ジェントルメンズプレイクラブ『雄→牝・娘(オメコ)』

妃紗姫玲緒菜

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1章 〜ジェントルメンズプレイクラブ〜

6話 〜表と裏〜 ※本文中にグロテスク・残酷な表現があります。その部分は読み飛ばせます。

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【キョージュのメインステージから時間を遡る。】
トイレ個室のひとつで警報音が鳴るとともに警備室とマダム薫子の元に緊急通報が入り、インカムで警備員たちに指示が送られる。トイレ個室はそれぞれ防音機能があるため、警報音は外に漏れないし、警備員たちは会場に悟られないようにしつつも速やかにトイレ個室前に押しかけてマスターキーで解錠し中に入った。
警備員「お、お待ちください。会員様でも違反は違反です。規則ですので、恐縮ながら拘束させていただきます。」
警備員の1人が声を掛けたのは、トイレ当番の梨菜を気に入ってしまったあの男【以降『会員(♡)』と表記します】だった。
この緊急通報は本来、会員が何かした時のものではない。奴隷側が暴れたなどの対処のためのものだが、この会員(♡)はわざと奴隷が繋がれた鎖などを力任せに引っ張ったり揺らしたりして緊急通報を発報させたのだ。
便器マスクを頭からすっぽりと被っている梨菜は何が起きたのか全く分からなかった。突然の警報音に驚くとともに、経験上自分が処罰されると思い込み、身体を強張らせて震えていた。
するとスピーカーからマダム薫子の声がする。
マダム薫子「警備員。そやつはいつもの事じゃ。拘束せんでよいから、代わりに私の部屋まで連れてきてくれ。そやつも素直に来るはずだ。それと、そこの奴隷には事情を説明してやって欲しい。だいぶ怯えているようだが、処罰はないしそのトイレは今日の役目を終えた。その個室は今日は閉鎖する。」
警備員「!?はっ!かしこまりました。後は任せる。」
別の警備員に場の統制を依頼し会員(♡)を招く。
警備員「で、ではこちらに。」
会員(♡)「イッヒッヒッヒッ。マダムはいつも話がわかるし対応が早くて助かるわい。」
警備員に素直に従う会員(♡)。しばらくするとマダム薫子の控室に着く。カメラで見ていたマダム薫子が扉を開けて会員を受け入れた。警備員たちは入らず、会員(♡)だけが入室した。
会員(♡)「イッヒッヒッヒッ。取り込み中のところ悪いなあマダム。丁度イクところやったか?」
ベッドの上で7P中のマダム薫子は特に身支度を整える事もなく、そのまま腰を振ってさえいた。
マダム薫子「あいかわらず下品な奴だな。毎回毎回問題を起こしてくれるねえ。」
会員(♡)「問題など起こしておらん。マダムに会う最短ルートはあの緊急通報を使う事だからな。今日も対応が早かったが今日の警備員は新人か?何度か同じ手を使っているわしの顔を知らなかったようだ。拘束するとかほざいておったわい。」
マダム薫子「それが問題なんだよ。そういう使い方をするものじゃない。それに警備員の人事は常日頃だ。同じ警備員では潜入などいろいろ問題も起こるからな。」
会員(♡)「まぁそう怒るなマダム。ところで本題だが、今日のトイレ当番のあの奴隷。梨菜とかいうのを儂に譲ってくれ。イッヒッヒッヒッ。」
マダム薫子「またか?懲りずに何度も何度も同じ事を繰り返して。また、今までと同じように・・・」
男「金額は※※※※円(単位も伏せ字)でどうだ?」
マダム薫子のお説教に近い小言を遮るようにして男はかなりの金額を提示した。マダム薫子がけしかけようと考えていた金額の2倍だった。
マダム薫子「それでは足りん。その1.5倍出してもらおう。それと・・・」
会員(♡)「イッヒッヒッヒッ。マダムも人が悪い。値段を釣り上げるとは。まあ、あの奴隷ならその位出しても構わない。商談成立じゃわい。もちろん、儂が手放す場合はマダムの元に戻す。それが条件じゃろ。もうタコが出来るほど知っとる。」
マダム薫子「・・・」
会員(♡)「まあ儂が本当に欲しいのはマダムじゃがの。あのプレジデントの調教を耐え抜くお前さんなら全財産はたいても欲しいわい。じゃがプレジデントのモノであるお前さんに手を出したらどうなるか、恐ろしいばかりじゃ。イッヒッヒッヒッ。」
