12 / 261
第一章 鷹山高校
12
しおりを挟む
給食だった小中学校みたいに自分の席で食べなさいというものはなく、学食はないけれど購買部でパンを売っていることからそれを買いに出かけたものもいるし、クラスの分かれてしまった友達の教室に行って食べたりと、皆が様々な場所で食事を始める。
俺は京介が隣の席のためその場で食べ始めたが、弁当をあけたぐらいに多田がEクラスからやってきて人のいなくなった京介の前の席に座った。
「お前向こうにダチいるだろ。」
「昼ぐらいいいじゃん。そんなに俺を除け者にしないでよ。」
「別に除け者にしてねぇけど、逆にクラスで除け者にされんぞ。」
「俺はそういうの気にしないタイプだから。それに京介たちといるほうが楽しいし。」
「そんなことばっか言ってっからお前一部に嫌われんだよ。ヘラヘラ笑って気味悪いし。」
「酷いなぁ。」
「嫌われてたって、何で?」
俺は今朝買ってきたパンをかじりつつ二人にそう問いかける。
不思議な雰囲気をまとってはいるが、嫌われるようなタイプだとは到底思えない。
「付き合い悪ぃからだよ。すーぐ俺と遊ぶからって誘い断るし、別のクラスになってもこうやってしょっちゅう来るし、でもこんな見てくれで目に留まりやすいから周りはほっとかねぇし、京介ばっかかよ気色悪ぃって、まぁ逆恨みだよな。別に俺がそこに混じってもいいつっても俺と二人がいいとかほざきやがるからこの有様だよ。」
「何、多田って京介のこと好きなの?」
「もちろん。大好きだよ。」
「それも気色悪ぃからやめろつってんだろ。だからホモだなんて言われんだよ。」
「だって本当だから仕方ないじゃん。」
それに京介は適当にあしらっているが、目の前のやり取りに親友としてなのか恋愛としてなのかはどうも計り知れなかった。
LGBTに偏見を持っているわけではないから気にはしないが、京介は友達としてしか思っていないのは十分に分かったが、多田はいまいち本心が見えてこない。
こういうところも他の人が嫌う原因のひとつなのかもしれないと勝手に推測する。
そのとき、隣のクラスから机が数脚倒れたような派手な音が聞こえ、何やら怒鳴り声がし始めた。
俺は何事かと周囲の人たちと同じように廊下のほうへと目を向ける。
かといって隣の教室で行われている何かが見えるはずもないのだが、周囲の人も同じように廊下に視線を向けている。
俺は京介が隣の席のためその場で食べ始めたが、弁当をあけたぐらいに多田がEクラスからやってきて人のいなくなった京介の前の席に座った。
「お前向こうにダチいるだろ。」
「昼ぐらいいいじゃん。そんなに俺を除け者にしないでよ。」
「別に除け者にしてねぇけど、逆にクラスで除け者にされんぞ。」
「俺はそういうの気にしないタイプだから。それに京介たちといるほうが楽しいし。」
「そんなことばっか言ってっからお前一部に嫌われんだよ。ヘラヘラ笑って気味悪いし。」
「酷いなぁ。」
「嫌われてたって、何で?」
俺は今朝買ってきたパンをかじりつつ二人にそう問いかける。
不思議な雰囲気をまとってはいるが、嫌われるようなタイプだとは到底思えない。
「付き合い悪ぃからだよ。すーぐ俺と遊ぶからって誘い断るし、別のクラスになってもこうやってしょっちゅう来るし、でもこんな見てくれで目に留まりやすいから周りはほっとかねぇし、京介ばっかかよ気色悪ぃって、まぁ逆恨みだよな。別に俺がそこに混じってもいいつっても俺と二人がいいとかほざきやがるからこの有様だよ。」
「何、多田って京介のこと好きなの?」
「もちろん。大好きだよ。」
「それも気色悪ぃからやめろつってんだろ。だからホモだなんて言われんだよ。」
「だって本当だから仕方ないじゃん。」
それに京介は適当にあしらっているが、目の前のやり取りに親友としてなのか恋愛としてなのかはどうも計り知れなかった。
LGBTに偏見を持っているわけではないから気にはしないが、京介は友達としてしか思っていないのは十分に分かったが、多田はいまいち本心が見えてこない。
こういうところも他の人が嫌う原因のひとつなのかもしれないと勝手に推測する。
そのとき、隣のクラスから机が数脚倒れたような派手な音が聞こえ、何やら怒鳴り声がし始めた。
俺は何事かと周囲の人たちと同じように廊下のほうへと目を向ける。
かといって隣の教室で行われている何かが見えるはずもないのだが、周囲の人も同じように廊下に視線を向けている。
0
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる