［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

１０章 予想外のできごと

第144話 その後の会社（2）

「星華、初めてのお勤めの仕事はどう？」
「まぁまぁかなぁ。
　信繁の言っているようにやっているだけだし」

「問題はない？」
「全然ないよ。
　ほとんどがリモートワークだし。
　大事な部分は、信繁も見ていてくれるから・・・」

たしかに、リモート勤務中。僕がサポートしている。
僕の存在も消すことができるし・・・。

「それなら、良かった。
　少し心配だったんだぁ。
　星華に負担かけすぎかなぁって。
　新しい仕事をしているし、球一郎と球次郎の子守もしているし・・・」
「大丈夫よ。
　ひかりも大学生活を頑張っているみたいだしね。
　このくらいは、お祖母ちゃんの私がやらないとね」

「何かあったら言ってよ」
「うん」

「そういえば、陽華さんの仕事はどう？」
「ちょっと、おっちょこちょいな部分はあるけど、大丈夫だと思うよ」

「それなら、良かった」
「陽華も信繁に感謝しているよ」

「それなら良かったよ」
「でも、陽華が少し心配していたよ」

「何を？」
「信繁が別れたいのかなぁって」

「そんな事はないよ。
　けど、この関係が陽華さんにとって良いかは悩むけど・・・」
「その発言だよね。
　陽華が心配になるのは・・・。
　信繁が別れたいのかなぁって思ってしまっているよ」

「そんな事はないよ。
　この関係って、僕にメリットしかないし・・・」
「けど、そうとる事もできるって事。
　陽華には伝えておいたけどね」