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第2章
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第二章 床屋の椅子に座って
駅から少し外れた商店街の端に、その床屋はあった。曇りガラスに青と赤のサインポールが灯り、ガラス越しに見えるのは磨き込まれた理容椅子が二台、そして壁に沿うように並ぶ整髪料の瓶――クラシックな、時間の流れが少しだけ遅い空間。
結衣は、扉に手をかける前にひと呼吸置いた。手のひらがじんわり汗ばんでいる。鞄の中で小さく音を立てるのは、母が入れてくれたハンカチと折り畳みの櫛。もう、出番は少なくなるのだろう。胸の内で呟いて、扉を押す。
「いらっしゃい」
カラン、と鈴が鳴る。白いケープをたたんでいた理容師の男性が、柔らかく目尻を下げた。
「こんにちは。……予約はしていないんですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫。ちょうど空いたところだよ。新入生かな?」
「はい。中学の、陸上部に入ろうと思って」
「ほう、いいね。じゃあ、どんなふうに?」
結衣は、胸の底に溜まっていた言葉を押し上げる。
「スポーツ刈りに、してください。思いきり短く。大会前に邪魔にならないくらい……いえ、日々の練習でも邪魔にならないくらい、です」
理容師は一拍置いてから、「よし」と頷いた。
「覚悟、決まってる顔してる。椅子へどうぞ」
革張りの理容椅子に腰を下ろすと、ゆっくり背もたれが倒れ、座面が少し上がった。背筋が伸びる。鏡の中で、まだ肩に触れる自分の髪が小さく揺れた。
「最初に長さの確認。横と後ろは何ミリにする?」
理容師が引き出しからアタッチメントをいくつも取り出して見せる。数字が刻まれた黒いコーム。
「……短いほどいいです」
「じゃあ、まずは9ミリで様子を見て、そこから6ミリ、4.5ミリへ。トップを指でつまんで整える。女子のスポーツ刈りはバランスが命だからね。骨格に合わせるよ」
「お任せします」
結衣がそう言うと、理容師は薄い微笑みのまま頷いた。
ケープがふわりと肩から胸元を覆う。白い布は思ったよりも重みがあり、これから自分が「客」として整えられるのだという不思議な儀式感を生む。
理容師の手が、スプレイヤーを取り上げる。霧状の水が髪に触れ、冷たい。毛束が素直に寝て、鏡の中で輪郭がくっきりしていく。
「髪、きれいだね。手入れしてもらってたでしょう」
「母が、朝忙しいのに……編み込み、してくれてて」
「いいお母さんだ。じゃあ、今日はその“日常”と少しお別れだ。いくよ」
ブイィィィィン――。
バリカンのスイッチが入る。モーターの低い唸りが耳朶まで震わせ、結衣の心臓が同じリズムを刻む。
理容師は右手でバリカンを握り、左手で結衣の耳をやさしく折り畳むと、まずは右サイドへアタッチメントを滑らせた。
「失礼」
濡れた髪が刃に吸い込まれていく。ザザザッ、と規則的な音がして、黒い毛が帯のように持ち上がり、束になってはケープの上へ落ちた。
――落ちた。
その瞬間、結衣は自分の中で何かがほどける音を聞いた。怖さではない。名残惜しさとも少し違う。自分という輪郭を守っていた“飾り”がほどけ、もっと小さな、芯のような自分が現れてくる感覚。
「はい、耳まわり。ふむ、首が長い。似合うと思うよ」
理容師の声が、機械音に埋もれないよう穏やかに響く。バリカンが前から後ろへ、そして逆に後ろから前へ。一定のリズムで何度も往復して、細かな凹凸を慣らす。
結衣は喉の奥で小さく息を呑む。耳の裏、産毛が刃に撫でられるたびに、鳥肌が首筋を駆け上がる。
床に、髪の帯がまたひと筋、またひと筋と落ちた。水分を含んだ重たい黒が、灰色の床の上で扇形に広がる。
「左もいくね」
左側でも同じ工程が繰り返される。そのあいだじゅう、結衣は鏡の中の自分から目を逸らさなかった。輪郭が露わになっていく。頬骨、こめかみ、えらの線。長い髪があった頃には影に隠れていたものが、まるで地図の等高線のように浮かび上がる。
