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第1部 奈美編
🎵3 二者択一と涙が出るほど幸福な光景
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そして、ある日。
京は、昼休憩の時間に派遣会社の担当者に電話して、今月いっぱいで辞める旨を伝えた。
六時過ぎ、タイムカードに打刻して外に出た。この解放感がたまらない。やっとシャバに出たという感じで生き返った。辞めると伝えたことで、なにか清々した気分だった。
バス通りを横断し、住宅街を突き抜けてゆく。精肉店、和菓子屋、総菜屋、ガラス店、鰻屋、大きなコンビニ、美容院、包丁研ぎますというわけのわからない看板を掲げている理髪店……マンションや一戸建ての家々……
そういえば、理髪店のあの赤青白のクルクルは、中世ヨーロッパの理髪店で血液を抜いていた時の名残りだと聞いた。当時の外科医は理容師を兼ねている事が多く、瀉血して悪い血を抜くという治療法があったらしい。
そんな事を思い出しながら突き当たりを右に折れ、なだらかな坂を上ってゆくと、ふと何か心に引っかかるものを感じた。奈美とのことだ。
うまくは言えないが、あれと似たようなことを以前にも経験したことがあったような気がした。あれとは、二者択一を迫られるといった、あれだ。
誰しも似たようなことがあるだろうが、相手は誰だったのかまるで憶えてはいない。というか、二者択一を行うなど日常茶飯事なのでいちいち憶えていないのかもしれない。
しかし、やっぱり気のせいなのかもしれないと思い直すくらい、その記憶を手繰り寄せようとしても、どうもうまくいかない。
結局は、二者択一といっても他愛ない選択だったのだろうから、思い出せないのだとは思うが、つまりそれは、あまりにも遠い記憶であるから手繰り寄せることが出来ないのではなく、そこには記憶の形骸しかないのだ。
すっぽりと抜け落ちたジクソーパズルのワンピースのように、そこにそういう記憶があったという記憶の脱け殻があるだけ。
ただしかし、そこに確かに何かがあったという痕跡がたとえあったとしても、それだけでなぜまた似たような出来事があったのかも知れないなどと考えたのだろうか。
魂に染みついているのか。あるいは、目指す記憶にアクセス出来ないだけであって、ほんとうはしっかりと残存というか、格納されているのかもしれない。
普通、意識のある内には文字通り意識下には行けないのだから、眠っている間に記憶とアクセスしているのだろうか。
となると、意識のある目覚めている自分と、眠っている時との自分にズレが生じてしまうわけだが、実はそうではないとか?
例えば生と死は、あまりにも隔絶したものであると思われているが、実のところ不断に毎日繰り返し経験している。
それは、睡眠と覚醒だ。
長い眠りについたという表現はそれを端的に表している。眠りについたままで二度と目覚めなければ、それを人は死と呼ぶ。
だが、一日に昼と夜があるように生と死も別物ではないのではないか。つまり、毎日私たちは生と死を繰り返しているらしい。肉体には限界があるので、睡眠をとって休ませると同時に肉体に幽閉されていた精神の方は自由気ままに好きなことをやって、リフレッシュするのではないのだろうか。
ちょうど十円玉のように、表だけの十円玉というものは存在しない。裏だけの十円玉も見たことはない。
そんな風に生と死は、ひとつのものであるというのが、京の考え方だ。
愛する人との別れはつらい。しかし、そこに美は生まれる。愛する人を思う気持ちが、私たちの心に愛の結晶となって私たち自身を照らすからだ。
あの美しい桜は、散ってしまうから私たちの心の中でいつまでも美しく咲きつづける。決して散らない花などない。命は限りあるからこそ美しいのだ。
話を戻そう。
京がデジャヴを感ずるのだから、確かに似たようなことが再び起こったのかもしれない。
