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27.宣戦布告のキスマーク
しおりを挟む「…………ふふっ、なんちゃってっ♡」
「ふぇ?」
なおがニヤニヤといかにも何かコメントを
言って欲しいかのように俺の顔を覗き込む。
「……………………。」
ここは意地でも何も言わん!!!!……
人が本気で傷ついてる時にっっ
なんでこんな冗談言うんだバカ!
「…………………………まこ?……まこぉ~
なんか言わないとつまらないでしょ?」
そんな上目遣いしてまで、なんか言って欲しかったのかよこいつは……。
「…………………………バカ。」
「わぁぁぁ!ひどぉぉいっ………………
でもさぁ、まこ?」
ん?この目はまた何か企んでいる目だ。
「……ゆうのこと、嫉妬させてやりたくない?」
ほらぁぁぁぁぁあ!!!!!
いったでしょ??ねっ?!
しょうもなっ……
「…………………………。」
でも………嫉妬……は…されたい…かm
っって!!!
そんなのあいつがする訳ないだろ!!!
…………でも…最後に、
本当にこれで最後にするから、
これにかけてみてもいいかな。
「…………………………ふ、ふりなら……
やってやっても……いいけどぉ?」
「…………ふふっ、なんで上からなのさっ
わかったよ、じゃあ、明日から俺達、恋人……ね?」
「………………でも、いいのかよっ
お前…上尾のことは……」
「んー?お金より友達!って感じの気分だからいーのっ……そ・れ・よ・り………
んっ……………………ぢゅっ…………っ」
?!?!?!
「……んぁっ…………首っ…何すんだよ…。」
「んー?…………ちょっとね。
これも作戦のうちかなぁっ♡」
こいっっ…………つは……。
初めて会った時とは大違いだなこのやろぉ…
抑制剤飲んでても辛いんだからな……
「もぉぉぉいいっ!!出てけバァーカ!!」
なおを蹴飛ばして布団に包まる。
「いっったぁ~い!蹴らなくでもいいじゃん!…………………………で、もう、平気?」
「……ん……………さんきゅ…」
「そっか、じゃあ、お望み通り僕は出ていくのでっ、後はおひとり様でどーぞっ♡」
「はぁ?!…なっ、何もしねーし!!」
「……ふふっ、おやすみまこっ」
「……………………おやすみ。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「………………はぁ……あのタイミングで
告白だなんて俺どうかしてるな……
………………でも、そうだな。」
あの二人の間に入れるいいチャンスになった。
…………ゆう?
後から後悔してももう遅いからね。
君がウジウジしてまこを傷つけている間に、
俺は奪いに行く。
俺をただのΩだと思っていると、
いつか痛い目を見るよ?
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