14 / 36
13.気まずい
しおりを挟む俺とゆうが寮を出ると、寮の出口のところでなおがまっていた。
「おはよう…まこ、ゆう。」
なおは、昨日のこともあり、少し心配そうな顔であいさつをしてきた。
やっぱここは、元気に行かなきゃなっ。
「おはよっ、なお!ほらっ…ゆうも?」
俺はゆうの背中をポンッと叩く。
「……………………おはよ。」
昨日の……キスからどうもゆうと目を合わせられない。
くっっそ、俺は乙女かよっっ!!
ぼーっと色々なことを考えてしまう。
「まことゆう…………なんかあったの?」
?!?!?!
なおに何かあったことを見透かされて
我に返る。
「いっ、いいや、何もね~よっ?」
我ながらなんっってわかりやすいっ……
絶対なんかあったやつが言うセリフじゃん!
って、俺と『ゆう』???
俺はふと、横にいるゆうを見る。
ぎゃっ、目が合っ……
そら………された。
何?!何?!
こいつ自分からキスしといて、演技だから本人は嫌だったなんて言う訳?!
あぁ……いやいやいや、本人もキスがしたかっただなんて言われても困るんだけどさ…
「………………ねぇっ…俺なんか仲間はずれみたいじゃんっ……」
なおが頬を膨らましながら子供のように拗ねる。
わはぁっ……これぞ癒しだ。
なおなら、女の子みたいだし……好きになっても……
って、それじゃあこの世界の思うつぼじゃないかっ!!
俺は男なんて好きにならないっ!
たとえこの世界で認められていても、認めないぞっ!!俺はっ
⿴ ⿻ ⿸ ⿴ ⿻ ⿸
違うクラスのなおと別れ、教室までの廊下を
ゆうと歩く。
俺たちの気まずい雰囲気と対して、教室からは明るい声がもれていた。
「おはよっ、平塚、安藤!」
教室に入ってすぐ、クラスの盛り上げキャラの上尾が話しかけてくる。
「おぉ、おはよっ、どうしたんだ?こんなにみんな騒いで……。」
上尾はくるりと華麗にまわって言う。
まわる必要あんのかこれ……
「うちの学校恒例の野外活動だぁっ!!」
「野外活動???」
って?あれか…遠足的なやつ?
「そっ!それの班決めしてんの今!」
「おぉ!楽しそうだなぁっ!!」
こ~ゆうのワクワクするんだよなっ!
横目でゆうをチラリと見るとやはり呆れ顔だ。
そうか、こういうイベントって…同じ班にしなきゃなのか……。
……よっ、よし!いつもゆうにシナリオ進めせてばっかだから…ここは俺が男気を見せるぜっ!
「ゆう、同じ班になろうぜ!」
「………………。」
お?なぜ悩む?お前は頷くだけだろ?
「…………ごめん……ちょっと考えさせて。」
えぇぇぇぇぇぇぇぇ?!
なっ、ななななんで?!
俺なんかしたかなっ…
やぁ、昨日確かに何かはしてしまったんだが……って、俺からやった訳じゃないしっ……
「…………おう…わかった。」
「あひゃひゃっ!振られてやんのっ!」
今思ったけど………………上尾うぜぇ…。
1
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。
とうふ
BL
題名そのままです。
クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
マネージャー~お前を甲子園に連れて行ったら……野球部のエース♥マネージャー
夏目碧央
BL
強豪校の野球部に入った相沢瀬那は、ベンチ入りを目指し、とにかくガッツを認めてもらおうと、グランド整備やボール磨きを頑張った。しかし、その結果は「マネージャーにならないか?」という監督からの言葉。瀬那は葛藤の末、マネージャーに転身する。
一方、才能溢れるピッチャーの戸田遼悠。瀬那は遼悠の才能を羨ましく思っていたが、マネージャーとして関わる内に、遼悠が文字通り血のにじむような努力をしている事を知る。
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる