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5巻
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しおりを挟む第1章 ❖ もふもふ天国。
1 氷の令嬢。
まったりした人生を送りたい。
昔からそう願っていた。幼い頃よりも前、前世からの願いだ。
前世の私は、息をつく暇もないくらい忙しい日々を送っていた。苦しすぎる日々の果てに過労で倒れ、息絶えたのだ。
そうして気が付くと、倒れる直前まで読んでいたネット小説の登場人物に生まれ変わっていた。
悪役令嬢ローニャ・ガヴィーゼラ。主人公に婚約者を奪われてしまう、意地の悪いキャラクターとして描かれていた。
そんなローニャ、つまり私の人生は、物心ついた頃からせわしなかった。
幼い頃からさまざまな教育を受けて、前世と同じように息をつく暇もない苦しい生活を送っていた。
その上、家族は冷血で、ひたすら高みを目指す厳しい人達だったのだ。
けれど、ロナードお祖父様だけは別だった。妻を亡くしてお父様に爵位を譲ったお祖父様は、私にまったりする時間を与えてくれたのだ。それはとても短かったけれど、私にとっては大きな支えだった。
そんな私に婚約者が決まる。シュナイダーだ。
私に「愛を育もう」と言ってくれた彼に希望を抱いた。
小説のような展開も結末も、変えられるのではないか。
シュナイダーの愛さえあれば、耐えていけると思っていた。
でも、やはりそれは間違いだった。
あの小説は、シュナイダーと主人公であるミサノ・アロガ嬢の物語。
だから私は運命の通り、婚約破棄を受け入れ、せわしない人生から逃げ出した。
苦しさばかりが募り、ほんのわずかな幸せを支えにする、そんな人生だった。
けれども、今はまったりした人生を送っていると、胸を張って言える。
まったりできるように、そう願いを込めたまったり喫茶店。
つい先日、元貴族の養子で、今は流浪の魔法使いをしているオズベルさんに、貴族への復讐を持ちかけられた。彼もまた、高みを目指す貴族に、苦痛な生活を強いられていたらしい。
でも当然、私は断った。復讐をする気なんてない。
そんなことをしなくても、私は今、ここにいられるだけで幸せなのだ。
オズベルさんが口にした「氷の令嬢なんて呼ばれてたのに……穏やかなんだねぇ」という言葉を思い出す。
私の家族は、周囲から冷たい印象を抱かれていた。恐れられもしていたのだ。
その娘である私も、あまり親しくない人達にはそう思われていたのだろう。だからこその、氷の令嬢というあだ名。
親友のレクシーに「友だちのために怒るあなたは氷のようだわ」と言われたこともあった。
そんなことを思い出しながら、私は、今日も喫茶店を訪れたオズベルさんの飲み物のおかわりを注いだ。
オズベルさんは、いかにも魔法使いといった様子の大きな帽子と、三つ編みに束ねた群青色の髪、先端に水晶のついた杖、そして左右で色の違うオッドアイが特徴的な人だ。瞳は右が群青色で左が白銀色。中性的で整った顔立ちをしている。
そんな彼は今、メニューにある全種類のサンドイッチを頬張っている最中である。
その隣でステーキを完食したのは、リュセさんだ。
純白のチーター姿。でも煌びやかなイケメンさん。戦闘で切られたであろうボロボロのシャツを、あたかもそういうファッションのように着こなす、モデルのようなスラッとした体型。瞳の色はライトブルー。時々あざとく、たまにツンツンするツンデレさん。
店の右奥のテーブルについているのは、純黒の獅子であるシゼさん。そして真っ青な狼のチセさん。
二人ともワイルド系。ステーキはとっくに食べ終えている。
