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番外編
発熱 sideアル
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リクエストを出してくださった方が読んだと感想をくださるのですが、リクエストを出したのがバレると嫌な方がいるかもしれないと思ってそちらも公開していません。個人的に読ませていただいてます!ありがとうございます!
熱を出して看病をする話のリクエストを頂きました。
詳しい指定がなかったのでソラが熱を出してアルが看病をするという話にしたいと思います。
「…くしゅん!」
寝室で寝る準備をしていたらソラのくしゃみが聞こえてきた。風呂から上がって来たようだ。
「ソラ、また髪の毛濡れたままだぞ……乾かすからこっち来い」
「ん…お皿洗い終わったらね…」
「ダメだ。風邪引くから早く来い」
「はーい……」
生活魔法じゃなくてシャワーに入って体を綺麗にする時は俺がいつも風魔法と火魔法でソラの髪を乾かしてやっているんだが、ソラは時々面倒だとか言って髪の毛を乾かさないまま行動している。
元々居た世界でも髪の毛を乾かすことがほとんどなかったらしい。綺麗な髪なのにもったいない。
口を尖らせながらやって来たソラの額に触って気が付いた。
「ソラ、熱くないか?これ…熱あるだろ」
「お風呂から上がったばっかりだからじゃない…?」
「そうか…?んー…やっぱり熱いぞ。今日は早く寝ろ」
「うん、その前にお皿洗い…」
喋り方もなんだかふわふわしている。今日は早く寝かせた方がいいな。髪の毛を乾かしてそのままソラを抱き上げてベッドに運ぶ。
「片付けは俺がやっておくから」
「僕の仕事なのに…」
「はぁ……いいから、とにかく寝てろ、な?」
「うん…早く戻って来てね…?」
「ああ」
夕飯に使った食器を洗い、寝室に向かう。
「アル…」
「まだ起きてたのか」
「寒気がして……」
「こっち来い」
「ん……」
体温の高い体を抱きしめると、ソラは俺の胸に擦り寄ってきて、すぐに寝息を立て始めた。
次の日。起きるとソラは隣でまだ眠っている。熱はまだ下がっていないようだ。
氷を魔道具から取ってきて、厚めの布でくるんで頭を冷やしてやる。
「……ぁ」
「すまん、起こしたか?」
氷を当てたことでソラが目覚めてしまった。
「…ううん……もう朝…?」
「ああ、まだ熱がある。安静にしておけ」
「うん…」
「何か食べたいものでもあるか?」
「なにか…甘いもの…食べたい…」
食べやすい果物を探してきて皮を剥き、寝室に持っていく。
「ありがとう…」
「食べられるか?」
「大丈夫……ん、おいしい…」
両手で持って少しづつ食べている。まだ額は熱く、具合は悪そうだ。
「今日は安静にな?」
「ねむくない…」
「横になってるだけでいい。俺もここにいる」
「……ぎゅうってして…」
「暑くないか?」
「暑いけど寒いから…くっついていい…?アル暑くない?」
「ああ、俺は大丈夫だ」
寒いと言っているソラを暖めるために抱きしめて、しばらくすると、眠くないと言っていたソラはすっかり眠ってしまった。
「暗い…」
「起きたか、顔色も良くなったな」
「アル、うん……寒気もなくなったみたい。ずっとそばにいてくれたの?」
「ああ」
「へへ…ありがとう」
「夕飯は食えるか?」
「うん、僕も手伝うよ」
「無理するなよ」
「はーい」
ソラの風邪はすっかり治り、それからは風呂から上がってすぐに髪を乾かしてくれと俺に頼むようになった。
熱を出して看病をする話のリクエストを頂きました。
詳しい指定がなかったのでソラが熱を出してアルが看病をするという話にしたいと思います。
「…くしゅん!」
寝室で寝る準備をしていたらソラのくしゃみが聞こえてきた。風呂から上がって来たようだ。
「ソラ、また髪の毛濡れたままだぞ……乾かすからこっち来い」
「ん…お皿洗い終わったらね…」
「ダメだ。風邪引くから早く来い」
「はーい……」
生活魔法じゃなくてシャワーに入って体を綺麗にする時は俺がいつも風魔法と火魔法でソラの髪を乾かしてやっているんだが、ソラは時々面倒だとか言って髪の毛を乾かさないまま行動している。
元々居た世界でも髪の毛を乾かすことがほとんどなかったらしい。綺麗な髪なのにもったいない。
口を尖らせながらやって来たソラの額に触って気が付いた。
「ソラ、熱くないか?これ…熱あるだろ」
「お風呂から上がったばっかりだからじゃない…?」
「そうか…?んー…やっぱり熱いぞ。今日は早く寝ろ」
「うん、その前にお皿洗い…」
喋り方もなんだかふわふわしている。今日は早く寝かせた方がいいな。髪の毛を乾かしてそのままソラを抱き上げてベッドに運ぶ。
「片付けは俺がやっておくから」
「僕の仕事なのに…」
「はぁ……いいから、とにかく寝てろ、な?」
「うん…早く戻って来てね…?」
「ああ」
夕飯に使った食器を洗い、寝室に向かう。
「アル…」
「まだ起きてたのか」
「寒気がして……」
「こっち来い」
「ん……」
体温の高い体を抱きしめると、ソラは俺の胸に擦り寄ってきて、すぐに寝息を立て始めた。
次の日。起きるとソラは隣でまだ眠っている。熱はまだ下がっていないようだ。
氷を魔道具から取ってきて、厚めの布でくるんで頭を冷やしてやる。
「……ぁ」
「すまん、起こしたか?」
氷を当てたことでソラが目覚めてしまった。
「…ううん……もう朝…?」
「ああ、まだ熱がある。安静にしておけ」
「うん…」
「何か食べたいものでもあるか?」
「なにか…甘いもの…食べたい…」
食べやすい果物を探してきて皮を剥き、寝室に持っていく。
「ありがとう…」
「食べられるか?」
「大丈夫……ん、おいしい…」
両手で持って少しづつ食べている。まだ額は熱く、具合は悪そうだ。
「今日は安静にな?」
「ねむくない…」
「横になってるだけでいい。俺もここにいる」
「……ぎゅうってして…」
「暑くないか?」
「暑いけど寒いから…くっついていい…?アル暑くない?」
「ああ、俺は大丈夫だ」
寒いと言っているソラを暖めるために抱きしめて、しばらくすると、眠くないと言っていたソラはすっかり眠ってしまった。
「暗い…」
「起きたか、顔色も良くなったな」
「アル、うん……寒気もなくなったみたい。ずっとそばにいてくれたの?」
「ああ」
「へへ…ありがとう」
「夕飯は食えるか?」
「うん、僕も手伝うよ」
「無理するなよ」
「はーい」
ソラの風邪はすっかり治り、それからは風呂から上がってすぐに髪を乾かしてくれと俺に頼むようになった。
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本当にすみません!お話に矛盾がないかチェックしたり書き足したいと思っているのですが自分の文章を読み直すのって結構きついんですね…(言い訳)
出来ればすぐ投稿します!感想ありがとうございます!m(_ _)m
更新!!!
ありがとうございます(*^^*)
めっちゃ推しです
これからも頑張ってくださ〜い!
ありがとうございます!!
これからも頑張っていきます…m(_ _)m
かわいいお話しですね!続きサクサク更新してください。楽しみにしてます!
ありがとうございますm(*_ _)m
できるだけ頑張って更新していきますのでよろしくお願いします…!