会員(♡)ももちろんプレジデントが他界している事は知っている。だが、それでもなお恐れる程にプレジデントの力は強大なのだ。
会員(♡)「まあ良い。梨菜を手に入れたら丁度試したい調教具があるんじゃ。梨菜にはぴったりのな。」
会員(♡)が言うソレは主人側が履く革製のパンツと奴隷側が着用させられる全頭マスクがワンセットの卑猥な拷問具だ。主人側のパンツの股の部分は大きく開かれており、男根が顕になる。一方、奴隷側の全頭マスクの口の部分は装着者にフェラ(またはイラマ)チオを強要するように設計されている。そしてこの2つはボタンで繋がる。主人側のパンツの開かれた股の部分のボタンと全頭マスクの口部分周りのボタンが合う。これにより装着後奴隷側はずっとフェラ(またはイラマ)チオし続ける状態になる。さらにパンツには左右にベルトが伸びている。このベルトは全頭マスクの後ろ側に伸び、そこでボタンで留められる。これで完全に固定せれてしまえば主人側が外してやらない限り奴隷側は半永久的にそのままにされる。主人側の放尿も奴隷の口内もしくは喉に直接放つ状況になるから飲尿を強制するシロモノだった。
会員(♡)「それともあっちかのう。梨菜は乳房も大きいから体内バイブも試せるかもしれんな。イッヒッヒッヒッ。」
こちらは『マイクロダーマル・ピアス』や『サブダーマル・インプラント』と呼ばれるもので、皮膚の中に専用のアンカーやプレート(土台)を埋め込んでそれに付いている宝石などの飾り部分を装着するタイプのボディピアス(マイクロダーマル・ピアス)や皮下に埋め込む器具を挿入できるだけの大きさの穴を皮膚に作り、埋め込まれた後に縫合されることによって装着される技術(サブダーマル・インプラント)である。これらを応用し、皮膚の中に埋め込むアンカーやプレート部分をローターにしたり、皮下に直接ローターを埋め込んでしまうというモノだ。マイクロダーマル・ピアスなら体外に露出した部分から充電したり操作出来るし、サブダーマル・インプラントでも現代のスマホ技術の応用で直接ケーブル等を挿さなくても充電したり操作が出来てしまう。これらを乳首やペニクリ、または乳房の中に埋め込まれた奴隷は主人側の操作によって体内から逃れることの出来ない刺激に悶えるのである。
金会員になれるほどの金持ちである会員(♡)がいくつも所有する企業の中に『アダルトグッズ開発』のモノがある。そこで開発されるのは突飛だったり特殊なモノばかりであるが一部のマニアにとても人気があった。これらの開発されたグッズは会員(♡)によって試用されてOKが出ると商品として認められる。かなりのモノが試用の段階でボツになるが、そこをパスした数少ない商品しかないラインナップでも売れ行きは大きな黒字を生むのだった。
このような非道の男にこんなに財力がなければ・・・。男が提示した金額は世間一般では夢のような金額だ。それをマダム薫子が1.5倍だと言ってもあっさりと出せるこの男。問題はこの男の性癖というかなんというか、この男が気に入って入手した奴隷たちは身も心もズタボロにされて、すでに何人も廃人にされている。マダム薫子が【手放すなら必ず自分(マダム)のところに連れてこい】とこの男に約束させるのは、その廃人のようにさせられた奴隷達をこの男が支払った破格の金で面倒を見ているからだ。
きっと梨菜もこの男の手によって・・・マダム薫子の心配は尽きないがこの男を咎める方法もない。
ましてや梨菜もここの奴隷であってこの男は金会員の1人だ。その金会員が「購入する」と言ってマダム薫子と決めた破格の金額を払うのだ。マダム薫子であってもそれ自体を咎めることは出来ない。だからせめてもの抵抗として、この男に超高額の金銭を出させる事で男に廃人にされた後の面倒を見れるように計らっているのだ。クラブにおける明るい表面とは違い、こういう暗い裏面もある。マダム薫子の主人でこのクラブの発起人であるプレジデントからはこういう裏面の対応こそが最も重要で大事な事だとしつこく教わった。事実、プレジデント存命の時であってもこうした裏面は数多く存在したが全てプレジデントが的確に対応しクラブの表面を保って来た。マダム薫子もプレジデントの教えに習い、こうした事態には事細かく対処していくつもりである。