そのテーブルの隣で一人座っているのは、緑のジャッカルであるセナさんだ。
小柄で優しい読書家。今日は緑のワイシャツにサスペンダー姿だ。
これからしばらく、まったり喫茶店の午後は獣人傭兵団の皆さんとオズベルさんの貸し切りになりそう。
そうして過ごしていると、ラクレインが登場した。見慣れない精霊を連れている。
ラクレインは、私が魔法契約をしている精霊オリフェドートの森に棲む幻獣だ。
そばで浮いている精霊は、とても小さな存在だった。黄色い肌をしていて、琥珀の瞳を持つ少女の姿をしている。
どこかの地の小さな精霊は、突然オズベルさんを叱り始めた。
「オリフェドート様の契約者にちょっかい出したの⁉ オズベルのバカ‼」
ものすごくカンカンに怒っているみたい。
オズベルさんはその言葉に驚き、とても感心している様子で私を見上げた。
「ぅええ⁉ あのオリフェドートと契約してるの⁉ すご‼」
すかさず小さな精霊さんの「反省しなさーい‼」と言う声が響く。
続いてケーキも一つ味わったオズベルさんは、最後に再び謝罪をして、精霊と帰っていった。
「なんだ、無事に解決していたのか。元に戻れて良かったな、シゼ」
「ああ」
コーヒーを啜るシゼさんは、ラクレインに短く返事をする。
最近まで、シゼさんはオズベルさんの魔法でとても小さな姿にされていた。元の姿に戻そうと、ラクレインにも協力をお願いしたのだった。
ラクレインも、オリフェドートに報告すると言ってすぐに帰っていってしまう。
「仕事の方はどうだ?」
「問題はないよ、ボス」
シゼさんの問いに、セナさんは振り返って答えた。
「もう何日か休んでもいいんだよ? なんせ縮んでたんだ、身体に負担があるんじゃない?」
セナさんがそんな冗談を言う。
魔法が解けたあとも、他の皆さんと非番の日を交代してまったり喫茶店でお休みしていたシゼさん。
ちらり、とシゼさんの視線が、私に向けられる。
「何か気掛かりでもあるのですか?」
それか、やはり縮んだり大きくなったりするのは、身体に負担があるものかもしれない。
ちょっと心配になって、シゼさんに近付こうとした私の前に、ザッとリュセさんが割って入る。
「いいや、ボスは絶好調だね! うん! 今日は仕事に行って、家に帰るよな⁉」
尻尾の毛を逆立てながら、リュセさんはシゼさんに問う。
「……帰る」
シゼさんはそう呟くように答えると、コーヒーを飲み干して腰を上げた。
帰るようだ。
シゼさんから、金貨を手渡された。慣れたもので、私もそれをすんなり受け取る。
「また明日な、店長!」
「じゃーね、お嬢」
「はい、また来てください。皆さん」
チセさんとリュセさんが先に白いドアをくぐった。
それに続くセナさん。
シゼさんだけが、もう一度、私を振り返る。
「……世話になったな」
「いえ、いいのですよ」
小さなシゼさんのお世話は、とても楽しかった。
微笑んで返すと、もふっと獅子さんの手が頭の上に置かれる。
撫でられると思ったけれど、その手は私の髪を滑り落ちて、爪先が耳をなぞった。そして、その爪は私の肌を傷付けることなく顔の輪郭を撫でて、ついと私の顎を上げたのだ。
「また来る」
どこか、熱のこもったような琥珀の瞳。例えるならそう、とろけるような蜂蜜色。
シゼさんの手が離れ、ドアが閉まる。
獣人傭兵団さんは帰っていった。
「……?」
ちょっとどきまぎする胸を落ち着かせてから、私は片付けを始めた。
店じまいだ。
2 友人達。
オーフリルム王国が誇るエリート学園、サンクリザンテ。
かつてローニャが使っていたお茶会のスペースで、彼女の親友のレクシーとヘンゼル、そして元婚約者のシュナイダーが集まっていた。
