、ざわつき始めている。
「どうされたのかしら。レオン殿下の様子が変よ」
「無理もないだろ。心配してくれる謙虚な元婚約者と違い、現婚約者は傲慢で自分勝手だからな」
「王妃の器を持たない婚約者……か。本当にレオン殿下はこの婚約を望んでいるのかねー」
貴族たちから向けられる眼差しを見る限り、私の意図が伝わった者も多いと思う。こんな場所でローズレイ家が敵意を表すということは、大きな意味合いを持つ。
レオン殿下の誕生日パーティーを壊したことは後ろめたい気持ちだが、王族の未来がかかっている以上、贅沢なことは言えない。
運命の本会議まで、あと半月しかないんだ。この場に居る貴族たちがローズレイ家を信頼してくれるのなら、ウォルトン家に反発して、少しでも多くの時間を作ってほしい。そうすれば、後はこっちで何とかする。
断罪するのは、ローズレイ家の仕事だから。
周囲の貴族たちから冷たい視線を浴びるグレースは、怒りに満ちた表情でキッと睨みつけてきた。
「主役を追い出すなんて、どういう神経してるの?」
「自分の服装と周りを見てから言ってもらえる? 残念だけれど、今のグレースは厚かましい聖女にしか映らないわよ」
「なっ!? 誰が厚かましい聖女よ! どう見ても可憐な乙女でしょ!?」
「ごめんなさい。出しゃばり聖女の間違いだったわね」
グレースが顔を真っ赤にして怒り始めたので、どうやら禁句だったみたいだ。ギャーギャーと大きな声で話してくるため、手が付けられそうにない。
「いいこと? 今は私が婚約者なの! 普通はもっと敬うべきでしょ!?」
「そうね。今は、グレースが婚約者ね」
だから、まずはグレースを婚約者の座から引きずり下ろし、レオン殿下を助け出さなければならない。ウォルトン家の悪事を暴くのは、後からでもできることだ。
よって、決して敬うべき対象などではない。
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