【❄️ここから先にはグロテスク・残虐な表現があります。読まれたくない方は、先の【❄️終わり】まで読み飛ばしてください。】

マダム薫子「忘れたとは言わせんぞ。過去にはとある奴隷がお前のせいで自傷行為が止められない状態だ。今もまだすぐに自傷行為をしようとするんだぞ。24時間体制で介護兼監視中だ!」
マダム薫子は言葉の端を強めた。
それは会員(♡)が調教として手術用のメスなどで薄い傷を複数付けていく事で疼く痛みを与え続けつつ、快感も同時に与え続ける事によって薄い傷が快感を与える様に錯覚させられた奴隷が快感を求めて自傷行為を続けるようになってしまったものだった。
会員(♡)「はて、そうだったか?確か、浮浪者どもの強烈なザーメンの臭いに頭がトンダ奴もおったな。イッヒッヒッヒッ。」
この男独特の笑い声にキッと鋭い目線で睨みつけるマダム薫子。
会員(♡)「儂の調教についてこれなかった落ちこぼれの事などとうに忘れたわい。我が家にはちゃんと儂の調教について来れた者たちがおるでな。イッヒッヒッヒッ。シュリは儂がナイフグローブ【※】で撫で回してやるだけで嬌声をあげるぞ。身体中の薄皮を切り刻んで弄んでやるが、自傷行為もせんで儂におねだりしては与えられないもどかしささえ甘い声を出して感じているぞ。」
マダム薫子「クッ。」
会員(♡)「アカリは顔射好きの臭いフェチでな。本番無しを条件に〇〇公園などのホームレスたちに貸し出してやれば全身顔射どころか全身に浴びて帰ってくる程だ。ホームレス達には天使だと言われておる。本人も自分のちんちんおっ勃たせて興奮しとる。イッヒッヒッヒッ。」
マダム薫子は呆れた顔をして頭を振っている。


