異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ

トール

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第三章

確認作業は大切です。

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「また、芝居か何かか?」

信じてもらえませんでしたぁ!!

「違うから! さっき、ロードが泣いたから…」
「…同情か」

冷たい声を出したロードは、私を膝の上から降ろして立ち上がった。

「違うっ だから、あの…ですね、その…」

あれ? 恥ずかしいぞ。今恥ずかしさが一気に襲ってきたんだが。

「ミヤビ?」

不審に思われたのか顔を凝視された。

「っさっき! 自分の気持ちに気付きましたーーー!!」

言ったァァァ!!!! 
うぉぉぉっ 逃げだしてェェ!! 

「ミヤビ?」

顔が上げられない!!

「ミヤビ」

名前を呼ばれているが、無理だ。ロードの顔が見れない。
生まれて初めてした告白がこんなに恥ずかしいものだとは!!

あ゛~言うんじゃなかったかなぁ…段々恥ずかしさと気まずさが、好きだって気持ちを追い越し始めたぞ。

告白って好きって気持ちで頭がいっぱいになった時に、勢いに任せて言う。みたいなシーンを(BL)マンガでよくみるが、自身が経験してみて初めて知る告白後の
告白した方は俯いて目をぎゅっと瞑り、ドキドキしながら返事を待っているが、あの間の思考はどうなっているのだろうか。
やはり私のように、逃げ出したいとか、告白するんじゃなかったとか思っているのか。

少女マンガでは、何で返事をしてくれないの? やっぱりあの子の事を… や、勢いに任せて言っちゃったけど○○君を困らせてしまったかも等数パターンあるが、逃げ出してェェ!! なんていうヒロインは皆無であろう。

つまり私はヒロインではない、と。
いやいや、一体何の分析をしているんだ。今は告白の返事を待っているはずだろう。現実逃避しすぎだわた、じぐぇぇ!!!?

「ミヤビィ!! ミヤビッ ミヤビッ ミヤビィィ!!!!」
「ぅぐ、ぐるじぃ…っ」

突然暴走したロードにぎゅうっと抱き締められ、落ちかけている告白後の私。

これはハグか。いいや、ベアハッグだ!!
何故にプロレス技、ベアハッグをかけられねばならんのか。


あれ? お互いの涙からの告白で恋愛小説っぽくなってたよね?
君を苦しめる私など相応しくないのだ的な話から、何をバカな事を。俺にはお前だけだ的返しからの告白だったよね? 芝居か同情か? 違うわ!! 貴方が好きなのっ な流れでしたよね? そしてそこからのベアハッグ。


おかしくないですかァァァ!!!?

「ギブ…っ ギブ、アップ…」
「本当に?」
「ほ、んと…ギブ…」

あ、お父さんが川の向こうから手を振ってるや。おばあちゃんも一緒だ…おーい、今そっちに行くからね~。

「本当に、俺を好きだって…っ」
「お、はな…きれぃ……」
「あ゛? 花だぁ?」
「…………ガクッ」
「…おい、ミヤビ? ミヤビ!? 何寝てやがんだ!? ミヤビィィィ!!!?」


◇◇◇


「悪かった…」

バツが悪そうに謝るロードに、じと目を向ける。
告白した女の子にプロレス技をかけて落とす男はいない。

「なぁミヤビ、さっきの、もう一度言ってくれないか?」
「嫌だ」
「そんな事言わずに。な?」

猫なで声を出すロードの膝の間に、後ろから抱き込まれるような感じで座らされているが油断は出来ない。
結界よ仕事をしろと念じるが、多分結界がなかったら私の身体が腰から真っ二つになっていただろう。
おかしい。結界は最近強化したはずだが、ロードの強さが神の域に達しつつあるのだろうか。
後でステータスを見せてもらえるように頼んでみよう。

「なぁ、本当に俺の事好きか?」
「…さっき言った通りデス」

しつこく聞いてくるので渋々答える。

「ただの好意じゃなく、恋愛感情で好きか?」

必死で確認してくるので、その言葉に頷いた。
それに真っ赤な顔で悶えているので、疑問に思っている事を聞いてみた。

「…ロードは、私みたいなのでいいの?」

ロードを苦しめて泣かせてしまった、ズボラの干物女でいいのかと聞けば、ククッと笑われたのだ。

「ずっと言ってんだろ。オメェが好きだって」

今までピンとこなかったロードの告白が、今さらながらに甘い囁きに聞こえて顔が燃えるように熱くなる。

「いつもソファでゴロゴロしてようが、腹出して、足を開いて寝てようが、料理が下手だろうが、何するにしても面倒くさがろうが、全部が愛しくて仕方ねぇよ」

おい、お前ディスってんだろ。
熱を持ってた顔が一気に冷めたわ。

「ミヤビ」

声だけは歯が浮く程激甘で、耳から溶けていきそうだ。
だってこの人、声優さんにも負けてない位いい声してんのよ。

「ロード、耳元で喋られたら腰が砕ける」

魔の激甘ゾーンから抜け出そうと正直に言えば、ロードの拘束は余計強固となり、嬉しそうに微笑まれた。

何だか嫌な予感のする笑みだった。

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