授業のない休み時間にこうして集まったのは、他でもないローニャのことを話すためだ。
「ローニャは、この学園に、ましてやあの家にも戻るつもりはないわ」
レクシーは先端にふわふわのファーがついた扇子を唇に当てて、事実を口にした。
「そして、あなたのことを許すつもりも、ヨリを戻すつもりもない!」
「ぐっ!」
ビシッと扇子で指し示して、シュナイダーに言い放つ。
シュナイダーは大仰な仕草で、痛む胸を押さえた。
「ロ、ローニャは、今に満足しているって言ってたよ」
フォローを入れようと、ヘンゼルが口を開く。
「……ただ、シュナイダーはミサノ嬢と結ばれるべきだと考えているから、復縁は……」
期待できない、とヘンゼルは最後まで言えなかった。彼の優しさだ。
「ミサノと幸せになってほしい……それがローニャの願いなんだろう……。オレを深く愛しているがゆえに……ああ、オレはなんてバカだったんだ」
シュナイダーは頭を抱えて、白いテーブルに突っ伏した。
「本当にバカよ! 卒業すれば結婚ってところまできておいて、他の女に靡いた挙句、騙されて婚約破棄なんて、本当にバカだわ! それなのに謝りもせずにヨリを戻そうとするなんて、あなたにはほとほと愛想が尽きたわ。バカシュナイダー」
「……」
レクシーがまくし立てるが、頭を抱えたままのシュナイダーは動かない。
「ローニャは……本当にシュナイダーを深く、そして強く愛していたと思う」
ヘンゼルが静かに口を開くと、レクシーは続けようとしていた言葉を呑み込んで黙った。厳しい視線をヘンゼルへ向ける。
ヘンゼルとレクシーは、ローニャが前世の記憶を持っていることやなぜ大人しく学園を去ったのかなど、彼女の秘密を打ち明けられたばかりだ。そして、それらのことは他言しないと、約束している。
話さないよ、という笑みをレクシーに向けたヘンゼルは、言葉を続けた。
「それはシュナイダーが一番わかっているよね? ローニャは君のために、苦痛な貴族生活をこなしていた。君がいたから、ローニャはこの学園で一位の座を守っていた」
「っ……」
シュナイダーの中で、思い出が一つ一つ蘇る。
失われた大切な愛の記憶。
「だから、ローニャは……オレが選んだ愛を尊重して、身を引いてくれたんだろう?」
「違うわっ‼」
涙で目を潤ませるシュナイダーを、レクシーはバッサリと切り捨てるように否定した。
「バカな選択をしたあなたごと、すべてを捨てることにしたのよ!」
「うぐっ!」
「あなたがよりにもよって、ローニャを目の敵にしていたミサノ嬢に靡いたから、百年の恋も冷めたのよ!」
「っう!」
またもや大ダメージを受けたシュナイダーが、胸を押さえる。
「レ、レクシー……!」
その辺でやめてあげてほしいと、ヘンゼルがレクシーを呼んだ。
しかし、レクシーは止まらない。
「あなたとローニャが結婚すれば、身内としてあの冷たい家族から全力で守るつもりだったけれど、今はもう、ローニャは自由の身! 連れ戻そうなんて、考えないでちょうだい。ヨリを戻すのも、許さない!」
「なっ!」
「こっちに戻ることは、彼女にとってマイナスでしかないもの。それに、戻らないことは彼女の意志でもあるわ。婚約破棄からあの子を守ることはできなかったけれど、今度こそはあの子を守る。いい? もうローニャに二度と会うなとは言わないけれど、復縁を迫ることは許さないわよ。バカシュナイダー」
レクシーは言い切ると、護衛の二人を連れてその場をあとにしようとした。
「だ、だが! 陛下は誤りを正そうとしている!」
「……あなたは自分の過ちをなかったことにしたいだけでしょう⁉」