マダム薫子の控室に設置された会場モニターにはステージで行われている全身を赤く染め上げる蝋燭責めの映像が映っていた。
会員(♡)「お?これはまた凄い。こやつらは確か、実の兄弟じゃったか。実の父親と関係を持った兄と父親のSの血を受け継いだ弟たちだったと記憶しているが、実の家族でこうなるとはな。儂のところにも酷い扱いをされていたモンがおる。」
そう言ってスマホを取り出し操作するとマダム薫子に画面に写る奴隷を見せる。
マダム薫子「なっ?!」
そこには手足を無惨な状態にされた者が写っていた。
マダム薫子「貴様、なんてむごい事を。」
会員(♡)「待て待て、誤解だ。儂のやったことでは無い。儂はこいつを救った側だ。勘違いするな。」
マダム薫子が鋭い目線のままで更に睨みつける。
マダム薫子「お前でないなら誰が、誰がこんな事をする?お前の仕業だろう!」
声を荒げるマダム薫子。
会員(♡)「勘違いされるのも無理はないのかも知れんが、儂も鬼ではない。」
マダム薫子「お前など鬼ではなく醜い悪魔だ。」
間髪入れずに反論するマダム薫子。
会員(♡)「悪魔か。イッヒッヒッヒッ。それも悪くないな。だが違う。こいつはな、元プロレスラーだったヤツだ。闇討ちにあったらしくてな。ある仕事の過程で知ってコレを買い取った。中途半端な拷問好きの勘違い野郎に良いようにされたようじゃ。儂が買い取った時の状態は儂でも手に負えんような酷い有り様じゃった。無惨にされた場所の処置も悪くてな。手に負えん状態じゃったから切断したが、左右ともに肘・膝から上はなんとか残せた。」
会員(♡)がスマホの画面を切り替えると元プロレスラーだという奴隷の四つん這いの姿が写った。
会員(♡)「モモと名付けてな。四肢の処置の際に無断で顔の整形手術と豊胸手術もさせたがな。今やMカップを誇る立派なイスじゃよ。おっと、間違った。立派なメスじゃ。イッヒッヒッヒッ。」
四つん這いでも分かるほどにモモの乳房は大きかった。
ラバー製で厚めのブラを着けているが、左右ともに野球ボールくらいの円形が開けられているため、大きめの乳輪や肥大させられた乳首がその円形の穴の部分から括り出るように露出しており、明らかに豊胸させられた不自然なMカップ程の大きな胸を卑猥に演出していた。
会員(♡)「悪魔ついでにもう一匹見せようか。」
再びスマホを操作して別の画像を画面に出してマダム薫子に見せた。
マダム薫子「まだいるのか?ぐっ。これは・・・」
そこには瞼や唇を糸で無造作に縫い合わされ四肢切断によってダルマ状態にされた奴隷が写っていた。
会員(♡)「これをやったのは他でもない。コイツの実の父親だ。コイツの事を元々知っていたわけではない。ビジネスでコイツの父親に商談を持ちかけている時に情報の中にコイツの事も浮かんできてな。商談のひとつとして手に入れた。今は儂のもとで暮らしているぞ。」
マダム薫子「商談?冗談だろ。お前のは商談ではない。違法行為だ。」
会員(♡)「なんとでも言え。それが儂のやり方だ。ほれ、これが今のクマちゃんじゃ。」
そう言って会員(♡)がマダム薫子に見せたのは目隠しと鼻フックを着けたダルマ姿の奴隷がベッドの上に『置かれている』スマホの画像だった。
マダム薫子「・・・」
マダム薫子は何も言わず聞いていた。
会員(♡)「いつも儂のベッドの上に置いておる。儂が寝る時にぬいぐるみの代わりとして毎晩クマちゃんを愛でながら眠りにつくのじゃ。儂、可愛いじゃろ。イッヒッヒッヒッ。」
マダム薫子「この鬼畜きちくめ。」
会員(♡)「今度は鬼畜か。鬼を否定したら悪魔だと言ってみたり、自分で否定した鬼畜だと言ってみたりマダムも忙しいのう。」

ーーーーー【奴隷設定資料】ーーーーー

【モモ:会員(♡)が推す女子プロレスラー選手から名付けたらしい。】
元プロレスラー。四肢を肘・膝の辺りで切断されていて、首輪をつけており四つん這いで歩かされている。四つん這いのまま椅子として座られる事もあるようだ。
・プロレスラー時代、グループ解散デスマッチで仲間を裏切り、相手だったヒールグループに寝返り闇堕ち。しかしその後はヒールとして反則のような行為をしながらも負けが続きついにヒールグループからも追放されそのまま引退。そんな折、何者かの襲撃に遭い、拷問好きの変態に売られてしまい、適正な処置もされないままお粗末な拷問によって手足を無惨な状態にされてしまっていた。詳しい経緯は不明だが会員(♡)によって買い取られ、手足の処置をする際に勝手に爆乳のニューハーフ奴隷にされてしまったようだ。
スマホ画像では見えなかったが、肥大させられた乳首の先にはニップルジュエルと呼ばれるものが施されている。宝石が乳首の先端に鎮座し宝石を支える金属製のピンがピアスの如く乳首の先から垂直に内部に差し込まれているのだった。
普段は全頭マスクを被らされており、整形させられた顔もマスクの下だった。全頭マスクに呼吸のためにある鼻部分の2つの穴から鼻輪が施されている。
首輪には『モモ』ではなく『モゥモゥ』と小さなゥが入っている。Mカップもある豊胸爆乳と鼻輪とこれから牛の鳴き声を連想させる。”Mカップ”もモモ(MoMo)とモゥモゥ(MouMou)とマゾ(Maso)から会員(♡)が勝手にMカップと決め、闇医者に豊胸手術させたものだ。
もちろんアナルもしっかりと開発済みである。