京都の嵐山に行った時にもデジャヴを体験したことがあった。それは、かなり強烈なもので、絶対に自分はここに住んだことがあると想わずにはいられないほどだった。
京都にはその修学旅行で行ったのがはじめてなのだから、所謂前世での話でないと辻褄はあわなくなる。
いったい何百年前かもわからないけれど、その場所に来ることによって記憶が蘇ったのだ。あれは、ほんとうに不思議な体験だった。
そのデジャヴは、場所によって誘発されたものだったが、今度は二者択一という、シチュエーションにより、もたらされたものなのかも知れない。
そして、それはもしかしたなら、遠い過去に、或いは、まったく異なる世界線でも奈美との間に、同じような重大な、二者択一を迫られるシーンがあったのかもしれない。
愛し合うふたりの関係性を揺るがす重大な二者択一。京は奈美と別れる気など微塵もないが、もしこの恋が破綻することになったとしても、またいつか、そして何度でも奈美と巡り合い、奈美に恋したいと思った。
あの三回生の生物の講義に出た時、奈美と出会えたことは絶対に偶然ではない。奈美の座る席の真後ろに吸い込まれるようにして座ったこと。奈美に試験範囲を尋ねたこと。まったく気づいてはいなかったが、あの瞬間にふたりは再会し、また恋に落ちた。それは、すべて決められていたことなのだ。
気づくと、見たこともないところを歩いていた。どうやら一本入る道をまちがえたようだ。
土地勘はないが、とにかく駅の方へと向かう近道であろう小径に入った。すると、そこに仔猫が入った小さなダンボール箱がアスファルトに無造作に投げ出されてあった。
覗いてみると、仔猫は三匹いた。連れ帰りたいのは山々だけれども、三匹はどうかなと思った。
ペット不可のアパートに三匹はきつい。しかし、奈美のところで飼ってもらうのはどうだろうと思い直した。
だが、いくらなんでも断りもなく飼うことはできないから、とりあえず奈美にLINEを飛ばしてみた。
でも、なかなか奈美からレスが返って来ない。奈美もどうしたものかと思案しているのかもしれなかった。既読スルーってやつか?
京は子どもの頃、父親と一緒に生まればかりの仔猫たちを川に捨てにいったことがあった。
その時の仔猫は三匹どころではない。七八匹はいたはずだった。その罪滅ぼしにもならないだろうが、なにか因縁みたいなものを感じ、どうしても飼ってあげたい気持ちが湧き起こってくるのを抑えようもなかった。
とにかくこのまま放っておくわけにはいかない。とりあえず三匹をトートバッグにそっと入れて持ち帰ることにした。
年端もいかない仔猫たちだから、ばっくれてそのまま電車に乗り込んだ。電車が駅に停車して車両内が静かになるたびに、ミャーミャーという鳴き声が聞こえ、早く出してくれよと何か責め立てられているようだし、座らずに立ってはいたが、周りの人に見られて気が気ではなかった。
私鉄を三本乗り継ぎ、最寄りの駅で降りると、コンビニに立ち寄ってミルクを買った。
アパートに帰りつくと、早速バッグから三匹を取り出した。小皿にミルクをあけてやると、仲良く舐めはじめた。
ほんとうにそれは、涙がでるほど心安らぐ、幸福な光景だった。
やがてお腹もくちた三匹は、京のそばにやってくると互いに体を寄せあって、眠りはじめた。
京も満たされた気持ちでうとうとしていると、スマホが小さく震えた。
奈美からのLINEだった。
「ごめん、で、どうしたの仔猫ちゃんたち?」
「連れて帰ってきちゃったよ」
「やっぱりね、京くんならそうするだろうと思った。で、どうするの? そっちはペット不可じゃなかったっけ? どうしても飼いたいっていうなら、うちで飼ってもいいわよ?」
「ああ、ありがとう。おれもさ、そうするつもりだったんだけど……。やっぱり自分で飼うことにするわ」
「え! そう。ならいいけど……」
「なんか、この子たちの寝顔見たら手放したくなくなった」
