【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

文字の大きさ
244 / 261
最終章 人生最大の反抗

244

しおりを挟む

「気づかなかった。何かそれらしきことを言ってる人がいた気はするけど、颯斗顔色に一つも出ないから。」

「逃げれるって自信があったのもあるけどな。柚希が覗こうとしたのはちょっとビビったけど。」

「だってそんなこと思いもしないから。これだけ好きなように遊んで、颯斗もここにまだ来てないって言ってたから、安心感もあって。」

俺が正直に思いを伝えると、颯斗は嬉しそうに頬を綻ばせる。

「安心してたなら良かった。柚希抱え込むのうまいからさ、不安に思ってても口に出してないだけだったらどうしようかと思った。」

「不安に思うことなんて一つもなかったよ。だって、警察に追われるどころか会いもしないんだもん。颯斗とただ同棲してるだけぐらいの感覚だった。」

「なら俺の逃亡計画は成功だな。俺と一緒に住みたくなった?」

「そんなの毎日思ってるよ。俺は颯斗と一緒に住みたい。颯斗と一緒にいたい。だから俺は両親と戦わないといけない。颯斗が俺に力をくれたから、俺はそれを勝って返さなきゃ。」

「おう。頑張れよ。じゃあ最後だしさ、思いっきり抱きつぶしていい?」

「えっ、何でそうなるの?」

「遊びに支障が出ちゃいけねぇから俺我慢してたんだよね。明日帰るだけなら良くない?」

「俺戦わないといけないのに?」

「口は動くから。柚希は声我慢しねぇと、喋れなくなるけどな。」

「鬼じゃん。」

「声我慢すればいいじゃん?」

颯斗は意地悪そうな笑みを浮かべて俺に口づけた。
俺が声を我慢できた例がないことを知っているくせに。
それでも、颯斗のキスに応えているのだから、俺も同罪だ。

奥深くを何度も何度も突き上げられ、俺は気持ちよさに涙しながら啼き乱れた。
声などやはり我慢できず、俺自身も何度も颯斗を求めた。
俺もどこかで少し不満を持っていたのかもしれない。
何度も求めてくる颯斗が当たり前だったため、俺の体はそれに慣れていたのだろう。
一度で終わってしまう行為では気づかぬうちに不満をためていたようだった。

理性を失った後のことはあまり覚えていないが、ただ颯斗を求めていたことは覚えている。
颯斗との情事をいつ終えたのかわからないが、俺たちの目が覚めたのはお昼前だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~

みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。 成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪ イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~

柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】 人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。 その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。 完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。 ところがある日。 篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。 「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」 一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。 いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。 合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)

処理中です...