【クマ:クマのぬいぐるみのように会員(♡)が愛でる奴隷である事から命名したらしい。】
こちらは詳しい経緯が不明で四肢切断でダルマにされてしまっている。会員(♡)のベッドに常に『置かれて』おり、会員(♡)が就寝の際に愛でているようだ。夜伽の相手もしているのではないかと推察される。
・会員(♡)に言わせれば、こちらはもっと酷い有り様からむしろ助けたのだと言う。この奴隷は目隠しを常着しているのだが、瞼を縫い合わされている。しかし、元々両眼ともすでに視力はなく、仮に縫い合わせを外しても視えないらしい。縫い合わせ部分を覆い隠す形とSMにおける視覚効果を加味しての目隠しのようだ。
唇も瞼同様に縫い合わされていたが、会員(♡)によって除去されている。超至近距離でよく目を凝らせばその跡がわかるが、ぱっと見る限りでは分からなかった。
目隠しの上から施されている鼻フックは会員(♡)によるものだった。
乳房は豊胸手術によりMカップである。
本文中では触れていないが、男性器はパイプカットされており、中途半端だったのを会員(♡)の手によって造膣までしてある。亀頭が残っていなかったため、クリトリスにあたる部分等はなかった。
体毛は無毛処理をされているようだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【❄️終わり】

マダム薫子は混乱する。自分が憎んで来たこの男。奴隷たちを雑に扱い、廃人のようにしてきたのは事実であり自身もプレジデントの奴隷だったマダム薫子にとっては忌むべき相手だ。しかし、一方でマダム薫子も惨いと思う状態だった2匹の奴隷をこうして悪条件から救い対処している一面も持ち合わせていた事を初めて知ったからだ。この男の裏の顔、いや表の顔を観た気分だった。
マダム薫子は会員(♡)に梨菜に関する書類を渡した。様々な内容が細かく書かれている。
マダム薫子は梨菜の胸に関する強いこだわりについて会員(♡)に説明した。ここだけは譲れないと思ったからだ。
会員(♡)「胸が大きかった理由がわかった。儂もそこが気に入った。あの体型に惚れ込んだのもある。普段注文をつけんマダムがわざわざ言ってくるほどだ。そこは尊重しよう。モモが着けていたのと同じブラジャーを着用させるのも良さそうだな。アレはなパンプアップブラジャーと言ってあれを着用していると乳房に圧力を掛けて谷間や露出する乳首なんかが歪に見えるシロモノなんじゃ。イッヒッヒッヒッ。あやつの大きな胸を見たときから想像しておったわい。」
マダム薫子「・・・」
マダム薫子の会員(♡)に抱く感情にもわずかな変化があった。今までは話の通じないただただ廃人製造機だと思っていた。しかし先ほど垣間見た会員(♡)の表のような一面に掛けてみることにした。偶然だが、要望は聞き入れられた。
もし梨菜がこの男の調教に順応できれば廃人にならずに済むのか・・・
願うしか無いマダム薫子の心配は解消しなかったが、梨菜に関する取引は完了した。

ーーーーー【注釈】ーーーーー
※本文中で『会員(♡)』を『この男』などと表現している部分があります。作品の味わいを出すために意図的に使い分けたもので誤り等ではありません。
【※】ナイフグローブ:それぞれの指の爪のようにナイフが付いているシロモノ。扱いに注意が必要な危ない品だが、会員(♡)はこれを巧みに使い分け、ナイフのほんの先で奴隷たちの肌をまさに撫でるように扱う。切り傷が残るか残らないかくらいでの愛撫やわざとほんの少し切り傷を残すことで傷が疼くようにしているのだった。
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