レベルアップがない異世界で転生特典のレベルアップしたら魔王として追われケモ耳娘たちとひっそりスローライフ。けど国を興すか悩み中

まみ夜

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魔王戦編(仮

討伐(仮

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 パーティー編成は、いつぞやの初ダンジョンのときと同じだ。
 前衛は俺、ハイロウ、ヤト。
 後衛はキラ、ヨウコ、シウンだ。
 マッピングは不要なのでコンミョウはいないが、見張りをオレンジと交代したインディゴが猫電話でサポートに入っている。
 久しぶりのダンジョンだったが、確かにモンスターが減ったな、くらいで五階まで着いた。
 階段を降り、六階へ到着する、とオレンジが出迎えてくれた。
「透明羽猫に見張らせているけど、動きはないよ」
 俺たちが馬車で移動中、見張り役が、いつどこから来るかわからない敵に緊張しつづけるのはトラブルの元なので、慎重に少しづつ透明羽猫を封印されていた場所へ近づけていった。
 どうやら、一定以上の距離になると動く気配がするようなので、その手前で監視をしている。
 俺たちは、曲がり角ごとに配置された羽猫を辿って、キルゾーン手前まで着いた。
『準備は良いか?』
 声を聞かれて、動き出すかもしれないので、パス通信だ。
 五名が頷く。
『とりあえずの目標は、外見を確認することだ。モンスターの種類が分かれば、能力を推測できる』
『まずキラが、矢を射ます』
『可能であれば、ハイロウが「爆裂」で一撃入れます』
『効かないようなら、ヨウコが「火炎」を投げます』
 打ち合わせた段取り通りだ。
 そして、
『物理・魔素共にダメだったら、走って逃げるぞ』
 一番真剣にヨウコが頷き、初ダンジョンの崩壊で、ヘバった彼女を担いで走ったキラが、ほほ笑んだ。
 皆が、その後ヨウコが走り込みをしていたので、もうそんなことにはならない、と知っている。
『そのとき殿は、俺』
 で終えようとしたら、全員に睨まれたので、
『・・・とハイロウ頼む』
 渋々続ける、と皆の表情が緩んだ。
 事前の打ち合わせでは、更に最悪の場合、待機しているシランが連れて跳んで逃げる優先順位も決められていたが、口にする気はない。
 俺と家族、パス通信だけではなく猫電話の向こう側全てとの言い争いを蒸し返すだけだからだ。
『いくぞ』
 俺は、一歩を踏み出した。
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