2 / 261
第一章 鷹山高校
2
しおりを挟む
俺も同様に静かに待とうかと思っていたが、先に来ていた隣の席の生徒が俺の方へと手を伸ばしてきたのが視界に入った。
「なぁ、お前名前なんてーの?」
視界に入ってきた手は手招きをするようにパタパタと揺れ、俺に話しかけているのだと認識し、そちらに視線を向ける。
そこには綺麗な頭の形をした坊主頭があり、眉毛は細く釣りあがっていた。
眉毛を剃るのは校則違反だったはずだが、ネクタイを緩めて第一ボタンを開け、袖もブレザーごと捲り上げているその見た目からして校則を守るタイプの人間ではなさそうだと判断する。
「俺は亀城柚希。そっちは?」
「俺田中京介。お前どこ中?」
「朝比奈中だよ。」
「朝比奈?遠くね?」
俺の出身中学である朝比奈中学校は、この高校からは遠く、電車で片道1時間の距離にある。
流石に知らないのではないかと思ったが、俺が思っていた以上に通っていた中学は有名なのかもしれない。
地元では有名な進学校だったから。
「ちょっとね。でも俺一人暮らしさせてもらうから、家は直ぐ近くだよ。」
「マジで?金は親が出してくれんの?」
「うん。まぁお小遣い程度にはバイトするけどね。」
「めっちゃいいじゃん。俺も家出てー。」
「田中くんは?どこの中学?」
「俺は金森中。てか京介でいいよ。田中なんて苗字、どうせ被るし。」
「じゃあ遠慮なく。金森中ってこの辺なの?」
「そっか、あっちにいたなら分かんねぇか。そこの大きい橋渡ったら直ぐだぜ。てか朝比奈とか進学校だろ?何でこんなとこ選んだんだ?」
「まぁ色々?家から出たくて。」
「何、厳しいわけ?」
「そんな感じかな。」
「でも一人暮らし許してくれるぐらいだから寛大じゃねぇの?おまけに金も出してくれるし。」
「社会勉強させて欲しいってお願いしたんだ。勉強一筋だったし。」
「だからってこんな高校選ばなくたって。もっとマシなとこあっただろ。」
「ここが良かったんだよ。割と自由そうだし。」
「まぁ、自由加減で言えばそうだろうけど。お前変わった奴だな。」
「そんなこと初めて言われたよ。」
「はい、皆静かに。前を向けー。」
そう言いながら教室内に現れたのは担任であろう体育教師っぽい男の先生だった。
だから俺はそれに従って前を向き、京介も大人しくその言葉に従った。
担任は簡単な挨拶と共に、入学式の流れを説明し始めた。
「なぁ、お前名前なんてーの?」
視界に入ってきた手は手招きをするようにパタパタと揺れ、俺に話しかけているのだと認識し、そちらに視線を向ける。
そこには綺麗な頭の形をした坊主頭があり、眉毛は細く釣りあがっていた。
眉毛を剃るのは校則違反だったはずだが、ネクタイを緩めて第一ボタンを開け、袖もブレザーごと捲り上げているその見た目からして校則を守るタイプの人間ではなさそうだと判断する。
「俺は亀城柚希。そっちは?」
「俺田中京介。お前どこ中?」
「朝比奈中だよ。」
「朝比奈?遠くね?」
俺の出身中学である朝比奈中学校は、この高校からは遠く、電車で片道1時間の距離にある。
流石に知らないのではないかと思ったが、俺が思っていた以上に通っていた中学は有名なのかもしれない。
地元では有名な進学校だったから。
「ちょっとね。でも俺一人暮らしさせてもらうから、家は直ぐ近くだよ。」
「マジで?金は親が出してくれんの?」
「うん。まぁお小遣い程度にはバイトするけどね。」
「めっちゃいいじゃん。俺も家出てー。」
「田中くんは?どこの中学?」
「俺は金森中。てか京介でいいよ。田中なんて苗字、どうせ被るし。」
「じゃあ遠慮なく。金森中ってこの辺なの?」
「そっか、あっちにいたなら分かんねぇか。そこの大きい橋渡ったら直ぐだぜ。てか朝比奈とか進学校だろ?何でこんなとこ選んだんだ?」
「まぁ色々?家から出たくて。」
「何、厳しいわけ?」
「そんな感じかな。」
「でも一人暮らし許してくれるぐらいだから寛大じゃねぇの?おまけに金も出してくれるし。」
「社会勉強させて欲しいってお願いしたんだ。勉強一筋だったし。」
「だからってこんな高校選ばなくたって。もっとマシなとこあっただろ。」
「ここが良かったんだよ。割と自由そうだし。」
「まぁ、自由加減で言えばそうだろうけど。お前変わった奴だな。」
「そんなこと初めて言われたよ。」
「はい、皆静かに。前を向けー。」
そう言いながら教室内に現れたのは担任であろう体育教師っぽい男の先生だった。
だから俺はそれに従って前を向き、京介も大人しくその言葉に従った。
担任は簡単な挨拶と共に、入学式の流れを説明し始めた。
10
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる