姉貴のBL本に転生(?)したっぽいんだけどオメガバースって何っ!?

黒咲ゆかり

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17.リアル動物園

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はぁ……この学校女子少ないけど…まぁ、普通にいる訳で……
なぜ俺は、同じ男にドキドキしてるんだ?!

それも…1人ならともかく。

くっそ……上尾のやつっ!
モブだと思ってたのが間違いだったっ……

油断するなっ、俺っ!!



ふと気づくとさっきでいたはずの班のメンバーがいない。



「…………あれ?」


おいおい、これってお約束のっ……


そそそ、遭難っ?!


いやいや、待て、俺はただの迷子だっ。
この歳で恥ずかしいとは思うがただの迷子だっ!
断じてっっっ!………………遭難とかではない
……はず


「おおおぉぉぉぉいっ!!!!
だれかぁぁぁぁぁぁあっ
いぃまぁせぇんかぁぁぁぁぁあ???」


やっべぇ…まじでこれはっ。


遭難かもっ?!


昔テレビで遭難した時はそこから動くなとやっていたので、俺はその場に座った。


「…………おしり痛いっ…」


硬い木の根の上に座っていたが、
長時間座るのはさすがに辛い。


「よしっ…………もう寝っ転がっちゃえ!」


これが物語である以上絶対に助けが来ると
確信していた俺は、吹っ切れて寝ることにした。




こんな事になるとも知らずに。




「…………んっ…あれ?…なんか暗い…」



暗い?!?!?!



「なっ!今何時だ?!」


スマホを確認すると、もう20時をまわっていた。



ま・じ・か・よ



あっ、そうだ電波はっ………………

だよなぁぁぁぁ…


「…………でもなぁ…動くのも危ないし。」


ワサワサと山の冷たい風が枝を揺らす。

ジャージの隙間から風が入り込みスースーする。

「………………さっ、む」


まじかぁ…山を舐めてたぜ…………


不安からか、揺れる枝の1本1本が人の腕や、指に見えて不気味だ。

すると、背後からガサガサと物が動く音がする。


「ひぁぁぁぁあああっ?!」

なんだよもぉお!!もぉもぉもぉ!!

最近災難続きだとは思ってたけどここまでとはっ……

熊か?…まっ、まさか野良犬っ……

猪とかっ…鹿とか…


リアル動物園っ……


その音は段々と近づいてくる。

そして、何かがギラりと光った。


くっ、喰われるっっつ?! 



「んぎゃぁぁぁぁぁぁぁああっ!!!!
まだっ、死にたくないいいぃぃぃぃっ」


恐怖のあまりギュッと目を瞑る。

すると、どこか聞き慣れた声に拍子抜けしてしまう。


「ガオ~…………ってか?ははっ」


そこには、ライトを持った上尾が立っていた。



「………………んぇ?…………上尾ぉぉぉおおおおおおおおおっ……うわぁぁんっ」


恐怖のあまり上尾に抱きつく。


「おいおい、幼稚園みたいだなっお前!
はははははっ……みんな心配してんぞ」



「………………うん。」


くっそお…こう何回も泣きっ面見せるのは恥ずかしいなぁっ……


「…………平塚…さ」


な、なんだ…こいつにしては低いこのトーン




「安藤が来た方が嬉しかったよな…きっと」



?!



「…………え?…なんで…そう思うんだよ」



「………………好きなんだろ?安藤のこと。」


なっ、なぜお前にバレているっっ?!


「いっ、いや、えっ、べっ別に好きじゃねぇーしっ」


「……ぶはぁっ!分かりやすっウケるわぁ」


「……ウケるなよ。」


「……まぁ、さ、あいつのこと好きでいるの辛いんだろ…?」


どこかで感じたことのあるこの熱視線は……

嫌な予感っっっ


「…………い、いや……そういう訳じゃっ」


?!


上尾が俺の頭をポンポンと軽く撫でる。


「なぁっ?!に……すんだよっ…………」


またっ、あれか??
告白とかのやつかぁっ?!

そ、そうだっ、お前の次のセリフ予想してやるよっ!!!


『俺にしとけよ』っだろぉ!


「…………俺に」


ほらほらほらほらっ!


これは、俺の勝ち……




「出来ることあんならなんでも言えよ!!」




へ?





口説き文句は?



「なっ?だから元気だせよっ!」



じゃあ、なんなんだよあの表情はぁっ!!





「……ん……あんがと。」








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