甘える君は可愛い

希紫瑠音

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年下ワンコはご主人様が好き

11・久世

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 良い子で待っていたら一か所だけ舐めさせてくれる。その約束の為に久世は波多を部屋で大人しく待つことにした。

 待つ間は何処に行ったのかばかりが気になってソワソワと落ち着かなかったけれど、波多が来たらそんな事どうでもよくなった。

 波多から微かにボディソープの香りがする。それはつい最近までお世話になっていたので知っている匂いだ。

 風呂を済ませてきたのかと、芯が熱くなった。いつもの匂いも好きだが、これはこれでたまらなく興奮した。

 舐める箇所をお尻にしたのは、上手くいけば挿入できるのではと、そんな下心を持って選んだ。

 まだ恋人同士ではないが、波多が気持ちを認めないだけで、久世の方からは好きだと何度も告げている。

 だが、波多にはまだ許してもらえなかった。そのかわりに素股でイけることになり、気持ち良くなりすぎて少し暴走してしまった。

 波多の手越しに胸を弄りながら腰をうちつければ、目を潤ませて喘ぐ姿はたまらなく可愛かった。

 前に舐めさせてもらった時は、興奮しすぎて余裕がなくて先にイってしまったが、今回は共にイけた。





 風呂に入るとバスルームに行ってしまった波多を待つ間、パンツを穿きベッドの上に胡坐をかく。

 今回は波多の手越しに触れただけだが、次は舐めるだけでなく愛撫もしてみたい。自分の手で触れて善がる姿を見てみたいからだ。

「今度はこの手で触れてみたいなぁ……」

 こんなに自分は性欲が強かったのかと思うくらいに、波多に対してはそう感じてしまう。

 もっと、深い所まで味わってみたい。

 波多の肌を手で愛撫しながら後孔を犯す。喘ぎ声をあげ、体を善がらせながら、

『あぁん、そこ、大輝のおっきいので、激しく突いて』

 と目を潤ませながら可愛く強請られて。

『気持ち良すぎて、どうにかなっちゃう』

 久世のモノをしめつけて離さない。

 そんな妄想をしていたら、下半身がじくじくとしてくる。

「あぁ、やばい、また、たっちゃいそう……」

 流石に自慰をしている所を見られたくはないので我慢をする。

 落ち着かせようと息を吸ったり吐いたりを繰り返していると、寝室のドアが開き服を着た波多が姿を現す。

「何をしているんだよ、お前」
「うわっ、波多さん!」

 驚いて、思わず枕を掴んで下半身を隠す様に置けば、波多は特に気にすることなく「帰るから」という。

「え、泊まって行かないんですか?」

 泊まっていくと思っていた。今度こそは、このベッドで一緒に朝を迎えたかったのだ。

「泊まらねぇよ。明日もまだ仕事があこの前の様な事は嫌だし」

 と波多が言う。

「そんな」

 ガッカリと肩を落とす久世に、

「お前はさっさと寝ろ。じゃ、お休み」

 頭を撫でて波多は外へと出て行った。

「波多さん」

 流石にパンツ一枚での姿では外には出れないので、波多の出て行った玄関を見つめるだけで留まる。

 波多が居なくなった瞬間、寂しくなってベッドに戻って丸くなる。

 これ以上、起きていても寂しいだけ。寝てしまうに限ると久世はそのまま目を閉じた。


※※※


 リフォームをしてシステムキッチンにした。それを目の前にし、波多はまるで主婦のような反応を見せる。

「すごく使いやすそうだな。俺の所は狭くて男二人で料理するのもきついからな。場所をかしてくれてありがとうな」

 確かに波多の所は少し狭いかもしれない。だが、密着度があって二人きりで料理をするには最高だと思う。

 だがこの料理教室の目的は自分が料理を教えてもらうだけではないのだ。

「相変わらず良い趣味の部屋だ」
「俺と波多は趣味が似ているものな」

 三木本が波多の住まいを知っていた事は、波多の所に居候させて貰っていた時に知った。

 同期で仲が良いのだから、互いの所に行き来しているのだろう。それがなんとも羨ましい。

「俺のトコも綺麗ですよ! 家具や電化製品は波多さん好みのですし。行ったり来たりもしてますからっ」

 仲良し振りをアピール、みたいな事をしてみたら、三木本が馬鹿にするようにくすっと笑い、波多は怒っていた。

「お前の部屋が綺麗なのは当たり前だろ、引っ越ししたばかりだし。それに家電も家具もお前が選ばないから俺の好みになったんだろうが!」

 それだけだと言い切ると、八潮が楽しそうに見つめていた。
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