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06:運命のカップル

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「過ち?」
 友達の方の親と彼氏の方の親が、昔つきあってたとか?
「いえいえ、年が同じようなので、二卵性の双子なのではありませんか」
 あ?
「昔は、双子を忌み子として嫌ったようです。現在も、地方には、そういう風習が残っているのかもしれません」
 意味わかんない。
「忌み子なのは、二人いるからなので、片方は養子に出してしまったのではないでしょうか。でも、周りに強制されてのことで、きっと後悔して、養子先のこととか、調べていたんでしょうね」
 あ!
「双子ですから、趣味とか似て、惹かれる物があったのでしょう。でも、血がつながっていますから」
 養子に出した先と知って、断固反対したんだ。
 まさか、血がつながっている、とは言えないから、養子に出した先として、知っていた村の名前を出して、ダメっていったのか。
「あくまで、可能性の話ですよ」
 比奈子は、黙り込んだ。
 血がつながっていたら、結ばれることはない。
 それを知って、納得できるはずもない。
 友達は、どうなってしまうのだろう。
 どうするのがいいのだろう?
 ここはじっくり、ビールでパパのお料理を食べながら、考えないといけない。
「どうぞ、ごゆっくり」
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