バリカンが停止する。
「次は後ろ。顎を少し引いて」
「はい」
頭を下げると、首の後ろに微かな風。理容師がケープの内側で手を動かし、襟足の位置を確かめているのが分かる。
再び、ブイィィィン。
今度の音は、頭蓋骨の内側で反響した。襟足から頭頂に向かって刃が登ってくる。
ザザザッ、ザザッ。
削られては落ちる。削られては落ちる。
落ちていくのは髪だけではない。朝、鏡の前で結び直す苛立ち。走っている最中に頬へ張り付く鬱陶しさ。徒競走でスタートのクラウチングに入るたび、耳の後ろに押し込む無意識の手癖。
――さよなら。
結衣は心の中で、小さく言った。
「よし、側頭部は9ミリで土台ができた。ここから6ミリ、もう一段落とすよ」
アタッチメントが付け替えられる「カチッ」という音がした。
短い刃がさらに頭皮に近づいた。先ほどよりも涼しい風が肌の上を滑っていく。
「うわ……」
思わず声が漏れた。自分の頭が、自分のものでありながら別の物体に変わっていく。不思議な違和感。だが、嫌ではない。むしろ、気持ちが澄んでいく。
理容師は丹念に、9ミリで作った面を6ミリでなめらかに撫で下ろし、耳下から襟足、頭の丸みに沿って繋いでいく。
「ここが肝心。段差が出ると、仕上がりが“少年”に寄り過ぎる。君は“競技者の少女”だ。強さと端正さの両立」
「……お願いします」
「任された」
トップに取り掛かる。理容師は鋏に持ち替え、指で小さく束を取り、シャッ、シャッと切り落とす。
鋏の金属音が軽やかに続く。鏡の中、頭頂の毛束が短い草原のように整えられていく。
「前髪は?」
「短くて大丈夫です。走っているとき、視界に入らないくらい」
「じゃあ、眉がうっすら見えるくらい。上げたときも下げたときも形が崩れない角度……これくらいだ」
シャッ。前髪が額の上で軽く弾み、数本が鼻先へ落ちた。
「くすぐったい」
「我慢我慢」
理容師の声は冗談めいているのに、ハサミの動きは職人のそれだ。
「トップの毛流、時計回りだね。つむじの向きに合わせてブローすると、朝が楽だよ。ジェルは要らない。水分で馴染ませて、手ぐし一回。それで“競技者の顔”になる」
鋏が止まる。ドライヤーで軽く風を送り、コームで全体を一度だけ梳かす。
「さて、仕上げ。アウトライン、整える」
理容師は小さなトリマーで生え際を薄く整えた。耳の縁をなぞる刃の震えが、鼓膜の奥で微細に震える。
細い刷毛で切り屑を払われると、肌が露わになった実感がさらに強くなった。首の後ろを温い蒸しタオルで拭われ、カミソリの準備を始める音がする。
「剃刀、あてるよ。痛くないからね」
クリームが塗られると、ひんやりしてからすぐ、やさしい温度へと変わる。
シャリ、シャリ――。
刃が肌を滑る、乾いた雪の音。襟足のラインが、鉛筆で引いた直線のようにくっきりしていく。耳の周り、うなじの産毛が消えていくたび、結衣の輪郭がひとつずつ“強く”なった。
最後に温タオルで拭き上げる。
「できた」
ケープが外される。肩と胸にこぼれた細かい毛が払い落とされ、結衣はゆっくりと鏡へ顔を上げた。
そこにいたのは、見慣れた自分であり、見知らぬ自分だった。
頬の線が細く見える。目力が増して、視線がまっすぐ前を射抜いている。
手を伸ばして、頭皮を撫でる。ざらり――と短い草を逆立てる音が、指先から掌へ、腕へ、胸へと伝わり、体の中心にまで届いた。
「……軽い」
言葉が自然に漏れた。
理容師が満足げに頷く。
「よく似合う。これで走りやすいよ。汗も拭きやすいし、帽子もズレにくい。整髪料はいらない。朝、水で濡らして、手で上げて、タオルで押さえる。三十秒」
結衣は、思いきり笑った。
「ありがとうございます」
会計を終えて振り返ると、鏡の前の椅子に細長く黒い髪の束がまだ一筋、ケープの端に引っかかっていた。
結衣は一瞬、手を伸ばしかけたが、やめた。
――もう、必要ない。
外に出ると、春の風が頭皮を撫でた。風の粒がひとつひとつ数えられるような感覚に、結衣は思わず首筋をすくめ、そして笑う。