「わあ、いいなあ。今からそっちに行ってもいい?」
「いいけど。じゃ、待ってる」
京は、仔猫たちを起こさないように静かに立ちあがると、キッチンにいって、お湯を沸かしはじめた。
京は、昼休憩の時間に派遣会社の担当者に電話して、今月いっぱいで辞める旨を伝えた。
六時過ぎ、タイムカードに打刻して外に出た。この解放感がたまらない。やっとシャバに出たという感じで生き返った。辞めると伝えたことで、なにか清々した気分だった。
バス通りを横断し、住宅街を突き抜けてゆく。精肉店、和菓子屋、総菜屋、ガラス店、鰻屋、大きなコンビニ、美容院、包丁研ぎますというわけのわからない看板を掲げている理髪店……マンションや一戸建ての家々……
そういえば、理髪店のあの赤青白のクルクルは、中世ヨーロッパの理髪店で血液を抜いていた時の名残りだと聞いた。当時の外科医は理容師を兼ねている事が多く、瀉血して悪い血を抜くという治療法があったらしい。
そんな事を思い出しながら突き当たりを右に折れ、なだらかな坂を上ってゆくと、ふと何か心に引っかかるものを感じた。奈美とのことだ。
うまくは言えないが、あれと似たようなことを以前にも経験したことがあったような気がした。あれとは、二者択一を迫られるといった、あれだ。
誰しも似たようなことがあるだろうが、相手は誰だったのかまるで憶えてはいない。というか、二者択一を行うなど日常茶飯事なのでいちいち憶えていないのかもしれない。
しかし、やっぱり気のせいなのかもしれないと思い直すくらい、その記憶を手繰り寄せようとしても、どうもうまくいかない。
結局は、二者択一といっても他愛ない選択だったのだろうから、思い出せないのだとは思うが、つまりそれは、あまりにも遠い記憶であるから手繰り寄せることが出来ないのではなく、そこには記憶の形骸しかないのだ。
すっぽりと抜け落ちたジクソーパズルのワンピースのように、そこにそういう記憶があったという記憶の脱け殻があるだけ。
ただしかし、そこに確かに何かがあったという痕跡がたとえあったとしても、それだけでなぜまた似たような出来事があったのかも知れないなどと考えたのだろうか。
魂に染みついているのか。あるいは、目指す記憶にアクセス出来ないだけであって、ほんとうはしっかりと残存というか、格納されているのかもしれない。
普通、意識のある内には文字通り意識下には行けないのだから、眠っている間に記憶とアクセスしているのだろうか。
となると、意識のある目覚めている自分と、眠っている時との自分にズレが生じてしまうわけだが、実はそうではないとか?
例えば生と死は、あまりにも隔絶したものであると思われているが、実のところ不断に毎日繰り返し経験している。
それは、睡眠と覚醒だ。
長い眠りについたという表現はそれを端的に表している。眠りについたままで二度と目覚めなければ、それを人は死と呼ぶ。
だが、一日に昼と夜があるように生と死も別物ではないのではないか。つまり、毎日私たちは生と死を繰り返しているらしい。肉体には限界があるので、睡眠をとって休ませると同時に肉体に幽閉されていた精神の方は自由気ままに好きなことをやって、リフレッシュするのではないのだろうか。
ちょうど十円玉のように、表だけの十円玉というものは存在しない。裏だけの十円玉も見たことはない。
そんな風に生と死は、ひとつのものであるというのが、京の考え方だ。
愛する人との別れはつらい。しかし、そこに美は生まれる。愛する人を思う気持ちが、私たちの心に愛の結晶となって私たち自身を照らすからだ。
あの美しい桜は、散ってしまうから私たちの心の中でいつまでも美しく咲きつづける。決して散らない花などない。命は限りあるからこそ美しいのだ。
話を戻そう。
京がデジャヴを感ずるのだから、確かに似たようなことが再び起こったのかもしれない。
