【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

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第四章 力の格差

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「おはよ。亮は早起きなんだね。」

「早起きちゃうで。智に叩き起こされたんや。俺は颯斗と一緒で朝に弱い。」

「そうなんだ。亮って関西にいたの?」

「そやな。小学生の時に転校してきた。」

「関西弁って抜けにくいってイメージだったけど、本当に全然抜けないんだね。標準語になったりしないの?」

「あんまならんなぁ。親も関西人やし、家じゃ常やからな。多分無理やろ。」

「これは偏見なんだけど、関西の人ってよく喋るイメージだったけど、亮ってあんまり喋らないよね。何で?」

「そんなもん時と場合によるやろ。面倒ごとは嫌いやから、入らんことがあるだけや。」

「もしかして俺面倒ごと?」

「まぁどっちかっていうとそやな。それと、お前のことはよう知ってるから情報にならんっていうのもある。」

「なかなか辛辣だね。」

「悪気はないんや。すまんな。」

寡黙なタイプでとっつきにくい性格かと思っていたが、そのようなことはなく、話しかければ普通にコミュニケーションはとってくれた。
ただマイペースという俺の見立ては合っていたようで、ご飯を食べ終えれば一人先に行動をし始め、廊下の方へと姿を消したので先に顔を洗いに行ったのだろう。
悪い人ではないことに安堵する。

「柚希、学校では今までどおり田中たちと一緒にいろよ。何かあれば俺のとこに来ればいいけど、急に俺についたら田中たちの尊厳がなくなって面倒なことになっから。学校が終わったら自分の家に一旦帰って、俺が後で迎えにいくから待機しとけよ。」

「え?迎えにって、どこか行くの?」

「田中がお前を迎えにくるまで、ここにいろ。バイトにも俺が送迎してやるから。今の状況じゃまだ一人になるのは危ねぇよ。片付くまで人目があったほうがいい。」

「そんなに大ごとなの?」

「柚希が思ってる以上にな。就職や進学を目前にした3年があんなに暴れてんだ。下手すれば内定取り消しもありえることだぞ。奴等も頭によぎってねぇわけじゃねぇはずだ。それでも派手にやってる。落ち着くまで最大限出来ることをしといた方がいい。」

「そういうことなら、分かった。俺、バイト予定より早く終わったりすることもあるから、連絡するのに教えてもらってもいい?」

「それもそうだな。俺が動けなかったら智とか向かわせるから、ついでに送っとくな。」

颯斗から3人分の連絡先を受け取り、俺はそれぞれに一言ずつ送って認知してもらう。
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