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最終章 人生最大の反抗
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またどれくらい走っただろうか。
空が白じんでき始めた頃、颯斗は港に入ってバイクを止めた。
そこには智くんと亮の姿があった。
「颯斗、これ鍵。」
「おう。サンキュ。」
「亀、そんなになるまで親の言いなりになるな。」
颯斗と智くんが何かのやり取りをしている中、亮が真剣な眼差しで俺を見ていた。
「親は所詮他人や。従う義理なんてない。お前がしたいようにやれ。自分を犠牲にしてまですることちゃうんやで。分かったか。」
親に命令を下されるという同じ境遇にあるからこそ、亮は真剣に俺に説いている。
同じ経験をしているからこそ、俺が間違えていると、そう教えてくれている。
「うん。今なら分かる。ごめんね、俺色んな人巻き込んでるね。」
「えぇんや。好きなだけ巻き込め。巻き込まれて構わんと思う奴が手を貸してくれてるだけや。巻き込まれたくない奴は近寄りもせんから気にすんな。俺らがサツの目からお前らを隠したる。好きなだけ遊んで来い。」
「うん。ありがとう。またお礼させて。」
「また会うた時にお前が元気になってたらそれでえぇ。せやからたくさん食ってたくさん遊んでたくさん太って来い。今にも倒れそうなお前は見とられんわ。」
「俺、そんなに酷いかな?」
「落ち着いたら鏡見てみぃ。死にそうやで。」
鏡で自分の姿を改めて見ることはしてこなかったが、亮が言っていることは何となく分かる気がする。
一番目に入る自分の腕は、今までにないほど細くなっているから。
「柚希、行くぞ。」
「うん。2人ともありがとう。」
「うん、存分に楽しんでね。」
俺は二人に見送られながら、颯斗と共にその場を去った。
その場所から、何時間もの距離を颯斗は休憩を挟みながらただ走り続けた。
朝日が完全に昇り、日差しが容赦なく肌を焼くようになった頃、颯斗は見知らぬ場所の見知らぬ家の前で止まった。
「柚希お疲れ。ついたぜ。」
ヘルメットを外した颯斗にそう言われ、俺も同様にヘルメットを外してその建物をまじまじと見る。
1階部分はシャッターが閉まっており、2回は居住スペースだろうか、ベランダが見えている。
「ここ、何?」
「俺の知り合いがやってるゲストハウス。ここで一緒に住もうぜ。俺らの行動がバレるまで。」
「ここで?ここって、どこなの?」
「ここは京都。メインの町からちょっと外れただけの場所だから、生活にも観光にも便利だぜ。」
「きょうと・・・?きょうとって、京の都?」
「そうだよ。京都府。」
俺はそう言われても、自分が京都にいる感覚がまるでなかった。
もちろん長い距離走ってきた自覚はあるし、俺が家を飛び出したのは深夜である。
現在これだけ日が高いのだから時間もそれなりに経っているのは理解できるのだが、あまりにも現実離れしている現在に、俺の思考が追いついてくれない。
空が白じんでき始めた頃、颯斗は港に入ってバイクを止めた。
そこには智くんと亮の姿があった。
「颯斗、これ鍵。」
「おう。サンキュ。」
「亀、そんなになるまで親の言いなりになるな。」
颯斗と智くんが何かのやり取りをしている中、亮が真剣な眼差しで俺を見ていた。
「親は所詮他人や。従う義理なんてない。お前がしたいようにやれ。自分を犠牲にしてまですることちゃうんやで。分かったか。」
親に命令を下されるという同じ境遇にあるからこそ、亮は真剣に俺に説いている。
同じ経験をしているからこそ、俺が間違えていると、そう教えてくれている。
「うん。今なら分かる。ごめんね、俺色んな人巻き込んでるね。」
「えぇんや。好きなだけ巻き込め。巻き込まれて構わんと思う奴が手を貸してくれてるだけや。巻き込まれたくない奴は近寄りもせんから気にすんな。俺らがサツの目からお前らを隠したる。好きなだけ遊んで来い。」
「うん。ありがとう。またお礼させて。」
「また会うた時にお前が元気になってたらそれでえぇ。せやからたくさん食ってたくさん遊んでたくさん太って来い。今にも倒れそうなお前は見とられんわ。」
「俺、そんなに酷いかな?」
「落ち着いたら鏡見てみぃ。死にそうやで。」
鏡で自分の姿を改めて見ることはしてこなかったが、亮が言っていることは何となく分かる気がする。
一番目に入る自分の腕は、今までにないほど細くなっているから。
「柚希、行くぞ。」
「うん。2人ともありがとう。」
「うん、存分に楽しんでね。」
俺は二人に見送られながら、颯斗と共にその場を去った。
その場所から、何時間もの距離を颯斗は休憩を挟みながらただ走り続けた。
朝日が完全に昇り、日差しが容赦なく肌を焼くようになった頃、颯斗は見知らぬ場所の見知らぬ家の前で止まった。
「柚希お疲れ。ついたぜ。」
ヘルメットを外した颯斗にそう言われ、俺も同様にヘルメットを外してその建物をまじまじと見る。
1階部分はシャッターが閉まっており、2回は居住スペースだろうか、ベランダが見えている。
「ここ、何?」
「俺の知り合いがやってるゲストハウス。ここで一緒に住もうぜ。俺らの行動がバレるまで。」
「ここで?ここって、どこなの?」
「ここは京都。メインの町からちょっと外れただけの場所だから、生活にも観光にも便利だぜ。」
「きょうと・・・?きょうとって、京の都?」
「そうだよ。京都府。」
俺はそう言われても、自分が京都にいる感覚がまるでなかった。
もちろん長い距離走ってきた自覚はあるし、俺が家を飛び出したのは深夜である。
現在これだけ日が高いのだから時間もそれなりに経っているのは理解できるのだが、あまりにも現実離れしている現在に、俺の思考が追いついてくれない。
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