走りたい、と思った。靴紐を結び直す。商店街の端から端まで、短いダッシュ。
足が、軽かった。
⸻
駅から少し外れた商店街の端に、その床屋はあった。曇りガラスに青と赤のサインポールが灯り、ガラス越しに見えるのは磨き込まれた理容椅子が二台、そして壁に沿うように並ぶ整髪料の瓶――クラシックな、時間の流れが少しだけ遅い空間。
結衣は、扉に手をかける前にひと呼吸置いた。手のひらがじんわり汗ばんでいる。鞄の中で小さく音を立てるのは、母が入れてくれたハンカチと折り畳みの櫛。もう、出番は少なくなるのだろう。胸の内で呟いて、扉を押す。
「いらっしゃい」
カラン、と鈴が鳴る。白いケープをたたんでいた理容師の男性が、柔らかく目尻を下げた。
「こんにちは。……予約はしていないんですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫。ちょうど空いたところだよ。新入生かな?」
「はい。中学の、陸上部に入ろうと思って」
「ほう、いいね。じゃあ、どんなふうに?」
結衣は、胸の底に溜まっていた言葉を押し上げる。
「スポーツ刈りに、してください。思いきり短く。大会前に邪魔にならないくらい……いえ、日々の練習でも邪魔にならないくらい、です」
理容師は一拍置いてから、「よし」と頷いた。
「覚悟、決まってる顔してる。椅子へどうぞ」
革張りの理容椅子に腰を下ろすと、ゆっくり背もたれが倒れ、座面が少し上がった。背筋が伸びる。鏡の中で、まだ肩に触れる自分の髪が小さく揺れた。
「最初に長さの確認。横と後ろは何ミリにする?」
理容師が引き出しからアタッチメントをいくつも取り出して見せる。数字が刻まれた黒いコーム。
「……短いほどいいです」
「じゃあ、まずは9ミリで様子を見て、そこから6ミリ、4.5ミリへ。トップを指でつまんで整える。女子のスポーツ刈りはバランスが命だからね。骨格に合わせるよ」
「お任せします」
結衣がそう言うと、理容師は薄い微笑みのまま頷いた。
ケープがふわりと肩から胸元を覆う。白い布は思ったよりも重みがあり、これから自分が「客」として整えられるのだという不思議な儀式感を生む。
理容師の手が、スプレイヤーを取り上げる。霧状の水が髪に触れ、冷たい。毛束が素直に寝て、鏡の中で輪郭がくっきりしていく。
「髪、きれいだね。手入れしてもらってたでしょう」
「母が、朝忙しいのに……編み込み、してくれてて」
「いいお母さんだ。じゃあ、今日はその“日常”と少しお別れだ。いくよ」
ブイィィィィン――。
バリカンのスイッチが入る。モーターの低い唸りが耳朶まで震わせ、結衣の心臓が同じリズムを刻む。
理容師は右手でバリカンを握り、左手で結衣の耳をやさしく折り畳むと、まずは右サイドへアタッチメントを滑らせた。
「失礼」
濡れた髪が刃に吸い込まれていく。ザザザッ、と規則的な音がして、黒い毛が帯のように持ち上がり、束になってはケープの上へ落ちた。
――落ちた。
その瞬間、結衣は自分の中で何かがほどける音を聞いた。怖さではない。名残惜しさとも少し違う。自分という輪郭を守っていた“飾り”がほどけ、もっと小さな、芯のような自分が現れてくる感覚。
「はい、耳まわり。ふむ、首が長い。似合うと思うよ」
理容師の声が、機械音に埋もれないよう穏やかに響く。バリカンが前から後ろへ、そして逆に後ろから前へ。一定のリズムで何度も往復して、細かな凹凸を慣らす。
結衣は喉の奥で小さく息を呑む。耳の裏、産毛が刃に撫でられるたびに、鳥肌が首筋を駆け上がる。
床に、髪の帯がまたひと筋、またひと筋と落ちた。水分を含んだ重たい黒が、灰色の床の上で扇形に広がる。
「左もいくね」
左側でも同じ工程が繰り返される。そのあいだじゅう、結衣は鏡の中の自分から目を逸らさなかった。輪郭が露わになっていく。頬骨、こめかみ、えらの線。長い髪があった頃には影に隠れていたものが、まるで地図の等高線のように浮かび上がる。
バリカンが停止する。
「次は後ろ。顎を少し引いて」
「はい」
頭を下げると、首の後ろに微かな風。理容師がケープの内側で手を動かし、襟足の位置を確かめているのが分かる。
