【1クール終】恋愛で痩せますか?いいえ痩せるならXXX運動です

まみ夜

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05&06:食事、どうする?

ブリッジ&アバン

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「じゃあ、毎日焼肉での糖質制限は諦めて、PFCバランスでやってみましょう」
 何事もなかったかのように言う百目鬼君を無視して、猫耳っぽいカチューシャを外している山崎さんに聞いた。
「それ、銀色?」
「はい、予想通り?」
 うん、似合ってたけど、似合って可愛かったけど、三つ目も、どこから出したのそれ?
 というか黒、白と、来たら、次は三毛だよね?
「運動を始めてますから、体重の変動で、運動量や摂取量も変わっていきますから、それに合わせてPFCバランスも、まずはあまり厳密にせずに、気楽にやりましょう」
 戸惑う私の方がおかしい、とばかりに話を進める百目鬼君。
「喜んでください。必須脂肪酸を意識して摂る、と髪や肌艶に、効果が出るのも早いと思いますよ」
 私のためを思って言ってくれているのはわかるけど、残念だけど、とりあえず、言っておかなければいけない。
「面倒くさい」
 二度目のネガティブ発言に、失望されるか、と思ったら二人は頷くだけだった。
「面倒くさいは、やる気のサイン。やる気になってるからこそ、具体的に考えて、『面倒くさい』と思う」
 そうなのかな?
「ただいま」
 佐伯さんだ。
「お帰りなさい先輩、お昼は食べたんですか?」
「外で食べてきちゃったよ。みんなで食べてるの知ってたら、買ってきたのにな」
 残念そうな顔も素敵だ。
「それよりも、先に謝らないといけない。例の案件、進捗が悪くて、今日は三人に残業してもらわないといけないんだ」
 佐伯さんと一緒に働けるんですから、喜んで!
「「ピンチは、チャンス」」
 百目鬼君と山崎さんが、二人してサムズアップしてきたので、佐伯さんと二人で不思議そうに見つめた。
 もちろん、不思議そうな顔も素敵だ。
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