お茶会スペースから出る寸前だったレクシーが、鬼のような形相でシュナイダーの元に戻ろうとする。しかし、彼女の悪癖である平手打ちが炸裂するその前に、護衛に止められた。
興奮した猫のようにふしゃーっと毛を逆立てたレクシーだったが、ヘンゼルにも宥められて落ち着きを取り戻す。
「シュナイダー。君には悪いけれど、僕もレクシーに賛成なんだ……」
「ヘンゼル⁉ お前まで!」
「ローニャの幸せを考えると、今のままがいいと僕も思う」
味方だと思っていた親友の裏切りに、シュナイダーは愕然としてしまう。
「オレに協力してくれないのか……?」
「ローニャはとても幸せそうに笑っていたんだ……その笑みを奪うようなことはしたくない」
シュナイダーの希望が絶たれた。
ローニャと復縁できるよう、レクシーとヘンゼルに協力してもらおうとしていたのだ。
ヘンゼルは申し訳ないという顔を俯かせて「ごめん、シュナイダー」と謝る。
「わたくしは、ローニャの元取り巻き達に口止めをしなくてはいけないから、これで失礼するわ。陛下にはあなたから言ってちょうだい」
「あ、僕も授業があるから失礼するよ。本当にごめん、シュナイダー」
「ま、待ってくれ、二人とも!」
レクシーが毅然とした歩みで去り、ヘンゼルももう一度謝るとその背中を追う。
置き去りにされたシュナイダーは、呆然としたその後、再び頭を抱えた。
そのまましばらくの間、テーブルに突っ伏していたのだが……
「見つけた! シュナイダー!」
その声に、ビクッと肩を震え上がらせた。
シュナイダーが今一番会いたくない令嬢の声。ミサノだ。
「会わない方がいいと言ったじゃないか! ミサノ!」
シュナイダーは顔を背けて、足早にその場から歩き去ろうとした。
「お願い、聞いてほしいの! ローニャは確かに嫌がらせをしたのよ! 私とあなたの仲に嫉妬して!」
シュナイダーの腕を掴み、ミサノが言う。
「違う、誤解だ!」
「なんで言い切れるの⁉ ローニャの取り巻きに証言させたしっ」
「それは君が拷問して言わせたのだろう⁉」
「っ! そうでもしなきゃ、証拠がなかったからよ! でも、彼女達はローニャの取り巻き! 彼女のために、彼女の指示で、動いていたに決まっている!」
引き留められたシュナイダーは、それを聞いて目を丸くした。
「どうして私を信じてくれないの⁉ シュナイダー!」
「っ……‼」
ミサノに、ローニャから嫌がらせを受けていると打ち明けられた日。
真に受けたシュナイダーがローニャを問い詰めた時のことを思い出した。
ローニャは信じてほしいとそれだけを訴えていたが、シュナイダーは……
「きっと、何か彼女達の弱みを握って、あの証言は偽りだったと言わせているのよ!」
「違う‼ ローニャはそんなことはしない‼」
シュナイダーは、ミサノの手を振り払った。
「ローニャに会ったが、彼女は君のことを悪く言っていなかった!」
「っ! ローニャに会った……?」
「ああ、そうだ。ローニャに会った! オレと君が幸せになることを望んでいる……だから理不尽な断罪にも、潔く身を引いたんだ!」
「そんな嘘、いくらでもつけるわ!」
「いい加減にしてくれ! ミサノ!」
シュナイダーが再び顔を背ける。
しかしミサノの方は、シュナイダーをまっすぐに見上げた。
「君のせいで、オレはローニャを失った‼」
責めるような視線に我慢ならず、シュナイダーはミサノに向かって声を荒らげる。
「っ⁉」
「くっ……これ以上、君を責めてしまいたくない、会いに来るのはもうやめてくれ……」
バツの悪い顔をして、シュナイダーは今度こそミサノから離れた。
すべては誤解のせい。だからシュナイダーはミサノを責めたくなかったのだが、それは同時に自分を責めたくないということでもある。それに気付くことは、まだない。