再び、ブイィィィン。
今度の音は、頭蓋骨の内側で反響した。襟足から頭頂に向かって刃が登ってくる。
ザザザッ、ザザッ。
削られては落ちる。削られては落ちる。
落ちていくのは髪だけではない。朝、鏡の前で結び直す苛立ち。走っている最中に頬へ張り付く鬱陶しさ。徒競走でスタートのクラウチングに入るたび、耳の後ろに押し込む無意識の手癖。
――さよなら。
結衣は心の中で、小さく言った。
「よし、側頭部は9ミリで土台ができた。ここから6ミリ、もう一段落とすよ」
アタッチメントが付け替えられる「カチッ」という音がした。
短い刃がさらに頭皮に近づいた。先ほどよりも涼しい風が肌の上を滑っていく。
「うわ……」
思わず声が漏れた。自分の頭が、自分のものでありながら別の物体に変わっていく。不思議な違和感。だが、嫌ではない。むしろ、気持ちが澄んでいく。
理容師は丹念に、9ミリで作った面を6ミリでなめらかに撫で下ろし、耳下から襟足、頭の丸みに沿って繋いでいく。
「ここが肝心。段差が出ると、仕上がりが“少年”に寄り過ぎる。君は“競技者の少女”だ。強さと端正さの両立」
「……お願いします」
「任された」
トップに取り掛かる。理容師は鋏に持ち替え、指で小さく束を取り、シャッ、シャッと切り落とす。
鋏の金属音が軽やかに続く。鏡の中、頭頂の毛束が短い草原のように整えられていく。
「前髪は?」
「短くて大丈夫です。走っているとき、視界に入らないくらい」
「じゃあ、眉がうっすら見えるくらい。上げたときも下げたときも形が崩れない角度……これくらいだ」
シャッ。前髪が額の上で軽く弾み、数本が鼻先へ落ちた。
「くすぐったい」
「我慢我慢」
理容師の声は冗談めいているのに、ハサミの動きは職人のそれだ。
「トップの毛流、時計回りだね。つむじの向きに合わせてブローすると、朝が楽だよ。ジェルは要らない。水分で馴染ませて、手ぐし一回。それで“競技者の顔”になる」
鋏が止まる。ドライヤーで軽く風を送り、コームで全体を一度だけ梳かす。
「さて、仕上げ。アウトライン、整える」
理容師は小さなトリマーで生え際を薄く整えた。耳の縁をなぞる刃の震えが、鼓膜の奥で微細に震える。
細い刷毛で切り屑を払われると、肌が露わになった実感がさらに強くなった。首の後ろを温い蒸しタオルで拭われ、カミソリの準備を始める音がする。
「剃刀、あてるよ。痛くないからね」
クリームが塗られると、ひんやりしてからすぐ、やさしい温度へと変わる。
シャリ、シャリ――。
刃が肌を滑る、乾いた雪の音。襟足のラインが、鉛筆で引いた直線のようにくっきりしていく。耳の周り、うなじの産毛が消えていくたび、結衣の輪郭がひとつずつ“強く”なった。
最後に温タオルで拭き上げる。
「できた」
ケープが外される。肩と胸にこぼれた細かい毛が払い落とされ、結衣はゆっくりと鏡へ顔を上げた。
そこにいたのは、見慣れた自分であり、見知らぬ自分だった。
頬の線が細く見える。目力が増して、視線がまっすぐ前を射抜いている。
手を伸ばして、頭皮を撫でる。ざらり――と短い草を逆立てる音が、指先から掌へ、腕へ、胸へと伝わり、体の中心にまで届いた。
「……軽い」
言葉が自然に漏れた。
理容師が満足げに頷く。
「よく似合う。これで走りやすいよ。汗も拭きやすいし、帽子もズレにくい。整髪料はいらない。朝、水で濡らして、手で上げて、タオルで押さえる。三十秒」
結衣は、思いきり笑った。
「ありがとうございます」
会計を終えて振り返ると、鏡の前の椅子に細長く黒い髪の束がまだ一筋、ケープの端に引っかかっていた。
結衣は一瞬、手を伸ばしかけたが、やめた。
――もう、必要ない。
外に出ると、春の風が頭皮を撫でた。風の粒がひとつひとつ数えられるような感覚に、結衣は思わず首筋をすくめ、そして笑う。
走りたい、と思った。靴紐を結び直す。商店街の端から端まで、短いダッシュ。
足が、軽かった。
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