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第43話
しおりを挟むチラリと後ろの男を見る。
女を背負いながら私のスピードについてくるとは…なかなかやる。
もう少し本気を出してみるか?
この男の実力を試してみたい。魔法使いが職業のハンター…か。
ルークは足元に力を込めてスピードをあげる。
さぁ…人一人背負って我に付いてこれるか?
しばらくして後ろを振り返る。
が、カイトの姿はない。
…さすがに少しいじめすぎたか。
と、正面に振り向くとカイトが少し先に見えた。
「なっ?!」
「どうしたんだ?急に止まって…びっくりした」
この男…やるな。
こいつならあれもやれるかもしれぬ。
「何でもない。さ、城はもうすぐじゃ。いくぞ」
「はい!」
「さ、ここじゃ」
「おかえりなさいませ。ルーク様」
「で、でけぇ・・・・・・・」
城の入口の門に到着したみたいだが、城がまだ遠い遠いとろこに見える。
ここからだとまだかかるか…。
サクラ結構疲れてきてるみたいだから早く行こう。
「そう心配せずともすぐじゃ」
「え?」
ルークが手を広げると、カイトとサクラの身が光に包まれた。
カイトはまぶしく目を閉じた。
なんだ?
転送魔法?しかし、詠唱なしにこんなこと…!?
しばらくして、目を閉じた瞼から光が感じられなくなった。
ゆっくりと目を開けると広い応接間に立っていた。
「こ、ここは?」
「我の城の中じゃ」
ルークは高価そうな大きな椅子に座って、メイドが出したお茶を飲んでいた。
「どうして、詠唱なしで魔法が使えるんですか?」
「…」
お茶を飲む手を下ろし、メイドに渡す。
「詠唱せずに魔法を使える者は選ばれた者のみしか使えぬ。ここは、魔法発祥の国じゃ。ここの上層部はみな詠唱なしで魔法は使えるぞ?」
「な?!」
詠唱なしで魔法が使える?
そんなこと出来るのか?いや、この目で見た…出来るのは間違いない。
時間のかかる上級魔法も詠唱なしで使えるようになったら…。
「お、俺も詠唱なしで出来るようになりますか?」
カイトのその言葉にルークはフッと微笑む。
「それはお主次第じゃな」
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