力ないその後ろ姿を見送るしかなかったミサノは、強く手を握り締める。
「ローニャ・ガヴィーゼラ……」
見る者にきつい印象を抱かせるその目には、恨みが浮かんでいた。
「絶対に許さない……!」
ミサノは、カツンとヒールを強く踏み鳴らすと、憎しみを燃やしてその場を去ったのだった。
3 逆上と癒し。
いつも通りの朝。私とロトの朝食は、フレンチトースト風ホットケーキ。
生地にヨーグルトを加えて混ぜ込んだものを焼き上げれば、ふわふわな仕上がりに。ほんのりと甘いそれにかじりつく。
遅くなってしまったけれど、ラクレインに悪魔ベルゼータを封印したことを報告した。以前ベルゼータを封印してくれた魔導師のグレイティア様にも報告するために手紙を一通、ラクレインに届けてもらう。
グレイティア様――グレイ様との連絡手段だったアメジストの石も一緒に返しておいてもらおうと思ったけれど。
「それは念のために持っていろ」
と、ラクレインに言われたので、引き続きお守り代わりに持ち歩くことにした。
開店した途端にお客さんが入ってきたので「おはようございます、いらっしゃいませ」と迎え入れる。
常連さんと挨拶を交わし、軽く会話をして、キッチンに入った。
朝食メニューを作りつつ、コーヒーを淹れる。
「お待たせしました。こちら、ワッフルとフレンチトーストです」
休むことなくキッチンとホールを行き来して、注文の品を運んだ。
会計を済ませたお客さんを「またいらしてください、ありがとうございました」と見送っては、入ってきたお客さんを笑顔で迎え入れる。
そんなちょこっと目まぐるしい午前の仕事を終えて、一息ついた。
お客さんがいなくなって片付けを済ませた私は、その隙にサンドイッチを食べる。ふと、今日来たお客さん達の顔を思い浮かべた。
「……今日も、オルヴィアス様が来なかったわ」
ちゃんと休めているだろうか。
シゼさんが小さくなる事件の前に、エルフの国ガラシアの女王ルナテオーラ様が黒いジンの呪いを受けて倒れるということがあった。
グレイ様の代わりに呼ばれた私はルナテオーラ様の呪いを解いた。その後無事に黒いジンも消滅して、一旦は解決となったのだ。
黒いジンは悪魔の創造物だ。ルナテオーラ様の弟であるオルヴィアス様やご子息達が、手分けして黒いジンを送り込んできた悪魔を探しているというような話を聞いたので、心配になってしまう。けれど、私の心配なんて無用でしょう。
百戦錬磨の英雄オルヴィアス様だもの。
エルフのガラシア王国は、恐らくこの世界で一番強い国だ。
きっと私が知らぬ間に、主犯の悪魔も封印してしまうことでしょう。
なぜ今になって、黒いジンがルナテオーラ様を狙ったのか、気になるところだ。解決したら、オルヴィアス様に聞いてみよう。私も一度関わったことだから、話してもらえるはず。
ミルクティーのカプセルをカップに入れてお湯を注ぐ。タンポポに似た白い花が一輪浮き上がる様子に、クスリと笑みが漏れた。
そろそろ、本格的な夏になる。
お店のメニューに冷たい飲み物や食べ物を追加しよう。ひんやりしたデザートは、魔法で仕上げる。
喜んでくれるであろうお客さん達の顔を思い浮かべて、私は楽しい気分になっていた。
そこで、カランコロンと白いドアについているベルが鳴り、訪問者を知らせる。
獣人傭兵団の皆さんだろうかとドアの方を見て、私は息を呑んだ。
金色の短い髪と青い瞳を持つ、顔立ちと身なりが整った同じ年頃の男性。
シュナイダーが立っていたのだ。
「シュナイダー……もう二度と来ないでと言ったのに」
「っ」
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