京都の嵐山に行った時にもデジャヴを体験したことがあった。それは、かなり強烈なもので、絶対に自分はここに住んだことがあると想わずにはいられないほどだった。
京都にはその修学旅行で行ったのがはじめてなのだから、所謂前世での話でないと辻褄はあわなくなる。
いったい何百年前かもわからないけれど、その場所に来ることによって記憶が蘇ったのだ。あれは、ほんとうに不思議な体験だった。
そのデジャヴは、場所によって誘発されたものだったが、今度は二者択一という、シチュエーションにより、もたらされたものなのかも知れない。
そして、それはもしかしたなら、遠い過去に、或いは、まったく異なる世界線でも奈美との間に、同じような重大な、二者択一を迫られるシーンがあったのかもしれない。
愛し合うふたりの関係性を揺るがす重大な二者択一。京は奈美と別れる気など微塵もないが、もしこの恋が破綻することになったとしても、またいつか、そして何度でも奈美と巡り合い、奈美に恋したいと思った。
あの三回生の生物の講義に出た時、奈美と出会えたことは絶対に偶然ではない。奈美の座る席の真後ろに吸い込まれるようにして座ったこと。奈美に試験範囲を尋ねたこと。まったく気づいてはいなかったが、あの瞬間にふたりは再会し、また恋に落ちた。それは、すべて決められていたことなのだ。
気づくと、見たこともないところを歩いていた。どうやら一本入る道をまちがえたようだ。
土地勘はないが、とにかく駅の方へと向かう近道であろう小径に入った。すると、そこに仔猫が入った小さなダンボール箱がアスファルトに無造作に投げ出されてあった。
覗いてみると、仔猫は三匹いた。連れ帰りたいのは山々だけれども、三匹はどうかなと思った。
ペット不可のアパートに三匹はきつい。しかし、奈美のところで飼ってもらうのはどうだろうと思い直した。
だが、いくらなんでも断りもなく飼うことはできないから、とりあえず奈美にLINEを飛ばしてみた。
でも、なかなか奈美からレスが返って来ない。奈美もどうしたものかと思案しているのかもしれなかった。既読スルーってやつか?
京は子どもの頃、父親と一緒に生まればかりの仔猫たちを川に捨てにいったことがあった。
その時の仔猫は三匹どころではない。七八匹はいたはずだった。その罪滅ぼしにもならないだろうが、なにか因縁みたいなものを感じ、どうしても飼ってあげたい気持ちが湧き起こってくるのを抑えようもなかった。
とにかくこのまま放っておくわけにはいかない。とりあえず三匹をトートバッグにそっと入れて持ち帰ることにした。
年端もいかない仔猫たちだから、ばっくれてそのまま電車に乗り込んだ。電車が駅に停車して車両内が静かになるたびに、ミャーミャーという鳴き声が聞こえ、早く出してくれよと何か責め立てられているようだし、座らずに立ってはいたが、周りの人に見られて気が気ではなかった。
私鉄を三本乗り継ぎ、最寄りの駅で降りると、コンビニに立ち寄ってミルクを買った。
アパートに帰りつくと、早速バッグから三匹を取り出した。小皿にミルクをあけてやると、仲良く舐めはじめた。
ほんとうにそれは、涙がでるほど心安らぐ、幸福な光景だった。
やがてお腹もくちた三匹は、京のそばにやってくると互いに体を寄せあって、眠りはじめた。
京も満たされた気持ちでうとうとしていると、スマホが小さく震えた。
奈美からのLINEだった。
「ごめん、で、どうしたの仔猫ちゃんたち?」
「連れて帰ってきちゃったよ」
「やっぱりね、京くんならそうするだろうと思った。で、どうするの? そっちはペット不可じゃなかったっけ? どうしても飼いたいっていうなら、うちで飼ってもいいわよ?」
「ああ、ありがとう。おれもさ、そうするつもりだったんだけど……。やっぱり自分で飼うことにするわ」
「え! そう。ならいいけど……」
「なんか、この子たちの寝顔見たら手放したくなくなった」
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